コンフィグレーションガイド Vol.3
本装置が送信するNDPパケットのフォーマットおよび設定値はRFC4861に従います。
- <この項の構成>
- (1) ProxyNDP
- (2) NDPエントリの削除条件
- (3) スタティックNDP情報の設定
- (4) NDP情報の参照
- (5) IPv6アドレス重複
本装置は,イーサネットに接続するすべてのインタフェースでProxyNDPを動作させられます。本装置は次の条件をすべて満たすNDP近隣要求メッセージを受信した場合に,宛先プロトコルアドレスの代理としてNDP近隣広告メッセージを送信します。
- NDP近隣要求メッセージの宛先プロトコルアドレスがマルチキャストアドレス,エニキャストアドレスではない
- NDP近隣要求メッセージの送信元プロトコルアドレスと宛先プロトコルアドレスのネットワーク番号が等しい
- NDP近隣要求メッセージの宛先プロトコルアドレスがルーティングテーブルにあり到達できる
次の条件のどれかを満たす場合,該当するNDPエントリを削除します。ただし,コンフィグレーションで設定されたスタティックNDPエントリは削除しません。
- NDPエントリに対応するIPv6アドレスとの通信が停止したあと,10分が経過した場合
- ステータス状態がstaleのNDPエントリに対応するIPv6アドレスへ通信が再開されたときに到達性がなかった場合
- インタフェース状態がDownとなった場合の該当するインタフェースに存在する全NDPエントリ
NDPプロトコルを持たない製品を接続するために,イーサネットのMACアドレスとIPv6アドレスの対応(スタティックNDP情報)をコンフィグレーションコマンドipv6 neighborで設定できます。
運用端末から運用コマンドshow ipv6 neighborsでNDP情報が参照できます。NDP情報から該当するインタフェースのIPv6アドレスとMACアドレスの対応がわかります。
(5) IPv6アドレス重複
IPv6には,隣接ネットワーク上に競合するIPv6アドレスを持つ装置が存在しないかどうかを確認するDuplicate Address Detectionがあります。アドレスが重複すると,そのIPv6アドレスでは通信できません。
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