コンフィグレーションガイド Vol.2
- <この項の構成>
- (1) マルチプルスパニングツリーの設定
- (2) リージョン,インスタンスの設定
(1) マルチプルスパニングツリーの設定
- [設定のポイント]
- スパニングツリーの動作モードをマルチプルスパニングツリーに設定すると,PVST+,シングルスパニングツリーはすべて停止し,マルチプルスパニングツリーの動作を開始します。
- [コマンドによる設定]
- (config)# spanning-tree mode mst
マルチプルスパニングツリーを使用するように設定し,CISTが動作を開始します。
- [注意事項]
- no spanning-tree modeコマンドでマルチプルスパニングツリーの動作モード設定を削除すると,デフォルトの動作モードであるpvstになります。その際,ポートVLANで自動的にPVST+が動作を開始します。
(2) リージョン,インスタンスの設定
- [設定のポイント]
- MSTリージョンは,同じリージョンに所属させたい装置はリージョン名,リビジョン番号,MSTインスタンスのすべてを同じ設定にする必要があります。
- MSTインスタンスは,インスタンス番号と所属するVLANを同時に設定します。リージョンを一致させるために,本装置に未設定のVLAN IDもインスタンスに所属させられます。インスタンスに所属することを指定しないVLANは自動的にCIST(インスタンス0)に所属します。
- MSTインスタンスは,CIST(インスタンス0)を含め16個まで設定できます。
- [コマンドによる設定]
- (config)# spanning-tree mst configuration
(config-mst)# name "REGION TOKYO"
(config-mst)# revision 1
マルチプルスパニングツリーコンフィグレーションモードに移行して,name(リージョン名),revision(リビジョン番号)を設定します。
- (config-mst)# instance 10 vlans 100-150
(config-mst)# instance 20 vlans 200-250
(config-mst)# instance 30 vlans 300-350
インスタンス10,20,30を設定し,各インスタンスに所属するVLANを設定します。インスタンス10にVLAN 100〜150,インスタンス20にVLAN 200〜250,インスタンス30にVLAN 300〜350を設定します。指定していないそのほかのVLANはCIST(インスタンス0)に所属します。
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