コンフィグレーションガイド Vol.1


8.1.3 ログインユーザの作成および削除

コンフィグレーションコマンドusernameを使用して,本装置にログインできるユーザを作成してください。ログインユーザの作成例を次の図に示します。

図8‒1 ユーザnewuserを作成(パスワードを入力)
(config)# username newuser password input
New password:********                                    <-1
Retype new password:********                             <-2
(config)#
  1. パスワードを入力します(実際には入力文字は表示されません)。

  2. 確認のため,再度パスワードを入力します(実際には入力文字は表示されません)。

入力したパスワードは,自動的にハッシュ化されてコンフィグレーションに設定されます。パスワードを入力しないで[Enter]キーを押した場合は,パスワードなしのログインユーザになります。

ログインユーザ作成時に,運用コマンドmake hidden-passwordで作成したハッシュ化パスワードを指定することもできます。ハッシュ化パスワードを指定したログインユーザの作成例を次の図に示します。

図8‒2 ユーザnewstaffを作成(ハッシュ化パスワードを指定)
> make hidden-password                                                      <-1
Input password:********                                                     <-2
Retype password:********                                                    <-3
 
A password was created. Set it in the configuration.
"$6$pRo7aJE ... 3ewCiDAwB1"                                                 <-4
> enable
# configure
(config)# username newstaff password hidden "$6$pRo7aJE ... 3ewCiDAwB1"     <-5
(config)#
  1. 運用コマンドmake hidden-passwordを実行します。

  2. パスワードを入力します(実際には入力文字は表示されません)。

  3. 確認のため,再度パスワードを入力します(実際には入力文字は表示されません)。

  4. ハッシュ化パスワード文字列が作成されます。

  5. make hidden-passwordコマンドで作成したハッシュ化パスワード文字列を指定します。

hidden以降に""を指定した場合は,パスワードなしのログインユーザになります。

なお,作成したログインユーザは運用コマンドshow usersで確認できます。

使用しなくなったログインユーザはコンフィグレーションから削除してください。ログインユーザの削除例を次の図に示します。

図8‒3 ユーザnewuserを削除
(config)# no username newuser
Do you want to delete the user account newuser? (y/n): y       <-1
(config)#
  1. yを入力すると,指定したログインユーザを削除します。

初期導入時に設定されているログインユーザ「username operator 100 password hidden ""」を運用中のログインユーザとして使用しない場合,セキュリティの低下を防ぐため,新しいログインユーザを作成したあとで削除することをお勧めします。

ログインユーザを削除するとホームディレクトリも削除されるため,残したいファイルはあらかじめ/usr/home/shareへ保存するか,外部にバックアップをしてください。ただし,/usr/home/share内のファイルはすべてのユーザが読み込みおよび書き込みができるため,ファイルの管理に注意してください。

また,コンフィグレーションコマンドaaa authentication loginで,RADIUS/TACACS+を使用したログイン認証ができます。コンフィグレーションの設定例については,「8.3.2 RADIUSサーバによる認証の設定」および「8.3.3 TACACS+サーバによる認証の設定」を参照してください。