コンフィグレーションガイド
- <この項の構成>
- (1) 設定内容の概要
- (2) 構成図と設定条件
- (3) コンフィグレーション例
(1) 設定内容の概要
本装置にポート単位認証の端末認証モードの設定をし,それぞれのポートにおいて,配下に設置される全端末をIEEE 802.1X認証の対象とします。ただし,サーバ,プリンタは認証対象外とし,認証せずに使用可能とします。VLAN5にはRADIUSサーバと通信を行うためにIPアドレスの設定を行います。
(2) 構成図と設定条件
- [構成図]
図15-1 構成図
- [設定条件]
- <本装置の環境>
- ポート0/0,0/1,0/2において,IEEE 802.1Xのポート単位認証の端末認証モードを設定します。
- ポート0/1において,プリンタのMACアドレスに対して認証除外端末設定をします。
- ポート0/2において,サーバ2,サーバ3のMACアドレスに対して認証除外端末設定をします。
- RADIUSサーバと通信するためにVLAN5にIPアドレスを設定します。
- L2スイッチA〜CはEAPOLを透過するものを使用します。
- 本装置からの認証要求は30秒毎に,認証済み端末に対する再認証要求は60秒毎に行われるように設定します。
(3) コンフィグレーション例
- [コマンドによる設定]
- <本装置A>
1 (config)# radius yes 2 (config)# radius 192.168.20.50 key "RadiusKey" primary 3 (config)# vlan 2 [vlan 2] 4 (config)# untagged-port 0/0-2 [vlan 2] 5 (config)# router-interface VLAN002 [vlan 2] 6 (config)# ip 192.168.10.2/24 [vlan 2] 7 (config)# exit 8 (config)# vlan 5 [vlan 5] 9 (config)# untagged-port 0/3 [vlan 5] 10 (config)# router-interface VLAN005 [vlan 5] 11 (config)# ip 192.168.20.2/24 [vlan 5] 12 (config)# exit 13 (config)# fdb [fdb] 14 (config)# static-entry vlan 2 00:12:E2:01:01:03 port 0/1 [fdb] 15 (config)# static-entry vlan 2 00:12:E2:01:01:01 port 0/2 [fdb] 16 (config)# static-entry vlan 2 00:12:E2:01:01:02 port 0/2 [fdb] 17 (config)# exit 18 (config)# dot1x yes [dot1x] 19 (config)# tx-period 30 [dot1x] 20 (config)# reauth-period 60 [dot1x] 21 (config)# port 0/0-2 [dot1x port 0/0-2] 22 (config)# port-control auto [dot1x port 0/0-2] 23 (config)# access-control supplicant [dot1x port 0/0-2] 24 (config)# exit [dot1x] 25 (config)# exit表15-1 本装置のコンフィグレーション解説
解説番号 解説 1 RADIUS認証を有効にします。 2 RADIUS認証に使用するサーバのIPアドレスと共有鍵を設定します。
RADIUS認証時には優先的に本RADIUSサーバを使用します。3 ポートVLANとしてVLAN ID 2を定義します。
vlanモードに移行します。4 ポート0/0,0/1,0/2をUntaggedポートに設定します。 5 レイヤ3機能に使用するVLAN名称(VLAN002)を設定します。 6 当該VLANに関してIPアドレス192.168.10.2/24を設定します。 7 vlanモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 8 ポートVLANとしてVLAN ID 5を定義します。
Vlanモードに移行します。9 ポート0/3をUntaggedポートに設定します。 10 レイヤ3機能に使用するVLAN名称(VLAN005)を設定します。 11 当該VLANに関してIPアドレス192.168.20.2/24を設定します。 12 vlanモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 13 fdbモードに移行します。 14 ポート0/1のVLAN 2にMACアドレス00:12:E2:01:01:03をスタティック設定します。指定MACアドレスを持つ端末は,IEEE 802.1X有効時に認証除外端末となります。 15 ポート0/2のVLAN 2にMACアドレス00:12:E2:01:01:01をスタティック設定します。指定MACアドレスを持つ端末は,IEEE 802.1X有効時に認証除外端末となります。 16 ポート0/2のVLAN 2にMACアドレス00:12:E2:01:01:02をスタティック設定します。指定MACアドレスを持つ端末は,IEEE 802.1X有効時に認証除外端末となります。 17 fdbモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 18 IEEE 802.1X認証を有効にします。
dot1xモードに移行します。19 本装置からの認証要求間隔を30秒に設定します。 20 本装置からの再認証要求間隔を60秒に設定します。 21 ポート0/0-2にIEEE 802.1X認証の設定をします。
dot1x portモードに移行します。22 ポート0/0-2のIEEE 802.1Xポート状態をautoに設定します。 23 ポート0/0-2の認証サブモードをsupplicant(端末認証モード)に設定します。 24 dot1x portモードからdot1xモードに戻ります。 25 dot1xモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。
- [コンフィグレーションの表示]
- <本装置>
vlan 2 untagged-port 0/0-2 router-interface VLAN002 ip 192.168.10.2/24 ! vlan5 untagged-port 0/3 router-interface VLAN005 ip 192.168.20.2/24 ! fdb static-entry vlan 2 00:12:E2:01:01:03 port 0/1 static-entry vlan 2 00:12:E2:01:01:01 port 0/2 static-entry vlan 2 00:12:E2:01:01:02 port 0/2 ! dot1x yes tx-period 30 reauth-period 60 port 0/0 port-control auto access-control supplicant port 0/1 port-control auto access-control supplicant port 0/2 port-control auto access-control supplicant ! radius yes radius 192.168.20.50 key "RadiusKey" primary
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