トラブルシューティングガイド


6.5.1 sFlowパケットがコレクタに届かない

本装置でsFlowパケットがコレクタに届かない場合のトラブルシューティングの流れは次のとおりです。

  1. 運用コマンドで動作状況を確認する

  2. コンフィグレーションの内容を確認する

  3. コレクタまでの経路を確認する

  4. その他,故障などを確認する

〈この項の構成〉

(1) 運用コマンドでの動作確認

show sflowコマンドを数回実行してsFlow統計情報を表示して,sFlow統計機能が動作しているか確認してください。下線部の値が増加していない場合は,「(2) コンフィグレーションの確認」および「(3) コレクタまでの経路確認」を参照してください。増加している場合は,「(3) コレクタまでの経路確認」および「(4) コレクタ側の設定確認」を参照して,コレクタに対してネットワークが正しく接続されているか確認してください。

図6‒1 show sflowコマンドの表示例
> show sflow
Date 20XX/07/19 12:00:00 UTC
sFlow service status : enable
Elapsed time from the last statistics clearance : 12:00:05
sFlow agent data :
 sFlow service version  : 4
 CounterSample interval rate : 60 seconds
 Received sFlow samples :      37269  Dropped sFlow samples      :       2093
 Exported sFlow samples :      37269  Non-exported sFlow Samples :          0
sFlow collector data :
 Collector IP address : 192.168.1.20  UDP :  6343  Source IP address : 192.168.1.1
  Send FlowSample UDP packets    :      12077  Send failed packets :          0
  Send CounterSample UDP packets :        621  Send failed packets :          0
sFlow sampling data :
 Configured rate(actual rate) : 1 per 2048 packets(1 per 2048 packets)
  Configured sFlow ingress ports : 1/2-4
>

注 下線部の値が,増加していることを確認してください。

(2) コンフィグレーションの確認

次の内容について,運用中のコンフィグレーションを確認してください。

(3) コレクタまでの経路確認

5.1.1 通信できない,または切断されている」および「5.2.1 通信できない,または切断されている」を参照して,コレクタに対してネットワークが正しく接続されているかを確認してください。もし,コンフィグレーションでsFlowパケットの最大サイズ(sflow max-packet-size)を変更している場合は,指定しているパケットサイズでコレクタまで接続できるか確認してください。

(4) コレクタ側の設定確認

利用しているコレクタ側の設定が正しいか確認してください。