コンフィグレーションガイド Vol.3


27.1.10 VRFでのIPv6マルチキャストルーティング機能の設定

[設定のポイント]

VRFでIPv6マルチキャストルーティング機能を動作させるには,VRFごとにループバックインタフェースへのアドレス設定,およびIPv6マルチキャストルーティング機能の設定が必要です。なお,ここでの設定のほかに,グローバルネットワークまたはVRFごとに一つ以上のインタフェースで,PIM-SMまたはPIM-SSM(ipv6 pimコマンド)の設定が必要です。

VRF 10でのIPv6マルチキャストルーティング機能の設定例を次に示します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# vrf definition 10

    (config-vrf)# exit

    VRF 10を設定します。

  2. (config)# interface loopback 30

    (config-if)# vrf forwarding 10

    (config-if)# ipv6 address 2001:db8:1::10

    (config-if)# exit

    VRF 10のループバックインタフェース(loopback 30)にIPv6アドレスを設定します。

  3. (config)# ipv6 multicast-routing vrf 10

    VRF 10でIPv6マルチキャストルーティング機能を有効にします。