コンフィグレーションガイド Vol.1


19.2.5 振り分け方法の設定

フレーム送信時のポート振り分け方法を設定します。

〈この項の構成〉

(1) フレーム内情報によるポート振り分け

[設定のポイント]

チャネルグループにフレーム内情報によるポート振り分けを設定します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface port-channel 10

    (config-if)# channel-group load-balance frame

    チャネルグループ10の振り分け方法を,フレーム内情報によるポート振り分けに設定します。

(2) VLAN Tagごとのポート振り分け

[設定のポイント]

チャネルグループにVLAN Tagごとのポート振り分けを設定します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface port-channel 10

    (config-if)# channel-group load-balance vlan

    チャネルグループ10の振り分け方法を,VLAN Tagごとのポート振り分けに設定します。

(3) ロードバランスグループごとのポート振り分け

[設定のポイント]

フレーム送信時の振り分け方法をロードバランスグループごとに設定して,関連のコンフィグレーションを設定するとロードバランスグループごとのポート振り分けができます。

ロードバランスグループ関連のコンフィグレーションに第1優先ポートおよび第2優先ポートのどちらも指定がない場合,VLAN Tagごとのポート振り分けで動作します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface range gigabitethernet 1/1, gigabitethernet 2/1, gigabitethernet 3/1, gigabitethernet 4/1

    (config-if-range)# channel-group 10 mode on

    (config-if-range)# exit

    ポート1/1,2/1,3/1,4/1をスタティックモードのチャネルグループ10に追加します。

  2. (config)# interface port-channel 10

    (config-if)# channel-group load-balance load-balance-group

    (config-if)# exit

    チャネルグループ10の振り分け方法を,ロードバランスグループごとのポート振り分けに設定します。

  3. (config)# channel-group load-balance-group name LBG100

    ロードバランスグループ名称をLBG100として設定します。

  4. (config)# interface port-channel 10.100

    (config-subif)# encapsulation dot1q 100

    (config-subif)# ip address 192.0.2.100 255.255.255.0

    ポートチャネルサブインタフェース10.100で使用するVLAN Tag 100,IPアドレス192.0.2.100を設定します。

  5. (config-subif)# channel-group load-balance-group LBG100

    (config-subif)# exit

    ポートチャネルサブインタフェース10.100にロードバランスグループLBG100を設定します。

  6. (config)# interface gigabitethernet 1/1

    (config-if)# channel-group load-balance-group LBG100 priority primary

    (config-if)# exit

    チャネルグループ10に所属しているポート1/1をロードバランスグループLBG100の第1優先ポートとして設定します。

  7. (config)# interface gigabitethernet 2/1

    (config-if)# channel-group load-balance-group LBG100 priority secondary

    (config-if)# exit

    チャネルグループ10に所属しているポート2/1をロードバランスグループLBG100の第2優先ポートとして設定します。