コンフィグレーションガイド Vol.2


4.1.1 概要

VLANトンネリング機能とは,複数ユーザのVLANをほかのVLANの中に集約したトンネルで通信する機能です。IEEE802.1Q VLAN Tagをスタックすれば,一つのVLAN内で,ほかのVLANに属するフレームをトランスペアレントに通せます。トンネルは3か所以上のサイトを接続するマルチポイント接続ができます。

VLANトンネリングの概要を次の図に示します。

図4‒1 VLANトンネリングの概要

[図データ]

この図は,レイヤ2 VPNサービスである広域イーサネットサービスに適用した例です。本装置にVLANトンネリング機能を適用します。VLANトンネリングでは,VLAN TagをスタックすることでVLANトンネリング網内のVLANを識別します。ユーザサイトを収容するポートをアクセス回線,VLANトンネリング網内に接続するポートをバックボーン回線と呼びます。アクセス回線からのフレームにVLAN Tagを追加してバックボーン回線に中継します。バックボーン回線からのフレームはVLAN Tagを外しアクセス回線へ中継します。