MIBレファレンス


2.9.2 dot3HCStatsTable

dot3StatsTableに含まれるエラー統計情報の64bitバージョンに関するMIBです。

〈この項の構成〉

(1) 識別子

transmission OBJECT IDENTIFIER ::= {mib-2 10}
dot3 OBJECT IDENTIFIER ::= {transmission 7}
dot3HCStatsTable OBJECT IDENTIFIER ::= {dot3 11}

(2) 実装仕様

dot3HCStatsTableの実装仕様を次の表に示します。

表2‒30 dot3HCStatsTableの実装仕様

#

オブジェクト識別子

アク

セス

実装仕様

実装

有無

1

dot3HCStatsTable

{dot3 11}

NA

[規格] dot3StatsTableに含まれるエラー統計情報の64bitバージョンのテーブル。

[実装] 規格に同じ。

Y

2

dot3HCStatsEntry

{dot3HCStatsTable 1}

NA

[規格] イーサネットライクなメディアへの特定のインタフェースの64bitの統計情報リスト。

INDEX

{ dot3StatsIndex }

[実装] 規格に同じ。

Y

3

dot3HCStatsAlignmentErrors

{dot3HCStatsEntry 1}

R/O

[規格] 正しいフレーム長ではなく,かつFCSチェックで検出された受信フレーム数。※1

dot3StatsAlignmentErrorsの64bit版。

[実装] 規格に同じ。

Y

4

dot3HCStatsFCSErrors

{dot3HCStatsEntry 2}

R/O

[規格] 正しいフレーム長で,かつFCSチェックで検出された受信フレーム数。※1

dot3StatsFCSErrorsの64bit版(ショートフレームまたはロングフレームは含まない)。

[実装] 規格に同じ。

Y

5

dot3HCStatsInternalMacTransmitErrors

{dot3HCStatsEntry 3}

R/O

[規格] MACサブレイヤ内での送信障害によって送信が失敗した回数。

dot3StatsInternalMacTransmitErrorsの64bit版。

[実装] 0固定。

M

6

dot3HCStatsFrameTooLongs

{dot3HCStatsEntry 4}

R/O

[規格] 最大許容フレーム長を超えた受信フレーム数。※1

dot3StatsFrameTooLongsの64bit版。

[実装] 規格に同じ。

Y

7

dot3HCStatsInternalMacReceiveErrors

{dot3HCStatsEntry 5}

R/O

[規格] MACサブレイヤ内での受信エラーによって受信が失敗したフレーム数。

dot3StatsInternalMacReceiveErrorsの64bit版。

[実装] 規格に同じ。※2

M

8

dot3HCStatsSymbolErrors

{dot3HCStatsEntry 6}

R/O

[規格] シンボル(符号)エラーが発生したフレーム数。

dot3StatsSymbolErrorsの64bit版。

[実装] 規格に同じ。

Y

注※1 フレーム長とはMACヘッダからFCSまでを示します。

注※2 次のNIF以外では0固定です。

・NLCG-1Q

・NMCG-1C