コンフィグレーションガイド Vol.1
- <この項の構成>
- (1) IPインタフェース数
- (2) マルチホームの最大サブネット数
- (3) IPアドレス最大設定数
- (4) 最大相手装置数
- (5) VRF
- (6) ポリシーベースルーティング
- (7) DHCP/BOOTPリレーエージェント
- (8) DHCPv6リレーエージェント
- (9) VRRP
(1) IPインタフェース数
IPv4アドレスおよびIPv6アドレスを設定したインタフェースをIPインタフェースと呼びます。本装置では,次のインタフェースにIPアドレスを設定できます。
- イーサネットインタフェース
- イーサネットサブインタフェース
- ポートチャネルインタフェース
- ポートチャネルサブインタフェース
- VLANインタフェース
- マネージメントポート
- シリアル接続ポート(AUX)
- ループバックインタフェース
本装置で使用できる最大IPインタフェース数を次の表に示します。なお,IPv4アドレスとIPv6アドレスを同一のインタフェースで使用することも,個別に使用することもできます。
表3-53 最大IPインタフェース数
IPインタフェース種別 IPインタフェース数 イーサネットインタフェース 16380※1 イーサネットサブインタフェース ポートチャネルインタフェース ポートチャネルサブインタフェース VLANインタフェース マネージメントポート 1 シリアル接続ポート(AUX)※2 1 ループバックインタフェース※3 1537
- 注※1
- イーサネットインタフェース,イーサネットサブインタフェース,ポートチャネルインタフェース,ポートチャネルサブインタフェース,およびVLANインタフェースの合計数です。ただし,イーサネットサブインタフェース,ポートチャネルインタフェース,ポートチャネルサブインタフェース,およびVLANインタフェースの合計数は16000となります。
- 注※2
- IPv4アドレスだけを使用できます。
- 注※3
- グローバルネットワークおよびVRFごとに一つ使用できます。それ以外に,グローバルネットワークおよび任意のVRFに512個使用できます。
(2) マルチホームの最大サブネット数
マルチホーム接続では一つのインタフェースに対して,複数のIPv4アドレスまたはIPv6アドレスを設定できます。
(a) IPv4の場合
IPv4でのマルチホームの最大サブネット数を次の表に示します。ここで示す値は,コンフィグレーションで一つのインタフェースに設定できるアドレス数です。
表3-54 マルチホームの最大サブネット数(IPv4の場合)
IPインタフェース種別 マルチホームのサブネット数 イーサネットインタフェース 256 イーサネットサブインタフェース 256 ポートチャネルインタフェース 256 ポートチャネルサブインタフェース 256 VLANインタフェース 256 マネージメントポート 1 シリアル接続ポート(AUX) 1 ループバックインタフェース 1 (b) IPv6の場合
IPv6でのマルチホームの最大サブネット数を次の表に示します。ここで示す値は,コンフィグレーションで一つのインタフェースに設定できるアドレス数です。
表3-55 マルチホームの最大サブネット数(IPv6の場合)
IPインタフェース種別 マルチホームのサブネット数 イーサネットインタフェース 7 イーサネットサブインタフェース 7 ポートチャネルインタフェース 7 ポートチャネルサブインタフェース 7 VLANインタフェース 7 マネージメントポート 7 ループバックインタフェース 1
(3) IPアドレス最大設定数
(a) IPv4アドレス
コンフィグレーションで装置に設定できるIPv4アドレスの最大数を次の表に示します。
表3-56 コンフィグレーションで装置に設定できるIPv4アドレスの最大数
IPインタフェース種別 IPv4アドレス数 イーサネットインタフェース 16672※ イーサネットサブインタフェース ポートチャネルインタフェース ポートチャネルサブインタフェース VLANインタフェース マネージメントポート 1 シリアル接続ポート(AUX) 1 ループバックインタフェース 1537
- 注※
- イーサネットインタフェース,イーサネットサブインタフェース,ポートチャネルインタフェース,ポートチャネルサブインタフェース,およびVLANインタフェースの合計数です。ただし,イーサネットサブインタフェース,ポートチャネルインタフェース,ポートチャネルサブインタフェース,およびVLANインタフェースの合計数は16000となります。
(b) IPv6アドレス
コンフィグレーションで装置に設定できるIPv6アドレスの最大数を次の表に示します。なお,ここで示す値にはコンフィグレーションで設定したIPv6リンクローカルアドレスの数も含みます。
表3-57 コンフィグレーションで装置に設定できるIPv6アドレスの最大数
IPインタフェース種別 IPv6アドレス数 イーサネットインタフェース 16672※ イーサネットサブインタフェース ポートチャネルインタフェース ポートチャネルサブインタフェース VLANインタフェース マネージメントポート 7 ループバックインタフェース 1537
- 注※
- イーサネットインタフェース,イーサネットサブインタフェース,ポートチャネルインタフェース,ポートチャネルサブインタフェース,およびVLANインタフェースの合計数です。ただし,イーサネットサブインタフェース,ポートチャネルインタフェース,ポートチャネルサブインタフェース,およびVLANインタフェースの合計数は16000となります。
一つのインタフェースには必ず一つのIPv6リンクローカルアドレスが設定されます。コンフィグレーションでインタフェースにIPv6グローバルアドレスを設定した場合,インタフェースには自動でIPv6リンクローカルアドレスが設定されます。また,ループバックインタフェースにはリンクローカルアドレスのほかに,VRFごとに自動でアドレス「::1/128」が一つ設定されます。そのため,実際に装置に設定されるIPv6アドレスの最大数は次の表に示す値となります。
