コンフィグレーションガイド Vol.2


19.1.13 階層化シェーパ使用時の注意事項

〈この項の構成〉

(1) 優先度決定についての注意事項

ユーザ優先度マッピングを使用する場合,QoSフローの優先度変更で変更した優先度も変更されます。

(2) ユーザ帯域設定についての注意事項

(3) シェーパユーザワンタッチ設定機能使用時の注意事項

オートネゴシエーションを指定したイーサネットインタフェースに対し,階層化シェーパのユーザ帯域を省略して設定した場合は,該当するインタフェースで解決できる最大の回線速度を基にユーザ帯域を割り当てます。例えば,オートネゴシエーションだけを指定している場合は,オートネゴシエーションで解決した結果が100Mbit/sであっても,回線帯域は1000Mbit/sとしてユーザ帯域を割り当てます。

(4) MIBおよび運用コマンドの統計値に関する注意事項

axShaperグループおよび運用コマンドshow shaper portの統計情報は,本装置内で周期的に更新した結果で応答するため,周期時間内での再取得では更新されません。axShaperグループおよび運用コマンドshow shaper portの統計情報の更新周期の目安を次の表に示します。

表19‒26 axShaperグループおよび運用コマンドshow shaper portの統計情報更新目安時間

シェーパユーザ数

キュー数

廃棄優先度数

全ユーザの更新時間

ポート内

NIF内

標準

8キュー

4

10秒

120秒

2

5秒

60秒

4キュー

4

10秒

120秒

2

5秒

60秒

拡張

8キュー

4

30秒

360秒

2

15秒

180秒

4キュー

4

180秒

36分

2

60秒

12分

(5) 運用コマンドclear shaper実行時のMIBの注意事項

運用コマンドclear shaperを実行した場合は,axShaperグループの統計情報が少なく表示されることがあります。