コンフィグレーションガイド

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4.3.1 SONET/SDH網にPOSで接続する

<この項の構成>
(1) 設定内容の概要
(2) 構成図と設定条件
(3) コンフィグレーション例

(1) 設定内容の概要

SONET/SDH網をOC-192c/STM-64 POSで接続する例を示します。

(2) 構成図と設定条件

[構成図]

図4-11 構成図

[図データ]

[設定条件]

<OC-192c/STM-64 POS上の動作条件>
  • クロック:external
  • CRC長:32ビット
  • スクランブル:有効
  • 動作モード:SONET
  • セクショントレースメッセージモード:1オクテット
  • J0:01(16進数)
  • RDIモード:1ビット
  • B2SDビットエラー率の閾値:10-6
  • B2SDが発生した際に回線障害とするか:回線障害としない
  • SFビットエラー率(B2EBER)の閾値:10-3

<10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T上の動作条件>
  • セグメント規格:オートネゴシエーション
  • フローコントロール:送受信共に無効
  • 最大フレーム長:1518オクテット(Tag1段を含む,FCSを含まない)

<SONET/SDH網の動作条件>
  • クロック:independent
  • CRC長:32ビット
  • スクランブル:有効
  • セクショントレースメッセージモード:1オクテット
  • J0:01(16進数)
  • RDIモード:1ビット

<PPPの動作条件>
  • MRU:4470オクテット(FCSを含まない)
  • Echo-Requestパケットの試行回数:7回
  • Echo-Requestパケットに対し,リンク品質「良」と判断する最低の受信Echo-Reply回数:6回
  • Echo-Requestパケットの送信間隔:3秒
  • 相手局に対して自IPv4アドレスの通知:通知しない
  • 自装置から送信したConfigure-RequestパケットやTerminate-Requestパケットが相手局から無応答の場合のパケット再送間隔:2秒
  • 自装置から送信したTerminate-Requestパケットに対して相手装置からTerminate-Ackパケット応答がない場合のTerminate-Requestパケット最大送信回数:2回
  • 自装置から送信したConfigure-Requestパケットに対して相手装置から応答がない場合のConfigure-Requestパケット最大送信回数:10回
  • 相手装置から受信したConfigure-Requestパケットのオプションに対して自装置からConfigure-Nakパケットを送信する最大回数:5回

<本装置A/Bの環境>
NIF番号0,Line番号0に10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-TのNIFが実装されています。当該インタフェースを次に示すネットワークに接続します。
  • 本装置Aの場合:192.168.10/24のネットワークA
  • 本装置Bの場合:192.168.11/24のネットワークB
また,NIF番号1,Line番号0にOC-192c/STM-64 POSのNIFが実装されています。
本装置Aの場合,当該インタフェースを192.168.1.2に接続します。本装置Bの場合,当該インタフェースを192.168.1.1に接続します。

(3) コンフィグレーション例

[コマンドによる設定]

<本装置A>
 1    (config)# line Department1 ethernet 0/0
      [line Department1]
 2    (config)# ip 192.168.10.1/24
      [line Department1]
 3    (config)# exit
 4    (config)# line SouthBuilding oc192pos 1/0
      [line SouthBuilding]
 5    (config)# clock external
      [line SouthBuilding]
 6    (config)# ppp
      [line SouthBuilding]
 7    (config)# ip destination_ip_address 192.168.1.2
      [line SouthBuilding]
 8    (config)# ip 192.168.1.1/24
      [line SouthBuilding]
 9    (config)# exit

表4-21 本装置Aのコンフィグレーション解説

解説番号 解説
1 NIF番号0,Line番号0に回線名Department1の10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T回線を設定します。デフォルトで以下の設定となります。
  • セグメント規格 …オートネゴシエーション
  • フローコントロール…送受信共に無効
  • 最大フレーム長 …1518オクテット(Tag1段含む,FCSを含まない)
lineモードに移行します。
2 IP情報は自IPv4アドレス192.168.10.1,サブネットマスク24を設定します。デフォルトで送信IP MTU長は1500オクテットとなります。
3 lineモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。
4 NIF番号1,Line番号0に回線名SouthBuildingのOC-192c/STM-64 POS回線を設定します。デフォルトで以下の設定となります。
クロック…independent
CRC長…32ビット
スクランブル…有効
動作モード…SONET
セクショントレースメッセージモード…1オクテット
J0…01(16進数)
RDIモード…1ビット
B2SDビットエラー率閾値…6
B2SDが発生した際に回線障害とするか…回線障害としない
SFビットエラー率閾値…3
lineモードに移行します。
5 設定をSONET/SDH 網に合わせるため,クロックをexternalに設定します。
6 PPPの設定をします。デフォルトでMRUは4470オクテット(FCSを含まない)となります。
7,8 IP情報は自IPv4アドレス192.168.1.1,サブネットマスク24,接続先IPv4アドレス192.168.1.2を設定します。デフォルトで送信IP MTU長は4470オクテットとなります。
9 lineモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。

<本装置B>
 1    (config)# line Department2 ethernet 0/0
      [line Department2]
 2    (config)# ip 192.168.11.2/24
      [line Department2]
 3    (config)# exit
 4    (config)# line NorthBuilding oc192pos 1/0
      [line NorthBuilding]
 5    (config)# clock external
      [line NorthBuilding]
 6    (config)# ppp
      [line NorthBuilding]
 7    (config)# ip destination_ip_address 192.168.1.1
      [line NorthBuilding]
 8    (config)# ip 192.168.1.2/24
      [line NorthBuilding]
 9    (config)# exit

表4-22 本装置Bのコンフィグレーション解説

解説番号 解説
1 NIF番号0,Line番号0に回線名Department 2の10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T回線を設定します。デフォルトで以下の設定となります。
  • セグメント規格 …オートネゴシエーション
  • フローコントロール…送受信共に無効
  • 最大フレーム長 …1518オクテット(Tag1段含む,FCSを含まない)
lineモードに移行します。
2 IP情報は自IPv4アドレス192.168.11.2,サブネットマスク24を設定します。デフォルトで送信IP MTU長は1500オクテットとなります。
3 lineモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。
4 NIF番号1,Line番号0に回線名NorthBuilding のOC-192c/STM-64 POS回線を設定します。デフォルトで以下の設定となります。
  • クロック…independent
  • CRC長…32ビット
  • スクランブル…有効
  • 動作モード…SONET
  • セクショントレースメッセージモード…1オクテット
  • J0…01(16進数)
  • RDIモード…1ビット
  • SDビットエラー率閾値…6
  • B2SDが発生した際に回線障害とするか…回線障害としない
  • SFビットエラー率閾値…3
lineモードに移行します。
5 設定をSONET/SDH網に合わせるため,クロックをexternalに設定します。
6 PPPの設定をします。デフォルトでMRUは4470オクテット(FCSを含まない)となります。
7,8 IP情報は自IPv4アドレス192.168.1.2,サブネットマスク24,接続先IPv4アドレス192.168.1.1を設定します。デフォルトで送信IP MTU長は4470オクテットとなります。
9 lineモードからグローバルコンフィグモードに戻ります。

[コンフィグレーションの表示]

<本装置A>
line Department1 ethernet 0/0
  ip 192.168.10.1/24
!
line SouthBuilding oc192pos 1/0
  clock external
  ppp
  ip destination_ip_address 192.168.1.2
  ip 192.168.1.1/24

<本装置B>
line Department2 ethernet 0/0
  ip 192.168.11.2/24
!
line NorthBuilding oc192pos 1/0
  clock external
  ppp
  ip destination_ip_address 192.168.1.1
  ip 192.168.1.2/24

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