コンフィグレーションガイド Vol.3


27.1.8 IPv6 PIM-SSMの設定

〈この項の構成〉

(1) IPv6 PIM-SSMで使用するアドレス範囲の設定

[設定のポイント]

PIM-SMが設定されたインタフェースでは,PIM-SSMで使用するアドレス範囲でPIM-SSMが動作します。本装置で設定できるアドレス範囲は一つだけです。

アドレス範囲をデフォルト(ff30::/12)で使用する場合の設定例を次に示します。なお,デフォルト以外のアドレス範囲を指定する場合には,ipv6 pim ssmコマンドのrangeパラメータで設定してください。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# ipv6 pim ssm default

    PIM-SSMを有効にします。

(2) MLD PIM-SSM連携機能の設定

[設定のポイント]

MLDv1/MLDv2(EXCLUDEモード)では送信元アドレスが特定できないためPIM-SSMと連携できません。本装置では,PIM-SSMが動作するグループアドレスと送信元アドレスを設定することでPIM-SSMと連携します。PIM-SSMが動作するグループアドレスはPIM-SSMで使用するアドレス範囲内である必要があります。

グループアドレスff35::1を二つの送信者(送信者1の送信元アドレスが2001:db8::1:1,送信者2の送信元アドレスが2001:db8::2:1)が使用する場合のPIM-SSM構成例を次の図に示します。

図27‒1 PIM-SSM構成例

[図データ]

[コマンドによる設定]

  1. (config)# ipv6 access-list GROUP3

    (config-ipv6-acl)# permit ipv6 any ff35::/16

    (config-ipv6-acl)# exit

    管理するグループアドレスのアクセスリスト(GROUP3)を作成します。

  2. (config)# ipv6 mld ssm-map static GROUP3 2001:db8::1:1

    (config)# ipv6 mld ssm-map static GROUP3 2001:db8::2:1

    PIM-SSMが動作するグループアドレスと,送信者1および送信者2の送信元アドレスを設定します。管理するグループアドレスにはアクセスリスト(GROUP3)を指定します。

  3. (config)# ipv6 mld ssm-map enable

    MLD PIM-SSM連携機能を有効にします。