コンフィグレーションガイド Vol.2


3.1.1 概要

この項では,VLANの概要を説明します。

〈この項の構成〉

(1) VLANの種類

本装置がサポートするVLANの種類を次の表に示します。

表3‒1 サポートするVLANの種類

項目

概要

ポートVLAN

ポートおよびチャネルグループでVLANのグループを分けます。

装置の初回起動時,各ポートはVLANに所属しません。そのため,必要に応じてVLANのコンフィグレーションを設定してください。

(2) ポート種別

使用するVLANの種類に応じて各ポートの種別を設定する必要があります。ポート種別を次の表に示します。

表3‒2 ポート種別

ポート種別

概要

使用するVLAN

アクセスポート

ポートVLANでUntaggedフレームを扱います。

このポートでは,すべてのUntaggedフレームを一つのポートVLANで扱います。

ポートVLAN

トランクポート

すべての種類のVLANでTaggedフレームを扱います。

このポートでは,VLAN TagによってVLANを決定します。

すべての種類のVLAN

トンネリングポート

VLANトンネリングのポートVLANで,UntaggedとTaggedを区別しないでフレームを扱います。このポートでは,すべてのフレームを一つのポートVLANで扱います。

ポートVLAN

アクセスポートはUntaggedフレームを扱うポートです。このポートではTaggedフレームを扱えません。Taggedフレームを受信したときは廃棄して,また送信もしません。

Taggedフレームはトランクポートでだけ扱えます。トランクポートのUntaggedフレームはネイティブVLANが扱います。

トンネリングポートは,VLANトンネリングをするポートです。このポートではUntaggedフレームとTaggedフレームを区別しません。

(3) ポートのネイティブVLAN

トランクポートでUntaggedフレームを受信する場合,ポートごとに作成済みのポートVLANを一つネイティブVLANに設定します。このVLANを,ポートのネイティブVLANと呼びます。

(4) VLAN判定のアルゴリズム

フレームを受信したとき,受信したフレームのVLANを判定します。VLAN判定のアルゴリズムを次の図に示します。

図3‒1 VLAN判定のアルゴリズム

[図データ]