コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1


logging email-server

ユーザ入力コマンドおよびメッセージをE-mailで送信するためのSMTPサーバの情報を設定します。本コマンドでは最大16エントリを設定できます。

[入力形式]

情報の設定
logging email-server {<host name> | <ip address>} [port <port number>] [source-interface loopback <loopback id>]
情報の削除
no logging email-server {<host name> | <ip address>}

[入力モード]

(config)

[パラメータ]

{<host name> | <ip address>}

SMTPサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    <host name>

     ホスト名を64文字以内で指定します。使用できる文字については,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

    <ip address>

     SMTPサーバをIPv4アドレスで指定します。

port <port number>

SMTPサーバのポート番号を指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    25

  2. 値の設定範囲

    1〜65535

source-interface loopback <loopback id>

SMTPサーバへのE-mail送信時の送信元IPアドレスとして使用するループバックインタフェースを指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    ループバックインタフェースに設定しているIPアドレスを使用します。このとき,no system-source-addressコマンドが設定されたループバックインタフェースは対象外とします。

    IPアドレスを設定していない場合,宛先経路の送信元インタフェースのアドレスを使用します。

  2. 値の設定範囲

    パラメータに指定できる値」を参照してください。

[コマンド省略時の動作]

なし

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. 指定したSMTPサーバ情報(ホスト名またはIPアドレス,ポート番号)が接続先のSMTPサーバに設定されているものと一致しているかどうか十分に確認してください。E-mail送信時に,SMTPサーバとの接続に失敗した場合,該当するメールはそのまま廃棄されます。

  2. 本機能はIPv4でだけ使用できます。そのため,SMTPサーバにipv6 hostコマンドでIPv6アドレスだけ設定されているホスト名を指定した場合,該当するサーバ宛てのE-mailは廃棄されます。

  3. ホスト名としてlocalhostを設定できません。

  4. ホスト名は大文字と小文字を区別しません。

  5. IPv4アドレスとして127.*.*.*を設定できません。

  6. IPv4アドレスとしてクラスDおよびクラスEのアドレスを指定できません。

  7. ホスト名にDNSサーバによるアドレス解決が必要なホスト名を設定した場合,DNSサーバとの接続状態に応じてアドレス解決に時間が掛かるおそれがあります。アドレス解決に必要な最大待ち時間については,「コンフィグレーションガイド Vol.1」 「11 ホスト名とDNS」を参照してください。

    また,アドレス解決に時間が掛かった場合,E-mailが送信されないことがあります。

  8. SMTPサーバ情報に自装置から到達できないサーバ情報を指定した場合,全宛先へのE-mail送信処理に遅延が発生するおそれがあります。

  9. 一度に大量のメッセージが発生した場合,E-mailに抜けが発生することがあります。

[関連コマンド]

ip host
logging email
hostname
ip domain name
ip name-server
ip domain lookup