24.4.4 IGMPv3使用時のIPv4経路制御動作
(1) IGMPv3使用時のIPv4 PIM-SM動作
マルチキャスト送信者(送信元アドレス:S1)がPIM-SMで使用するマルチキャストグループ(グループアドレス:G1)にマルチキャストパケットを送信して,受信者がIGMPv3でマルチキャストグループに参加する場合の動作を次に示します。
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受信者からマルチキャストグループに参加するためのIGMPv3 Report(G1,S1)メッセージを受信します。
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IGMPv3 Report(G1,S1)メッセージを受信した装置は,ランデブーポイントへの最短パス方向にグループアドレス(G1)を設定したPIM Joinメッセージを送信します。
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PIM Joinメッセージを受信したランデブーポイントは各マルチキャストグループの存在を認識します。マルチキャストパケットを送信元ネットワークからランデブーポイント経由で各グループメンバに配送するために,送信者を頂点としたランデブーポイント経由の配送ツリーを形成します。
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送信者から各グループメンバに対して最短パスで到達できるように,既存のユニキャストルーティングを使用して送信者からの最短パスを決定します(PIM Joinメッセージを送信者への最短パス方向に送信して,最短パス配送ツリーを形成します)。
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マルチキャスト送信者(送信元アドレス:S1)がマルチキャストグループ(グループアドレス:G1)宛てに送信したマルチキャストパケットを受信した装置は,最短パス配送ツリーに従ってマルチキャストパケットを中継します。
図24‒18 IGMPv3使用時のPIM-SM動作概要
(2) IGMPv1/IGMPv2受信者およびIGMPv3受信者混在時のIPv4経路制御
IGMPv2でPIM-SSMの設定をしている状態で,IGMPv1受信者,IGMPv2受信者とIGMPv3受信者が混在する場合の経路制御動作について説明します。
コンフィグレーションで設定したPIM-SSMで使用するアドレス範囲に含まれるグループアドレスに対して参加要求を受信した場合,次の表に示すようにPIM-SSMが動作します。IGMPv1/IGMPv2およびIGMPv3受信者混在時の経路制御動作を次の表に示します。
参加グループアドレス |
IGMPv1 Reportメッセージ IGMPv2 Reportメッセージ IGMPv3 Report(EXCLUDEモード)メッセージ |
IGMPv3 Report(INCLUDEモード)メッセージ |
---|---|---|
PIM-SSMで使用するアドレス範囲内 |
PIM-SSM (IGMP PIM-SSM連携機能使用時) |
PIM-SSM |
PIM-SSMで使用するアドレス範囲外 |
PIM-SM |
PIM-SM |
IGMPv1 Reportメッセージ,IGMPv2 Reportメッセージで参加要求を受信した場合,送信元リストにはIGMP PIM-SSM連携機能で設定された送信元アドレスを使用します。IGMPv1 Reportメッセージ,IGMPv2 ReportメッセージとIGMPv3 Report(EXCLUDEモード)メッセージで同じグループアドレスに対して参加要求を受信した場合,送信元リストにはIGMP PIM-SSM連携機能で設定された送信元アドレスとIGMPv3 Report(INCLUDEモード)メッセージに含まれる送信元リストを合わせたリストを使用します。