コンフィグレーションガイド Vol.2


5.1.1 2段のVLAN TagでのMACアドレス学習

通常のMACアドレス学習ではTagなしまたは1段のVLAN Tagを扱いますが,QinQ網向け機能のハードウェアプロファイルを設定すると,2段のVLAN Tagを扱うMACアドレス学習ができるようになります。

2段のVLAN TagでのMACアドレス学習によって,同一VLAN(S-Tag)でもC-Tag値が異なる場合,別のエントリとしてMACアドレステーブルへ登録されるため,別々に通信できます。複数VPNを集約するVLAN上で,2段のVLAN TagでのMACアドレス学習を使用した例を次の図に示します。

図5‒1 2段のVLAN TagでのMACアドレス学習

[図データ]

VPN-BのVLAN 20内では,二つのサービス拠点を接続しています。VRRPの設定などによって両拠点が同一の送信元MACアドレスになった場合でも,C-Tag値が異なっていると,本装置のMACアドレステーブルには別のエントリとして登録されます。登録後は,受信したフレームのC-Tag値に基づいて,該当するポートへ中継できます。