運用コマンドレファレンス Vol.2

clear spanning-tree statistics

スパニングツリー統計情報をクリアします。

［入力形式］

clear spanning-tree statistics [{vlan [<vlan id list>] | single | mst [instance <mst instance id list>]} [port <port list>] [channel-group-number <channel group list>]]

［入力モード］

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

［パラメータ］

{vlan [<vlan id list>] | single | mst [instance <mst instance id list>]}

vlan [<vlan id list>]

PVST+のスパニングツリー統計情報をクリアします。

<vlan id list>を指定した場合は，指定したVLAN ID（リスト形式）に関するPVST+のスパニングツリー統計情報をクリアします。<vlan id list>の指定方法については，「パラメータに指定できる値」を参照してください。

<vlan id list>を省略した場合は，全PVST+のスパニングツリー統計情報をクリアします。

single

シングルスパニングツリーのスパニングツリー統計情報をクリアします。

mst [instance <mst instance id list>]

マルチプルスパニングツリーのスパニングツリー統計情報をクリアします。

instance <mst instance id list>を指定した場合は，指定したMSTインスタンスID（リスト形式）に関するスパニングツリー統計情報をクリアします。一つのMSTインスタンスIDを指定できるほか，ハイフン（-），コンマ（,）を使用して複数のMSTインスタンスIDの一括指定もできます。指定できるMSTインスタンスIDの値の範囲は0〜4095です。0を指定すると，CISTの統計情報もクリアします。

instance <mst instance id list>を省略した場合は，全マルチプルスパニングツリーのスパニングツリー統計情報をクリアします。

本パラメータ省略時の動作

PVST+，シングルスパニングツリー，およびマルチプルスパニングツリーのスパニングツリー統計情報をクリアします。

port <port list>

指定したポート（リスト形式）のスパニングツリー統計情報をクリアします。<port list>の指定方法および値の指定範囲については，「パラメータに指定できる値」を参照してください。

本パラメータ省略時の動作

全ポートのスパニングツリー統計情報をクリアします。

channel-group-number <channel group list>

指定したチャネルグループ番号（リスト形式）のスパニングツリー統計情報をクリアします。<channel group list>の指定方法については，「パラメータに指定できる値」を参照してください。

本パラメータ省略時の動作

全チャネルグループのスパニングツリー統計情報をクリアします。

すべてのパラメータ省略時の動作

すべてのスパニングツリー統計情報をクリアします。

［実行例］

図4-9　すべてのスパニングツリー統計情報クリア

> clear spanning-tree statistics
>

［表示説明］

なし

［通信への影響］

なし

［応答メッセージ］

表4-11　clear spanning-tree statisticsコマンドの応答メッセージ一覧

メッセージ	内容
The command cannot be executed in the standby system.	このコマンドは待機系では実行できません。
The command cannot be executed. Try again.	コマンドを実行できません。再実行してください。
The command is not authorized by the RADIUS/TACACS+ server or the configuration.	このコマンドはRADIUSサーバ，TACACS+サーバ，またはコンフィグレーションで承認されていません。
The connection with the Spanning Tree program failed.	スパニングツリープログラムとの通信に失敗しました。

［注意事項］

1. 統計情報をクリアしてもSNMPで取得するMIB情報の値はクリアされません。MIB情報をクリアする場合は，restart spanning-treeコマンドを実行してください。
2. コンフィグレーションを削除または追加すると，対象の統計情報はクリアされます。

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