コンフィグレーションガイド Vol.1


18.3.8 ジャンボフレームの設定

イーサネットインタフェースの最大フレーム長(MACヘッダからDATAまで)は規格上1518オクテットです。本装置は,ジャンボフレームを使用して最大フレーム長を拡張して,一度に転送するデータ量を大きくすることでスループットを向上できます。

ジャンボフレームを使用するポートでは最大フレーム長を設定します。ポートの最大フレーム長の設定値は,ネットワークおよび相手装置と合わせて決定します。

〈この項の構成〉

(1) ポート単位の最大フレーム長の設定

[設定のポイント]

ポート1/10のポートの最大フレーム長を8192オクテットに設定します。この設定によって,8192オクテットまでのジャンボフレームを送受信できるようになります。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# interface gigabitethernet 1/10

    (config-if)# shutdown

    (config-if)# mtu 8192

    イーサネットインタフェースをシャットダウンして,ポートの最大フレーム長を8192オクテットに設定します。

  2. (config-if)# no shutdown

    イーサネットインタフェースのシャットダウンを解除します。

[注意事項]

コンフィグレーションでポートの最大フレーム長を設定していても,10BASE-Tまたは100BASE-TX半二重で接続する場合(オートネゴシエーションの結果が10BASE-Tまたは100BASE-TX半二重になった場合も含みます)は,ポートの最大フレーム長は1518オクテットになります。

(2) 全ポート共通の最大フレーム長の設定

[設定のポイント]

本装置の全イーサネットインタフェースでポートの最大フレーム長を4096オクテットに設定します。この設定によって,4096オクテットまでのジャンボフレームを送受信できるようになります。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# system mtu 4096

    装置の全ポートで,ポートの最大フレーム長を4096オクテットに設定します。

[注意事項]

コンフィグレーションでポートの最大フレーム長を設定していても,10BASE-Tまたは100BASE-TX半二重で接続する場合(オートネゴシエーションの結果が10BASE-Tまたは100BASE-TX半二重になった場合も含みます)は,ポートの最大フレーム長は1518オクテットになります。