運用コマンドレファレンス Vol.2
[機能]
装置運用に関する項目(装置の一重化/二重化運用,電源の通常/冗長運用,装置起動時の優先MC,CSWモード)について,現在の運用モードおよび運用状態を表示します。
[入力モード]
装置管理者モード
[入力形式]
show mode
[パラメータ]
なし
[実行例]
現在設定されている運用モードおよび運用状態を表示します。
- AX7800Sの場合
> show mode [Enter]キー押下 node mode : duplex mode status: duplex power mode : auto mode power redundant: 2:2 boot mode : active BCU slot0, standby BCU slot0 csw mode : double mode active csw : BCU0 csw / BCU1 csw
- AX5400Sの場合
> show mode [Enter]キー押下 node mode : duplex mode status: duplex power mode : auto mode power redundant: 2:2 boot mode : active BCU slot0, standby BCU slot0
[表示説明]
show modeコマンド実行時に表示される,現在の運用モードおよび運用状態の一覧を次の表に示します。
表9-3 show modeコマンドの表示説明
表示項目 表示内容 表示詳細情報 node mode 一重化/二重化運用モード auto_duplex mode:運用モードが実装状態動作モードに設定されています。
duplex mode:運用モードが二重化に設定されています。
simplex mode:運用モードが一重化に設定されています。
-:基本制御機構が一重化だけ可能なモデル(AX7804S-AC,AX7804S-DC,AX5402S)の場合,設定されている運用モードに関わらず「-」を表示します。status 運用状態 duplex:二重化正常運用中
simplex:一重化正常運用中
configuration discord:運用系と待機系のコンフィグレーション不一致※1
software version discord:運用系と待機系のソフトウェアバージョン不一致※1
license key discord:運用系と待機系のソフトウェアライセンスキー不一致※1
standby BCU fault:待機系BCUが障害中※1
standby BCU disconnect:待機系BCUが未実装※1
standby BCU close:待機系BCUが閉塞中※1
System swap is suppressed:系切替抑止中※2【AX7800S】power mode 電源運用モード auto mode:電源が冗長構成かのチェックを行いません。
redundancy mode:電源が冗長構成かのチェックを行います。power redundant 電源冗長方式 1:1:電源機構は基本1個,冗長1個の状態で運用しています。
1+2:電源機構は基本1個,冗長2個の状態で運用しています。【AX7800S】
2+1:電源機構は基本2個,冗長1個の状態で運用しています。本電源冗長方式は,AX7804S-ACにPSU内蔵型高密度ポートのネットワークインタフェース機構が搭載されている場合だけ,表示します。
2:2:電源機構は基本2個,冗長2個の状態で運用しています。
3+1:電源機構は基本3個,冗長1個の状態で運用しています。本電源冗長方式は,AX7808S-ACにPSU内蔵型高密度ポートのネットワークインタフェース機構が搭載されている場合だけ,表示します。boot mode 装置起動時の優先MC slot0:装置起動がslot0を優先するように設定されています。
slot1:装置起動がslot1を優先するように設定されています。
select(slot0):起動時にMCを選択するように設定されています。括弧内は選択がタイムアウトしたときの装置起動がslot0を優先するように設定されています。
select(slot1):起動時にMCを選択するように設定されています。括弧内は選択がタイムアウトしたときの装置起動がslot1を優先するように設定されています。
fault:指定されたBCUが障害中のため設定情報が表示できません。
disconnect:指定されたBCUが未実装のため設定情報が表示できません。
close:指定されたBCUが閉塞中のため設定情報が表示できません。csw mode
【AX7800S】CSWモード※2 single mode:CSW×1モード(運用系CSWだけでパケット転送を行います)
double mode:CSW×2モード(運用系と待機系のCSWでパケット転送を行い,かつ系切替可能です)
double1 mode:ベンダ評価用CSW×2モード(運用系と待機系のCSWでパケット転送を行い,かつ系切替可能です)
double_fixed mode:CSW×2固定モード(運用系と待機系のCSWでパケット転送を行いますが,系切替はできません)
double1_fixed mode:ベンダ評価用CSW×2固定モード(運用系と待機系のCSWでパケット転送を行いますが,系切替はできません)
-:基本制御機構が一重化だけ可能なモデル(AX7804S-AC,AX7804S-DC)の場合,設定されている運用モードに関わらず「-」を表示します。active csw【AX7800S】 CSW運用状態 運用中のCSWを表示します。CSWが非運用時は”-”と表示されます。
- 注※1
- 運用モードが「duplex mode」,「auto_duplex mode」の場合にだけ表示されることがあります。
- 注※2
- CSWモードが「double_fixed mode」または「double1_fixed mode」に設定されている場合は系切替が抑止されます。【AX7800S】
[ユーザ通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
表9-4 show modeコマンドのメッセージ一覧
メッセージ 内容 modeset : Can't execute this command in standby BCU. このコマンドは待機系BCU上では実行できません。 modeset : Can't execute. コマンドを実行できません。
[注意事項]
- 本コマンドは運用系BCUからだけ実行可能です。
- 運用系と待機系のソフトウェアバージョンが不一致のとき,本コマンドを実行するとコマンドエラーとなる場合があります。
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