トラブルシューティングガイド


6.2.1 ポリサーのトラブル

ポリサーが動作しない場合は,次の表に示す障害解析方法に従って原因を切り分けてください。

表6‒3 ポリサーが動作しない場合の障害解析方法

項番

確認内容・コマンド

対応

1

監視するフレームを指定したQoSフローおよびポリサーが設定されていることを,コンフィグレーションで確認してください。

  • show running-config

監視するフレームを指定したQoSフローおよびポリサーが設定されていない場合は,コンフィグレーションを修正してください。

監視するフレームを指定したQoSフローおよびポリサーが設定されている場合は,項番2へ。

2

PSUの更新状態に(restart required)が表示されているか確認してください。

  • show system

  • show psu resources

PSUの更新状態に(restart required)が表示されている場合は,PSUを再起動してください。

PSUの更新状態に(restart required)が表示されていない場合は,項番3へ。

3

監視するフレームを指定したQoSフローエントリについて,PSUごとのMatched packetsにUnsetが表示されているか確認してください。

  • show qos-flow

該当するQoSフローエントリについて,PSUごとのMatched packetsにUnsetが表示されている場合は,QoSフローエントリを装置へ反映中です。Unsetが消えるまで,しばらく待ってください。

該当するQoSフローエントリについて,PSUごとのMatched packetsにUnsetが表示されていない場合は,項番4へ。

4

監視するフレームを指定したQoSフローエントリで指定したポリサーエントリについて,PSUごとのパケット数にUnsetが表示されているか確認してください。

  • show policer

該当するポリサーエントリについて,PSUごとのパケット数にUnsetが表示されている場合は,ポリサーエントリを装置へ反映中です。Unsetが消えるまで,しばらく待ってください。

該当するポリサーエントリについて,PSUごとのパケット数にUnsetが表示されていない場合は,項番5へ。

5

Max-rate over,Max-rate under,Min-rate over,およびMin-rate underで,ポリサーの遵守フレーム数および違反フレーム数を確認してください。

  • show policer

監視したいフレーム数とshow policerコマンドで表示した値が異なる場合は,QoSフローの検出対象外である可能性があります。詳細は,「コンフィグレーションガイド」を参照してください。

監視したいフレーム数とshow policerコマンドで表示した値が異なる場合は,QoSフローの検出条件が誤っている可能性があります。QoSフローエントリの設定を見直してください。

監視したいフレーム数に対してshow policerコマンドで表示した遵守フレーム数および違反フレーム数が適正でない場合は,ポリサーの監視帯域値やバーストサイズが誤っている可能性があります。ポリサーの設定を見直してください。

監視したいフレーム数よりshow policerコマンドで表示した値が小さい場合は,項番6へ。

6

uRPFによってパケットが廃棄されていないか確認してください。

確認方法と対応については,「8.1.3 uRPFによる廃棄を確認する」を参照してください。

uRPFによってパケットが廃棄されていない場合は,項番7へ。

7

フィルタによってフレームが廃棄されていないか確認してください。

確認方法と対応については,「8.1.1 フィルタによる廃棄を確認する」を参照してください。