コンフィグレーションガイド Vol.1


15.2.5 メッセージの出力制御

本装置では,運用端末のコンソール画面やsyslogサーバなど,出力先に応じてメッセージの出力条件を設定できます。

〈この項の構成〉

(1) メッセージ種別リストの作成例

[設定のポイント]

出力対象および出力抑止対象とするメッセージ種別を設定したメッセージ種別リストを作成します。

各出力条件を設定するとき,出力抑止対象を設定したメッセージ種別リストを出力条件として設定すると,指定したメッセージ種別以外が出力対象になります。また,イベントレベルの指定を省略するとイベントレベルの数値が6以下のメッセージが,メッセージ種別リストの指定を省略するとすべてのメッセージ種別が出力対象となります。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# message-list MSG_LIST

    メッセージ種別リスト(MSG_LIST)を作成します。

  2. (config-msg-list)# message-type include BCU

    (config-msg-list)# exit

    メッセージ種別BCUを出力対象に設定します。

  3. (config)# message-list SAMPLE_LIST

    メッセージ種別リスト(SAMPLE_LIST)を作成します。

  4. (config-msg-list)# message-type exclude BCU

    (config-msg-list)# exit

    メッセージ種別BCUを出力抑止対象に設定します。

(2) 運用端末に出力する条件の設定例

[設定のポイント]

運用端末に出力する条件の設定には,usernameコマンドのlogging-consoleパラメータを使用します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# username default_user logging-console message-list MSG_LIST event-level 4

    ログイン中のすべてのユーザの運用端末に出力する条件として,メッセージ種別リスト(MSG_LIST)とイベントレベルの数値4以下を設定します。

(3) syslogサーバに送信する条件の設定例

[設定のポイント]

syslogサーバに送信する条件の設定には,logging syslog-filterコマンドを使用します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# logging syslog-filter message-list MSG_LIST

    syslogサーバへの送信条件としてメッセージ種別リスト(MSG_LIST)を設定します。

(4) E-mailサーバに送信する条件の設定例

[設定のポイント]

E-mailサーバに送信する条件の設定には,logging email-filterコマンドを使用します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# logging email-filter event-level 4

    E-mailサーバへの送信条件としてイベントレベルの数値4以下を設定します。

(5) SNMPサーバに送信する条件の設定例

[設定のポイント]

SNMPサーバに送信する条件の設定には,snmp-server trapsコマンドのsystem_msg_trap_message_listパラメータおよびsystem_msg_trap_event_levelパラメータを使用します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# snmp-server traps system_msg_trap_message_list SAMPLE_LIST system_msg_trap_event_level 4

    SNMPサーバへの送信条件としてメッセージ種別リスト(SAMPLE_LIST)とイベントレベルの数値4以下を設定します。