コンフィグレーションガイド
- <この項の構成>
- (1) 設定内容の概要
- (2) 構成図と設定条件
- (3) コンフィグレーション例
(1) 設定内容の概要
本装置にて,フロー検出条件モード1を使用している場合,宛先MACアドレスがレイヤ2マルチキャストアドレス,かつ宛先IPv6アドレスがマルチキャストIPv6アドレスのパケットは,本装置にてレイヤスイッチ中継およびIPv6中継の両方を実施します。よって,本パケットをフィルタリングする場合は,フローフィルタコンフィグレーションに<Portlist>指定および<Interface Name>指定の両方の指定が必要です。
以下にマルチキャストパケットのフローフィルタ検出を設定例に示します。
(2) 構成図と設定条件
- [構成図]
図11-11 構成図
- [設定条件]
- 本装置にてフロー検出条件モード1を使用している場合,宛先MACアドレスがレイヤ2マルチキャストアドレスかつ宛先IPv6アドレスがマルチキャストIPv6アドレスのパケットを受信時は,本装置は図中1および2の中継を行います。
- 図のような構成で端末Aからグループ1への前述のマルチキャストパケットの中継を制限したい場合の設定例を示します。
- なお,フロー検出条件モード1は,AX7800Sの場合はPSU0に,AX5400Sの場合は装置に指定されていると仮定します。
(3) コンフィグレーション例
- [コマンドによる設定]
- <本装置A>
1 (config)# flow filter 0/1 in [flow filter 0/1 in] 2 (config)# list 1 mac any multicast action drop [flow filter 0/1 in] 3 (config)#exit 4 (config)# flow filter VLAN1 in [flow filter VLAN1 in] 5 (config)# list 1 ip any ff35::2 action drop [flow filter VLAN1 in] 6 (config)#exit 7 (config)#flow yes表11-9 本装置Aのコンフィグレーション解説
解説番号 解説 1 NIF番号0,Line番号1のinbound(受信側)にfilterフロー情報を設定します。
flow filter inモードに移行します。2 宛先MACアドレスがマルチキャストのパケットを廃棄するように設定します。 3 flow filter inモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 4 インタフェース名VLAN1のinbound(受信側)にfilterフロー情報を設定します。
flow filter inモードに移行します。5 IPv6アドレスff35::2を宛先とするパケットを廃棄するように設定します。 6 flow filter inモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 7 フロー制御機能を使用する設定にします。
- [コンフィグレーションの表示]
- <本装置A>
【AX7800S】 flow yes flow retrieval_mode_1 0 flow filter 0/1 in list 1 mac any multicast action drop flow filter VLAN1 in list 40001 ip any ff35::2 action drop 【AX5400S】 flow yes flow retrieval_mode_1 flow filter 0/1 in list 1 mac any multicast action drop flow filter VLAN1 in list 40001 ip any ff35::2 action drop
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