運用コマンドレファレンス Vol.2


show loop-detection

L2ループ検知情報を表示します。

[入力形式]

show loop-detection [port <port list>] [channel-group-number <channel group list>]

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[パラメータ]

port <port list>

指定したポート(リスト形式)のL2ループ検知情報を表示します。<port list>の指定方法および値の指定範囲については,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

本パラメータ省略時の動作

ポートを限定しないでL2ループ検知情報を表示します。

channel-group-number <channel group list>

指定したチャネルグループ番号(リスト形式)のL2ループ検知情報を表示します。<channel group list>の指定方法については,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

本パラメータ省略時の動作

チャネルグループを限定しないでL2ループ検知情報を表示します。

すべてのパラメータ省略時の動作

すべてのL2ループ検知情報を表示します。

[実行例]

図11‒1 L2ループ検知情報の表示
> show loop-detection
Date 20XX/04/01 12:00:00 UTC
Loop Detection ID       :64
Interval Time           :10sec
Output Rate             :500pps
Threshold               :1000
Hold Time               :300sec
Auto Restore Time       :3600sec
VLAN Port Counts
    Configuration       :103         Capacity       :5000
Port Information
  Port      Status     Type        DetectCnt RestoringTimer  SourcePort   Vlan
  1/1       Up         send-inact        100              -  1/3          4090
  1/2       Down       send-inact          0              -  -
  1/3       Up         send              100              -  1/1          4090
  1/4       Up         exception           0              -  -
  1/5       Down(loop) send-inact       1000        1510sec  ChGr:32(U)    100
  ChGr:1    Up         trap                0              -  -
  ChGr:32   Up         uplink              -              -  1/5           100
>

[表示説明]

表11‒1 L2ループ検知情報の表示内容

表示項目

表示内容

表示詳細情報

Loop Detection ID

L2ループ検知のID

Interval Time

L2ループ検知フレーム送信間隔(秒)

Output Rate

L2ループ検知フレーム送信レート(packet/s)

L2ループ検知フレームの現在の送信レートを表示します。

Threshold

ポートをinactive状態にするまでの検出回数

ポートをinactive状態にするためのL2ループ検知フレームの受信回数を表示します。

Hold Time

検出回数の保持時間(秒)

ポートをinactive状態にするためのL2ループ検知フレームの受信回数を保持しておく時間を表示します。

無限に保持する場合は"infinity"を表示します。

Auto Restore Time

自動復旧時間(秒)

inactive状態にしたポートを自動でactive状態にするまでの時間を表示します。

自動復旧しない場合は"-"を表示します。

Configuration

L2ループ検知フレーム送信対象ポート数

L2ループ検知フレームを送信するように設定しているVLANポート数を表示します。

この値が,L2ループ検知フレーム送信許容ポート数よりも値が大きいと,その差分だけL2ループ検出フレームが送信できていないことを示します。

Capacity

L2ループ検知フレーム送信許容ポート数

L2ループ検知フレーム送信レートで送信可能なVLANポート数を表示します。

Port

ポート番号またはチャネルグループ番号

<nif no.>/<port no.>:ポート番号

ChGr:<channel group number>:チャネルグループ番号

Status

ポート状態

Up:ポートがUp状態

Down:ポートがDown状態

Down(loop):ポートがL2ループ検知によってDown状態

Type

ポート種別

send-inact:検知送信閉塞ポート

send:検知送信ポート

trap:検知ポート

exception:検知対象外ポート

uplink:アップリンクポート

DetectCnt

現在の検出回数

検出回数の保持時間内でL2ループ検知フレームを受信している回数を表示します。

アップリンクポートの場合は"-"を表示します。

アップリンクポートで受信した回数は,送信ポート側で計上します。

受信回数は10000で更新を停止します。

RestoringTimer

自動復旧するまでの時間(秒)

自動でactive状態になるまでの時間を表示します。

自動復旧しない場合は"-"を表示します。

SourcePort

L2ループ検知フレームの送信ポート

最後にL2ループ検知フレームを受信したときの送信ポートを表示します。

<nif no.>/<port no.>:ポート番号

ChGr:<channel group number>:チャネルグループ番号

受信アップリンクポートの場合は"(U)"を表示します。

L2ループ検知フレームを受信していない場合は"-"を表示します。

Vlan

L2ループ検知フレームの送信元VLAN ID

最後にL2ループ検知フレームを受信したときの送信元のVLAN IDを表示します。

注※ 対象物理ポートまたはチャネルグループに設定されているVLAN数の総和です。チャネルグループの場合は,チャネルグループ単位で1ポートと数えます。また,シャットダウン状態のVLANは除外します。

[通信への影響]

なし

[応答メッセージ]

表11‒2 show loop-detectionコマンドの応答メッセージ一覧

メッセージ

内容

L2 loop detection is not configured.

L2ループ検知が設定されていないか,または機能が有効になっていません。コンフィグレーションを確認してください。

The command cannot be executed in the standby system.

このコマンドは待機系では実行できません。

The command cannot be executed. Try again.

コマンドを実行できません。再実行してください。

The command is not authorized by the RADIUS/TACACS+ server or the configuration.

このコマンドはRADIUSサーバ,TACACS+サーバ,またはコンフィグレーションで承認されていません。

The connection with the L2 Loop Detection program failed. Retry the command.

L2ループ検知プログラムとの通信に失敗しました。コマンドを再実行してください。

There is no corresponding port information.

L2ループ検知のポート情報およびチャネルグループ情報が存在しません。

[注意事項]

なし