コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.3
IPv4集約経路を生成します。
[入力形式]
- 情報の設定・変更
ip summary-address [vrf <vrf id>] <ipv4 prefix> <mask> [<distance>] [as-set] [noinstall] [summary-only]
- 情報の削除
no ip summary-address [vrf <vrf id>] <ipv4 prefix> <mask>
[入力モード]
(config)
[パラメータ]
- vrf <vrf id>
- 経路が属するVRFを指定します。
- 本パラメータ省略時の初期値
経路はグローバルネットワークに属します。
- 値の設定範囲
VRF IDを指定します。
詳細は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。
- <ipv4 prefix>
- 集約アドレスを指定します。
- 本パラメータ省略時の初期値
省略できません
- 値の設定範囲
IPv4アドレスを指定します。
注 <ipv4 prefix>の<mask>範囲外のビットは0にしてください。
- <mask>
- 集約アドレスマスクを指定します。
- 本パラメータ省略時の初期値
省略できません
- 値の設定範囲
IPv4アドレスマスクを指定します。
注 アドレスマスクを2進数に変換した際,最初に0となるビット以降はすべて0となるように指定してください。
- <distance>
- 該当集約経路のディスタンス値を指定します。
- 本パラメータ省略時の初期値
130
- 値の設定範囲
2〜255(10進数)を指定します。2は最高の優先度,255は最低の優先度を示します。
- as-set
- 集約経路のAS_PATH属性を生成時,AS_SETを生成することを指定します。
- 本パラメータ省略時の初期値
集約経路のAS_PATH属性を生成時,AS_SETを生成しません。
- 値の設定範囲
なし
- noinstall
- 集約経路をフォワーディングテーブルに登録しないように指定します。ただし,ルーティングプロトコルを使用した集約経路の配布は可能です。本パラメータは,集約経路をほかのルーティングプロトコルによって外部に広告するものの,集約経路に従ってパケットを廃棄したくない場合に指定します。
- 本パラメータ省略時の初期値
フォワーディングテーブルに登録します。
- 値の設定範囲
なし
- summary-only
- 集約した経路を広告する際,集約元経路の広告を抑止します。summary-onlyは経路を集約した際,集約経路だけを広告し,集約元経路の広告を抑止したい場合に使用します。
- 本パラメータ省略時の初期値
集約元経路の広告を抑止しません。
- 値の設定範囲
なし
[コマンド省略時の動作]
集約経路を生成しません。
[通信への影響]
なし
[設定値の反映契機]
設定値変更後,すぐに運用に反映されます。
[注意事項]
- ループバックインタフェースまたはNullインタフェースをネクストホップに持つ経路は,集約元経路の対象外となります。
[関連コマンド]
distribute-list out (RIP) distribute-list out (OSPF) distribute-list out (BGP4) redistribute (RIP) redistribute (OSPF) redistribute (BGP4) neighbor out (BGP4)
All Rights Reserved, Copyright(C), 2014, 2019, ALAXALA Networks, Corp.