コンフィグレーションガイド

[目次][用語][索引][前へ][次へ]


8.1.5 特定サブネット間通信の制限

<この項の構成>
(1) 設定内容の概要
(2) 構成図と設定条件
(3) コンフィグレーション例

(1) 設定内容の概要

IPアドレス単位でフィルタリングするときのコンフィグレーションの例を示します。

(2) 構成図と設定条件

[構成図]

図8-5 構成図

[図データ]

[設定条件]
次のような構成で「社内専用ネットワーク」「社外アクセスネットワーク」「Internet」間でのアクセスを制限したい場合の設定例を示します。
  1. 「社外アクセスネットワーク」<−>「Internet」間での通信の許可
    ・IPアドレス:
    「128.1.3.0/24」と「Internet」間
  2. 「社内専用ネットワーク」<−>「Internet」間での通信の禁止

(3) コンフィグレーション例

[コマンドによる設定]

<本装置A>
 1    (config)# flow filter Tokyo1 in
      [flow filter Tokyo1 in]
 2    (config)# list 1 ip any 128.1.3.0/24 action forward
      [flow filter Tokyo1 in]
 3    (config)# list 2000 ip any any action drop
      [flow filter Tokyo1 in]
 4    (config)# exit
 5    (config)# flow filter Tokyo1 out
      [flow filter Tokyo1 out]
 6    (config)# list 1 ip 128.1.3.0/24 any action forward
      [flow filter Tokyo1 out]
 7    (config)# list 2000 ip any any action drop
      [flow filter Tokyo1 out]
 8    (config)# exit
 9    (config)# flow yes

表8-5 本装置Aのコンフィグレーション解説

解説番号 解説
1 インタフェース名Tokyo1のinbound(受信側)にfilterフロー情報を設定します。
flow filter inモードに移行します。
2 IPアドレス128.1.3.0/24を宛先とするパケットを中継するように設定します。
3 解説番号2で設定したフロー検出条件以外のパケットを廃棄するように設定します。
4 flow filter inモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。
5 インタフェース名Tokyo1のoutbound(送信側)にfilterフロー情報を設定します。
flow filter outモードに移行します。
6 IPアドレス128.1.3.0/24を送信元とするパケットを中継するように設定します。
7 解説番号6で設定したフロー検出条件以外のパケットを廃棄するように設定します。
8 flow filter outモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。
9 フロー制御機能を使用する設定にします。

[コンフィグレーションの表示]

<本装置A>
flow yes
flow filter Tokyo1 in
  list 1 ip any 128.1.3.0/24 action forward
  list 2000 ip any any action drop
flow filter Tokyo1 out
  list 1 ip 128.1.3.0/24 any action forward
  list 2000 ip any any action drop

[目次][前へ][次へ]


[他社商品名称に関する表示]

Copyright (c)2005, 2011, ALAXALA Networks Corporation. All rights reserved.