27.1.5 IEEE802.3ah OAMの注意事項
(1) 他社のUDLDとの接続について
UDLDは,各社独自仕様で機能を実装しています。本装置は,IEEE802.3ah OAMを使って,Information OAMPDUのOrganization Specific Information TLVによってUDLDを実現しています。このため,本装置のUDLDと他社装置のUDLDは,相互接続できません。
(2) UDLDを設定した装置間にメディアコンバータなどの中継装置を接続した場合
片方のリンク状態が切断された場合に,もう片方のリンク状態を自動的に切断しないメディアコンバータを装置間に設置した場合,装置間でリンク状態の認識にずれが生じます。このため,コンフィグレーションコマンドefmoam active udldを設定したポートで対向となる装置が動作していない状態でも片方向リンク障害を検出します。復旧する際にも,双方の装置で同期をとる必要があり,運用が困難になります。片方のリンク状態が切断された場合に,もう片方のリンク状態を自動で切断する機能のあるメディアコンバータを使用してください。
(3) リンクアグリゲーションとの共存について
スタティックリンクアグリゲーションのポートで,チャネルグループをDisable状態にすると,対向装置から受信するOAMPDUを廃棄します。