コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.3

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ipv6 multicast bandwidth

マルチキャストチャネルに帯域容量を設定します。この設定はIPv6マルチキャストの帯域管理機能(ipv6 mld bandwidth-limitコマンド)で使用します。

[入力形式]

情報の設定・変更
ipv6 multicast [vrf <vrf id>] bandwidth <access list name> <value> [<sequence>]

情報の削除
no ipv6 multicast [vrf <vrf id>] bandwidth <access list name> <value> [<sequence>]

[入力モード]

(config)

[パラメータ]

vrf <vrf id>
対象のVRFを指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    グローバルネットワークに対して指定します。
  2. 値の設定範囲
    パラメータに指定できる値」を参照してください。

<access list name>
帯域管理機能の対象となるマルチキャストチャネルのアクセスリストを指定します。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません
  2. 値の設定範囲
    31文字以内のアクセスリスト名を指定します。
    詳細は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

<value>
マルチキャストチャネルに割り当てる帯域容量を設定します。設定した帯域容量は,該当するアクセスリストに設定しているすべてのマルチキャストチャネルに割り当てられます。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    省略できません
  2. 値の設定範囲
    kbit/s単位で設定する場合:0〜2000000000
    Mbit/s単位で設定する場合:0M〜2000000M
    Gbit/s単位で設定する場合:0G〜2000G

<sequence>
設定した帯域容量に対してシーケンス番号を設定します。シーケンス番号は優先度を示し,1が最も優先度の高い条件となります。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    本コマンドを最初に設定する場合,初期値は10です。
    すでに本コマンドが設定されている場合,設定済みのすべてのシーケンス番号の最大値+10です。ただし,シーケンス番号の最大値が2038より大きい値を指定した場合は省略できません。
    また,本コマンドを削除する際,シーケンス番号を省略すると<access list name>が一致するすべての設定を削除します。
  2. 値の設定範囲
    1〜2048

[コマンド省略時の動作]

本コマンドはIPv6マルチキャストの帯域管理機能(ipv6 mld bandwidth-limitコマンド)で帯域制御をするために,マルチキャストチャネルに帯域容量を割り当てるものです。このため,本コマンドを省略した場合,帯域管理機能を使用できません。

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに反映されます。

[注意事項]

  1. <value>に0を指定した場合,該当するマルチキャストチャネルは帯域管理機能の対象外となります。
  2. <access list name>にはipv6 access-listコマンドで設定したアクセスリストを指定してください。
  3. 未設定のアクセスリストまたは空のアクセスリストを指定した場合,本コマンドは無効になります。
  4. 同一のグローバルネットワークまたはVRFでは,設定済みのシーケンス番号で本コマンドを設定した場合,本コマンドは上書きされます。
  5. 複数のアクセスリストで同じマルチキャストチャネルを指定している場合,優先度の高いシーケンス番号が設定されているアクセスリストの帯域容量を採用します。

[関連コマンド]

ipv6 mld router
ipv6 mld bandwidth-limit
ipv6 mld bandwidth-limit-filter
ipv6 access-list

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