コンフィグレーションガイド

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15.1.1 ポート単位端末認証

<この項の構成>
(1) 設定内容の概要
(2) 構成図と設定条件
(3) コンフィグレーション例

(1) 設定内容の概要

本装置にポート単位認証の端末認証モードの設定をし,それぞれのポートにおいて,配下に設置される全端末をIEEE 802.1X認証の対象とします。ただし,サーバ,プリンタは認証対象外とし,認証せずに使用可能とします。VLAN5にはRADIUSサーバと通信を行うためにIPアドレスの設定を行います。

(2) 構成図と設定条件

[構成図]

図15-1 構成図

[図データ]

[設定条件]

<本装置の環境>
  1. ポート0/0,0/1,0/2において,IEEE 802.1Xのポート単位認証の端末認証モードを設定します。
  2. ポート0/1において,プリンタのMACアドレスに対して認証除外端末設定をします。
  3. ポート0/2において,サーバ2,サーバ3のMACアドレスに対して認証除外端末設定をします。
  4. RADIUSサーバと通信するためにVLAN5にIPアドレスを設定します。
  5. L2スイッチA〜CはEAPOLを透過するものを使用します。
  6. 本装置からの認証要求は30秒毎に,認証済み端末に対する再認証要求は60秒毎に行われるように設定します。

(3) コンフィグレーション例

[コマンドによる設定]

<本装置A>
 1    (config)# radius yes
 2    (config)# radius 192.168.20.50 key "RadiusKey" primary
 3    (config)# vlan 2
      [vlan 2]
 4    (config)# untagged-port 0/0-2
      [vlan 2]
 5    (config)# router-interface VLAN002
      [vlan 2]
 6    (config)# ip 192.168.10.2/24
      [vlan 2]
 7    (config)# exit
 8    (config)# vlan 5
      [vlan 5]
 9    (config)# untagged-port 0/3
      [vlan 5]
10    (config)# router-interface VLAN005
      [vlan 5]
11    (config)# ip 192.168.20.2/24
      [vlan 5]
12    (config)# exit
13    (config)# fdb
      [fdb]
14    (config)# static-entry vlan 2 00:12:E2:01:01:03 port 0/1
      [fdb]
15    (config)# static-entry vlan 2 00:12:E2:01:01:01 port 0/2
      [fdb]
16    (config)# static-entry vlan 2 00:12:E2:01:01:02 port 0/2
      [fdb]
17    (config)# exit
18    (config)# dot1x yes
      [dot1x]
19    (config)# tx-period 30
      [dot1x]
20    (config)# reauth-period 60
      [dot1x]
21    (config)# port 0/0-2
      [dot1x port 0/0-2]
22    (config)# port-control auto
      [dot1x port 0/0-2]
23    (config)# access-control supplicant
      [dot1x port 0/0-2]
24    (config)# exit
      [dot1x]
25    (config)# exit

表15-1 本装置のコンフィグレーション解説

解説番号 解説
1 RADIUS認証を有効にします。
2 RADIUS認証に使用するサーバのIPアドレスと共有鍵を設定します。
RADIUS認証時には優先的に本RADIUSサーバを使用します。
3 ポートVLANとしてVLAN ID 2を定義します。
vlanモードに移行します。
4 ポート0/0,0/1,0/2をUntaggedポートに設定します。
5 レイヤ3機能に使用するVLAN名称(VLAN002)を設定します。
6 当該VLANに関してIPアドレス192.168.10.2/24を設定します。
7 vlanモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。
8 ポートVLANとしてVLAN ID 5を定義します。
Vlanモードに移行します。
9 ポート0/3をUntaggedポートに設定します。
10 レイヤ3機能に使用するVLAN名称(VLAN005)を設定します。
11 当該VLANに関してIPアドレス192.168.20.2/24を設定します。
12 vlanモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。
13 fdbモードに移行します。
14 ポート0/1のVLAN 2にMACアドレス00:12:E2:01:01:03をスタティック設定します。指定MACアドレスを持つ端末は,IEEE 802.1X有効時に認証除外端末となります。
15 ポート0/2のVLAN 2にMACアドレス00:12:E2:01:01:01をスタティック設定します。指定MACアドレスを持つ端末は,IEEE 802.1X有効時に認証除外端末となります。
16 ポート0/2のVLAN 2にMACアドレス00:12:E2:01:01:02をスタティック設定します。指定MACアドレスを持つ端末は,IEEE 802.1X有効時に認証除外端末となります。
17 fdbモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。
18 IEEE 802.1X認証を有効にします。
dot1xモードに移行します。
19 本装置からの認証要求間隔を30秒に設定します。
20 本装置からの再認証要求間隔を60秒に設定します。
21 ポート0/0-2にIEEE 802.1X認証の設定をします。
dot1x portモードに移行します。
22 ポート0/0-2のIEEE 802.1Xポート状態をautoに設定します。
23 ポート0/0-2の認証サブモードをsupplicant(端末認証モード)に設定します。
24 dot1x portモードからdot1xモードに戻ります。
25 dot1xモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。

[コンフィグレーションの表示]

<本装置>
vlan 2
  untagged-port 0/0-2
  router-interface VLAN002
  ip 192.168.10.2/24
!
vlan5
  untagged-port 0/3
  router-interface VLAN005
  ip 192.168.20.2/24
!
fdb
  static-entry vlan 2 00:12:E2:01:01:03 port 0/1
  static-entry vlan 2 00:12:E2:01:01:01 port 0/2
  static-entry vlan 2 00:12:E2:01:01:02 port 0/2
!
dot1x yes
  tx-period 30
  reauth-period 60
  port 0/0
    port-control auto
    access-control supplicant
  port 0/1
    port-control auto
    access-control supplicant
  port 0/2
    port-control auto
    access-control supplicant
!
radius yes
radius 192.168.20.50 key "RadiusKey" primary

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