コンフィグレーションガイド

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8.1.9 フロー検出条件モード1使用時でのマルチキャストパケット検出

<この項の構成>
(1) 設定内容の概要
(2) 構成図と設定条件
(3) コンフィグレーション例

(1) 設定内容の概要

本装置にて,フロー検出条件モード1を使用している場合,宛先MACアドレスがレイヤ2マルチキャストアドレス,かつ宛先IPアドレスがマルチキャストIPアドレスのパケットは,本装置にてレイヤスイッチ中継およびIPv4中継の両方を実施します。よって,本パケットをフィルタリングする場合は,フローフィルタコンフィグレーションに<Portlist>指定および<Interface Name>指定の両方の指定が必要です。

以下にマルチキャストパケットのフローフィルタ検出を設定例に示します。

(2) 構成図と設定条件

[構成図]

図8-9 構成図

[図データ]

[設定条件]

<本装置の環境>
本装置にてフロー検出条件モード1を使用している場合,宛先MACアドレスがレイヤ2マルチキャストアドレスかつ宛先IPアドレスがマルチキャストIPアドレスのパケットを受信時は,本装置Aは図中1および2の中継を行います。
図のような構成で端末Aからグループ1への前述のマルチキャストパケットの中継を制限したい場合の設定例を示します。
なお,フロー検出条件モード1は,AX7800Sの場合はPSU0に,AX5400Sの場合は装置に指定されていると仮定します。

(3) コンフィグレーション例

[コマンドによる設定]

<本装置>
 1    (config)# flow filter 0/1 in
      [flow filter 0/1 in]
 2    (config)# list 1 mac any multicast action drop
      [flow filter 0/1 in]
 3    (config)#exit
 4    (config)# flow filter VLAN1 in
      [flow filter VLAN1 in]
 5    (config)# list 1 ip any 225.10.10.3 action drop
      [flow filter VLAN1 in]
 6    (config)#exit
 7    (config)#flow yes

表8-9 本装置のコンフィグレーション解説

解説番号 解説
1 NIF番号0,Line番号1のinbound(受信側)にfilterフロー情報を設定します。
flow filter inモードに移行します。
2 宛先MACアドレスがマルチキャストのパケットを廃棄するように設定します。
3 flow filter inモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。
4 インタフェース名VLAN1のinbound(受信側)にfilterフロー情報を設定します。
flow filter inモードに移行します。
5 IPアドレス225.10.10.3を宛先とするパケットを廃棄するように設定します。
6 flow filter inモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。
7 フロー制御機能を使用する設定にします。

[コンフィグレーションの表示]

<本装置>
【AX7800S】
flow yes
flow retrieval_mode_1 0
flow filter 0/1 in
  list 1 mac any multicast action drop
flow filter VLAN1 in
  list 1 ip any 225.10.10.3 action drop
 
【AX5400S】
flow yes
flow retrieval_mode_1
flow filter 0/1 in
  list 1 mac any multicast action drop
flow filter VLAN1 in
  list 1 ip any 225.10.10.3 action drop

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