コンフィグレーションガイド
- <この項の構成>
- (1) 設定内容の概要
- (2) 構成図と設定条件
- (3) コンフィグレーション例
(1) 設定内容の概要
本装置にVLAN単位認証(動的)モードの設定をし,RADIUSサーバから払い出しを行うVLANをMAC VLANとして登録を行って,MAC VLANに所属するポートの配下に設置される全端末をIEEE 802.1X認証の対象とする設定をします。ただし,サーバおよびプリンタは認証除外端末とし,認証せずに特定のVLANで使用可能とします。その他の認証されない端末は通信不可とします。VLAN5にはRADIUSサーバと通信するためにIPアドレスを設定します。本設定例ではRADIUSサーバがリモートネットワークに配置されている場合を想定しています。VLAN100とVLAN200の間の通信に関しては本装置がルータとなってルーティングを行います。
(2) 構成図と設定条件
- [構成図]
図15-3 構成図
- [設定条件]
- <本装置の環境>
- VLAN100,VLAN200をMAC VLANとし, IEEE 802.1XのVLAN単位認証(動的)モードのVLANとして設定します。
- ポート0/2とスイッチ間に802.1Q Tag-VLANを設定します。これにより,サーバ群が収容されるポート0/2は認証除外ポート設定となります。
- VLAN100において,プリンタのMACアドレスに対して認証除外端末設定をします。
- VLAN5,VLAN100,VLAN200にIPアドレスを設定します。
- RADIUSサーバと通信するために192.168.40.0/24のネットワークへの経路を登録します。
- L2スイッチA〜BはEAPOLを透過するものを使用します。
- ポート0/0,0/1をポートVLAN300に所属させ,VLAN300を認証デフォルトVLANとします。VLAN300は停止状態とし未認証端末の通常通信を遮断します。
(3) コンフィグレーション例
- [コマンドによる設定]
- <本装置>
1 (config)# radius yes 2 (config)# radius 192.168.40.50 key "RadiusKey" primary 3 (config)# vlan 5 [vlan 5] 4 (config)# untagged-port 0/3 [vlan 5] 5 (config)# router-interface VLAN005 [vlan 5] 6 (config)# ip 192.168.30.2/24 [vlan 5] 7 (config)# exit 8 (config)# vlan 100 mac-based [vlan 100] 9 (config)# untagged-port 0/0-1 [vlan 100] 10 (config)# tagged-port 0/2 [vlan 100] 11 (config)# router-interface VLAN100 [vlan 100] 12 (config)# ip 192.168.10.2/24 [vlan 100] 13 (config)# mac-address 00:12:E2:01:01:01 [vlan 100] 14 (config)# exit 15 (config)# vlan 200 mac-based [vlan 200] 16 (config)# untagged-port 0/0-1 [vlan 200] 17 (config)# tagged-port 0/2 [vlan 200] 18 (config)# router-interface VLAN200 [vlan 200] 19 (config)# ip 192.168.20.2/24 [vlan 200] 20 (config)# exit 21 (config)# vlan 300 [vlan 300] 22 (config)# disable [vlan 300] 23 (config)# untagged-port 0/0-1 [vlan 300] 24 (config)# exit 25 (config)# dot1x yes [dot1x] 26 (config)# target-vlan dynamic [dot1x target-vlan dynamic] 27 (config)# radius-vlan 100,200 [dot1x target-vlan dynamic] 28 (config)# exit [dot1x] 29 (config)# exit 30 (config)# static [static] 31 (config)# 192.168.40.0/24 gateway 192.168.30.254 [static] 32 (config)#exit表15-4 本装置のコンフィグレーション解説
解説番号 解説 1 RADIUS認証を有効にします。 2 RADIUS認証に使用するサーバのIPアドレスと共有鍵を設定します。
RADIUS認証時には優先的に本RADIUSサーバを使用します。3 ポートVLANとしてVLAN ID 5を定義します。
vlanモードに移行します。4 ポート0/3をUntaggedポートに設定します。 5 レイヤ3機能に使用するVLAN名称(VLAN005)を設定します。 6 当該VLANに関してIPアドレス192.168.30.2/24を設定します。 7 vlanモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 8 MAC VLANとしてVLAN ID 100を定義します。
vlanモードに移行します。9 ポート0/0, 0/1をUntaggedポートに設定します。 10 ポート0/2をTaggedポートに設定します。 11 レイヤ3機能に使用するVLAN名称(VLAN100)を設定します。 12 当該VLANに関してIPアドレス192.168.10.2/24を設定します。 13 当該MAC VLANに関してstaticなMACアドレス00:12:E2:01:01:01を設定します。
本MACアドレスを持つ端末(本コンフィグレーション例ではプリンタ)は認証せずにVLAN100で通信が可能となります。14 vlanモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 15 MAC VLANとしてVLAN ID 200を定義します。
vlanモードに移行します。16 ポート0/0, 0/1をUntaggedポートに設定します。 17 ポート0/2をTaggedポートに設定します。 18 レイヤ3機能に使用するVLAN名称(VLAN200)を設定します。 19 当該VLANに関してIPアドレス192.168.20.2/24を設定します。 20 vlanモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 21 ポートVLANとしてVLAN ID 300を定義します。
vlanモードに移行します。22 当該VLANに関して,全フレームの送受信を停止します。 23 ポート0/0, 0/1をUntaggedポートに設定します。 24 vlanモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 25 IEEE 802.1X認証を有効にします。dot1xモードに移行します。 26 動的なVLAN割り当ての設定をします。
dot1x target-vlanモードに移行します。27 IEEE 802.1X認証によって動的に割り当てられるVLANとして,VLAN 100,200 を設定します。 28 dot1x target-vlanモードからdot1xモードに戻ります。 29 dot1xモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 30 スタティック経路を使用することを定義します。
staticモードに移行します。31 RADIUSサーバを収容するネットワークへのスタティック経路を定義します。 32 staticモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。
- [コンフィグレーションの表示]
- <本装置>
vlan 5 untagged-port 0/3 router-interface VLAN005 ip 192.168.30.2/24 ! vlan 100 mac-based mac-address 00:12:E2:01:01:01 untagged-port 0/0-1 tagged-port 0/2 router-interface VLAN100 ip 192.168.10.2/24 ! vlan 200 mac-based untagged-port 0/0-1 tagged-port 0/2 router-interface VLAN200 ip 192.168.20.2/24 ! vlan 300 disable untagged-port 0/0-1 ! dot1x yes target-vlan dynamic radius-vlan 100,200 ! static 192.168.40.0/24 gateway 192.168.30.254 ! radius yes radius 192.168.40.50 key "RadiusKey" primary
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