表3-58 装置に設定されるIPv6アドレスの最大数
IPインタフェース種別 コンフィグレーションで設定する
IPv6アドレス数自動で設定される
IPv6アドレス数合計数 イーサネットインタフェース 16672※ 16380※ 33052※ イーサネットサブインタフェース ポートチャネルインタフェース ポートチャネルサブインタフェース VLANインタフェース マネージメントポート 7 1 8 ループバックインタフェース 1537 2562 4099
- 注※
- イーサネットインタフェース,イーサネットサブインタフェース,ポートチャネルインタフェース,ポートチャネルサブインタフェース,およびVLANインタフェースの合計数です。
(4) 最大相手装置数
本装置が接続する,通信できる最大相手装置数を示します。
(a) ARPエントリ数
IPv4の場合,ARPによって,送信するパケットの宛先アドレスに対応するハードウェアアドレスを決定します。最大相手装置数はARPエントリ数によって決まります。ARPエントリは,コンフィグレーションコマンドを使用することで,スタティックにエントリ登録できます。コンフィグレーションで設定できるスタティックARPエントリの最大数を次の表に示します。
表3-59 スタティックARPの収容条件
項目 収容条件 スタティックARPエントリ数 65535 本装置でサポートするARPエントリの最大数については,「3.2.1 テーブルエントリ数」を参照してください。なお,ARPエントリの最大数は,スタティックARPのエントリ数を含みます。
(b) NDPエントリ数
IPv6の場合,NDPでのアドレス解決によって,送信するパケットの宛先アドレスに対応するハードウェアアドレスを決定します。最大相手装置数はNDPエントリ数によって決まります。NDPエントリは,コンフィグレーションコマンドを使用することで,スタティックにエントリ登録できます。コンフィグレーションで設定できるスタティックNDPエントリの最大数を次の表に示します。
表3-60 スタティックNDPの収容条件
項目 収容条件 スタティックNDPエントリ数 65535 本装置でサポートするNDPエントリの最大数については,「3.2.1 テーブルエントリ数」を参照してください。なお,NDPエントリの最大数は,スタティックNDPのエントリ数を含みます。
(c) RAの最大インタフェース数
RAではルータから通知されるIPv6アドレス情報を基に端末でアドレスを生成します。本装置の最大インタフェース数および最大プレフィックス数を次の表に示します。
表3-61 RAの収容条件
項目 収容条件 最大インタフェース数 16380 最大プレフィックス数 インタフェース当たり 7 装置当たり 32760
(5) VRF
設定できるVRF数を次の表に示します。VRF数にグローバルネットワークは含みません。
表3-62 VRFの収容条件
項目 収容条件 VRF数 1024
(6) ポリシーベースルーティング
ポリシーベースルーティングの収容条件を次の表に示します。
表3-63 装置当たりのポリシーベースルーティングのエントリ数
項目 エントリ数 ポリシーベースルーティングを指定したアクセスリストのエントリ数 「3.2.6 フィルタ・QoS (1) フィルタ・QoSフロー (a) フィルタ・QoSフローエントリ数」に示す,ハードウェアプロファイルごとの「フィルタの最大エントリ数」に含む※1 IPv4ポリシーベースルーティングリスト数 4096※2 IPv6ポリシーベースルーティングリスト数 4096※2 1ポリシーベースルーティングリスト当たりの最大ネクストホップ数 8
- 注※1
- エントリ数の算出方法は,「3.2.6 フィルタ・QoS」を参照してください。
- 注※2
- 複数のアクセスリストで同一のポリシーベースルーティングリストを指定できます。その場合,使用するポリシーベースルーティングリスト数は1リストと計算します。
(7) DHCP/BOOTPリレーエージェント
DHCP/BOOTPリレーエージェントの収容条件を次の表に示します。
表3-64 DHCP/BOOTPリレーエージェントの収容条件
項目 収容条件 クライアント接続インタフェース数 16379 クライアント数 65516 アドレス割り当て数 65516 サーバ数 4096 サーバ数(グローバルネットワーク当たり) 16 サーバ数(VRF当たり) 16 サーバ数(インタフェース当たり) 16
(8) DHCPv6リレーエージェント
DHCPv6リレーエージェントの収容条件を次の表に示します。
表3-65 DHCPv6リレーエージェントの収容条件
項目 収容条件 クライアント接続インタフェース数 16379 クライアント数 131032 アドレス割り当て数(IA_NA,IA_TA,IA_PDの合計) 131032 サーバ数 4096 サーバ数(グローバルネットワーク当たり) 4096 サーバ数(インタフェース当たり) 16 スタティック経路自動生成数 131032
(9) VRRP
VRRPの収容条件を次の表に示します。
表3-66 VRRPの収容条件
項目 収容条件 仮想ルータ最大数※ インタフェース当たり 255 装置当たり 255 トラッキング連携でのトラック適用数 仮想ルータ当たり 16 装置当たり 255 注※ IPv4/IPv6の仮想ルータの合計数です。
表3-67 VRRPの収容条件(グループ切替機能使用時)
項目 収容条件 仮想ルータ最大数※ インタフェース当たり 255 装置当たり 16380 トラッキング連携でのトラック適用数 仮想ルータ当たり 16 装置当たり 255 最大グループ数 255 1グループ当たりの最大フォロー仮想ルータ数 16379 注※ IPv4/IPv6の仮想ルータの合計数は255までです。ただし,グループ切替機能を利用し,フォロー仮想ルータを作成することで,最大16380の仮想ルータが動作できます。
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