コンフィグレーションガイド Vol.2

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22.2.2 VRRPのトラッキング連携

本装置のVRRPはトラッキング連携をサポートしていて,トラッキング機能の監視結果によって仮想ルータの優先度を動的に操作できます。仮想ルータの優先度を操作する方式は,優先度切替方式と優先度減算方式の2とおりです。

優先度切替方式
トラッキング機能で障害を検出した場合に,仮想ルータの優先度を切り替える連携方式です。仮想ルータにトラックおよび切り替える優先度を指定しておくと,トラック状態がDownになったときに,仮想ルータの優先度を,指定した優先度に切り替えます。優先度切替方式では,一つの仮想ルータに1個のトラックを指定できます。

優先度減算方式
トラッキング機能で障害を検出した場合に,仮想ルータの優先度を減算する連携方式です。仮想ルータにトラックおよび優先度の減算値を指定しておくと,トラック状態がDownになったときに,仮想ルータの優先度を,指定した減算値だけ減少させます。優先度減算方式では,一つの仮想ルータに16個までトラックを指定できます。
また,インタフェースに設定されているIPアドレスと仮想ルータのIPアドレスが等しい(IPアドレスの所有者である)場合,255から優先度の減算値を減算した結果が1以上のときは仮想ルータの優先度は255で動作し,減算の結果が0となった契機で,仮想ルータの優先度を0に変更します。

トラッキング機能で障害を検出し,仮想ルータの優先度が0となった場合,仮想ルータを設定したIPインタフェースはダウン状態になります。ただし,仮想ルータ名を設定している場合や,グループ切替機能を使用している場合は,ダウン状態になりません。

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