トラブルシューティングガイド


8.1.1 フィルタによる廃棄を確認する

本装置を使用しているネットワーク上で通信トラブルが発生する要因として,フィルタによって特定のフレームが廃棄されている可能性が考えられます。フィルタによるフレーム廃棄の確認方法を次に示します。

なお,フィルタの動作にポリシーベースルーティングを指定している場合は,次の確認方法に加えて,「5.3.1 ポリシーベースルーティングによる通信障害の確認」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) フィルタによるフレーム廃棄の確認方法

  1. show access-filterコマンドを実行して,インタフェースに適用しているアクセスリストのフィルタ条件とフィルタ条件に一致したパケット数,暗黙の廃棄のフィルタエントリで廃棄したパケット数を確認します。

  2. 1.で確認したフィルタ条件と通信できないフレームの内容を比較して,該当フレームが廃棄されていないか確認します。通信できないフレームの内容が適用しているすべてのフィルタ条件に一致していない場合,暗黙の廃棄のフィルタエントリでフレームが廃棄されている可能性があります。

  3. フィルタでフレームが廃棄されている場合,フィルタのコンフィグレーションの設定が適切か見直してください。

  4. コンフィグレーションが正しく設定されている場合は,アクセスリストロギングを使用して,廃棄したパケットの情報を確認してください。