コンフィグレーションガイド
- <この項の構成>
- (1) 設定内容の概要
- (2) 構成図と設定条件
- (3) コンフィグレーション例
(1) 設定内容の概要
装置間を1000BASE-Xで接続し,ネットワークレイヤプロトコルにIPv6を使用して通信を行う場合の例を示します。
(2) 構成図と設定条件
- [構成図]
図5-1 構成図
- [設定条件]
- <10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T上の動作条件>
- セグメント規格:オートネゴシエーション
- フローコントロール:送受信共に無効
- 最大フレーム長:1518オクテット(Tag1段含む,FCSを含まない)
- <1000BASE-X上の動作条件>
- セグメント規格:オートネゴシエーション
- フローコントロール:送受信共に有効
- 最大フレーム長:1518オクテット(Tag1段含む,FCSを含まない)
- <本装置A/Bの環境>
- NIF番号0,Line番号0に10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-TのNIFが実装されています。当該インタフェースを次に示すネットワークに接続します。
- 本装置Aの場合:3ffe:501:811:ff01::/64のネットワークA
- 本装置Bの場合:3ffe:501:811:ff04::/64のネットワークC
- また,NIF番号2,Line番号0に1000BASE-XのNIFが実装されています。当該インタフェースを3ffe:501:811:ff20::/64のネットワークBに接続します。
- NIF番号0,Line番号0のインタフェースにはRA情報の広告を行います。
(3) コンフィグレーション例
- [コマンドによる設定]
- <本装置A>
1 (config)# line Department1 ethernet 0/0 [line Department1] 2 (config)# ip 3ffe:501:811:ff01::/64 [line Department1] 3 (config)# exit 4 (config)# line SouthBuilding gigabit_ethernet 2/0 [line SouthBuilding] 5 (config)# ip fe80::1/64 [line SouthBuilding] 6 (config)# ip-address 3ffe:501:811:ff20::1/64 [line SouthBuilding] 7 (config)# exit 8 (config)# ra yes [ra] 9 (config)# interface Department1 [ra interface Department1] 10 (config)# exit [ra] 11 (config)# exit表5-1 本装置Aのコンフィグレーション解説
解説番号 解説 1 NIF番号0,Line番号0に回線名Department1の10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T回線を設定します。デフォルトで以下の設定となります。
lineモードに移行します。
- セグメント規格…オートネゴシエーション
- フローコントロール…送受信共に無効
- 最大フレーム長 …1518オクテット(Tag1段含む,FCSを含まない)
2 IP情報は自IPv6アドレス3ffe:501:811:ff01::,プレフィックス長64で設定し,IPv6アドレスのインタフェースID部は装置による自動設定とします。またIPv6リンクローカルアドレスは装置による自動設定とします。デフォルトで送信IP MTU長は1500オクテットとなります。 3 lineモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 4 NIF番号2,Line番号0に回線名SouthBuildingの1000BASE-X回線を設定します。デフォルトで以下の設定となります。
lineモードに移行します。
- セグメント規格…オートネゴシエーション
- フローコントロール…送受信共に有効
- 最大フレーム長 …1518オクテット(Tag1段含む,FCSを含まない)
5,6 IP情報は自IPv6リンクローカルアドレスfe80::1,プレフィックス長64を設定します。またIPv6グローバルアドレスとして3ffe:501:811:ff20::1,プレフィックス長64を設定します。デフォルトで送信IP MTU長は1500オクテットとなります。 7 lineモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 8 ルータ広告(RA情報)を使用します。
raモードに移行します。9 RA情報をDepartment1のインタフェースだけ広告することを設定します。
ra interfaceモードに移行します。10 ra interfaceモードからraモードに戻ります。 11 raモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。
- <本装置B>
1 (config)# line Department2 ethernet 0/0 [line Department2] 2 (config)# ip 3ffe:501:811:ff04::/64 [line Department2] 3 (config)# exit 4 (config)# line NorthBuilding gigabit_ethernet 2/0 [line NorthBuilding] 5 (config)# ip fe80::2/64 [line NorthBuilding] 6 (config)# ip-address 3ffe:501:811:ff20::2/64 [line NorthBuilding] 7 (config)# exit 8 (config)# ra yes [ra] 9 (config)# interface Department2 [ra interface Department2] 10 (config)# exit [ra] 11 (config)# exit表5-2 本装置Bのコンフィグレーション解説
解説番号 解説 1 NIF番号0,Line番号0に回線名Department2の10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T回線を設定します。デフォルトで以下の設定となります。
lineモードに移行します。
- セグメント規格…オートネゴシエーション
- フローコントロール…送受信共に無効
- 最大フレーム長 …1518オクテット(Tag1段含む,FCSを含まない)
2 IP情報は自IPv6アドレス3ffe:501:811:ff04::,プレフィックス長64で設定し,IPv6アドレスのインタフェースID部は装置による自動設定とします。またIPv6リンクローカルアドレスは装置による自動設定とします。デフォルトで送信IP MTU長は1500オクテットとなります。 3 lineモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 4 NIF番号2,Line番号0に回線名NorthBuildingの1000BASE-X回線を設定します。デフォルトで以下の設定となります。
lineモードに移行します。
- セグメント規格…オートネゴシエーション
- フローコントロール…送受信共に有効
- 最大フレーム長 …1518オクテット(Tag1段含む,FCSを含まない)
5,6 IP情報は自IPv6リンクローカルアドレスfe80::2,プレフィックス長64を設定します。またIPv6グローバルアドレスとして3ffe:501:811:ff20::2,プレフィックス長64を設定します。デフォルトで送信IP MTU長は1500オクテットとなります。 7 lineモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。 8 ルータ広告(RA情報)を使用します。
raモードに移行します。9 RA情報をDepartment2のインタフェースだけ広告することを設定します。
ra interfaceモードに移行します。10 ra interfaceモードからraモードに戻ります。 11 raモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。
- [コンフィグレーションの表示]
- <本装置A>
line Department1 ethernet 0/0 ip 3ffe:501:811:ff01::/64 ! line SouthBuilding gigabit_ethernet 2/0 ip fe80::1/64 ip-address 3ffe:501:811:ff20::1/64 ! ra yes interface Department1
- <本装置B>
line Department2 ethernet 0/0 ip 3ffe:501:811:ff04::/64 ! line NorthBuilding gigabit_ethernet 2/0 ip fe80::2/64 ip-address 3ffe:501:811:ff20::2/64 ! ra yes interface Department2
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