コンフィグレーションガイド
- <この項の構成>
- (1) コンフィグレーションコマンドの入力
- (2) deleteコマンドによるサブコマンド定義の削除
- (3) 入力コマンドのチェック
- (4) コンフィグレーション削除の確認メッセージ
- (5) ファイルからのコンフィグレーションのマージ
- (6) コンフィグレーションをコピー&ペースト入力する際の注意事項
deleteコマンド,insertコマンドを使用して回線(Line)情報,回線プロトコル情報,IPルーティングプロトコル情報などのコンフィグレーションを編集します。コンフィグレーションの編集例を次の図に示します。
図2-14 コンフィグレーションの編集例
(config)# line Department1 ethernet 0/0 … NIF0/Line0にイーサネットを定義 [line Department1] (config)# ip 192.168.0.1 mask 255.255.255.0 …IPアドレスを定義 [line Department1] (config)#
コンフィグレーション編集にて各コンフィグレーションの定義をサブコマンド単位で削除する場合,deleteコマンドにサブコマンドを指定することで実現できます。ただし,1回の入力で指定できるサブコマンドは一つです。装置コンフィグレーション(system)のlocation定義を削除する場合の例を次の図に示します。
図2-15 装置コンフィグレーション(system)のlocation定義の削除例
(config)# delete system location (config)#
コンフィグレーションを入力すると,入力されたコンフィグレーションの正常性チェックが直ちに行われます。エラーがない場合には「図2-16 正常入力時の出力」に示すようにプロンプトが表示され,コマンドの入力待ちになります。メモリ上のランニングコンフィグレーションを編集中の場合は,変更した内容は直ちに運用に使用されます。
エラーがある場合には「図2-17 異常入力時のエラーメッセージ出力」に示すように,入力したコマンドの行の下にエラーの内容を示したエラーメッセージが表示されます。この場合,入力したコンフィグレーションは反映されないため,入力の誤りを正して再度入力してください。
図2-16 正常入力時の出力
(config)# line TokyoOsaka serial 1/0 … NIF1/LINE0にSerialを定義 [line TokyoOsaka] (config)# line_speed64 [line TokyoOsaka] (config)#図2-17 異常入力時のエラーメッセージ出力
(config)# line TokyoOsaka [line TokyoOsaka] (config)# ip destination_ip_address 192.168.1.2 [line TokyoOsaka] (config)# ip 192.168.0.1 mask 255.255.255.9 Invalid address mask. ………………………………………… エラーメッセージ表示 [line TokyoOsaka] (config)# ip 192.168.0.1 mask 255.255.255.0 [line TokyoOsaka] (config)#
コンフィグレーションを削除する場合,削除してよいかどうかの確認メッセージが出ます。ここで, "y" を入力するとコンフィグレーションが削除されます。 "y" 以外を入力すると削除されません。この確認メッセージはpromptコマンドによって確認する,しないを切り替えることができます。確認メッセージを出ないようにしている場合,コンフィグレーションの削除を行うと直ちに削除されますのでご注意ください。promptコマンドを使用した例を次の図に示します。
図2-18 promptコマンドの使用例
(config)# line Department1 ethernet 0/0 [line Department1] (config)# exit (config)# line TokyoOsaka ethernet 0/1 [line TokyoOsaka] (config)# exit (config)# delete line Department1 …………………… Line(Department1)を削除 Are you sure? (y/n): y …………………………………… 確認メッセージの表示 (config)# prompt off ……………………………………… 確認メッセージなしを指定 (config)# delete line TokyoOsaka ……………………… Line(TokyoOsaka)を削除 (config)#
(5) ファイルからのコンフィグレーションのマージ
コンフィグレーションを編集中に,load mergeコマンドを使用すると,運用中の状態で,コンフィグレーションファイルの内容を読み込んで編集中のコンフィグレーションにマージします。
load mergeコマンドを使用した例を次の図に示します。
図2-19 load mergeコマンドの使用例
(config)# load merge ftp://staff@[2001:240:400::101]/snmp.cnf Authentication for 2001:240:400::101. User: staff Password: xxxxx ……… リモートサーバ上のユーザstaffのパスワードを入力します transferring... Data transfer succeeded. Are you sure? (y/n): y Load complete. !(config)#
(6) コンフィグレーションをコピー&ペースト入力する際の注意事項
コンフィグレーションは,スペース,改行を含め4000文字未満であれば1度にコピー&ペーストして入力できます。4000文字以上を1度にペーストすると超過分は破棄され,正しくコンフィグレーションが設定できない,ターミナルの応答が無くなるなどの状態になりますのでご注意ください。
なお,コンフィグレーションを4000文字未満に分割してコピー&ペーストした場合でも,連続して入力はできません。コピー&ペーストした文字が4000文字未満のときも,ペーストした全コマンドの実行が完了してから,次のコピー&ペーストをしてください。
また,ターミナルからマクロなどによってコマンドを連続送信する場合も同じ制限が発生します。コマンドを連続送信する場合は,プロンプトのwaitなどを利用し,1コマンドごとにプロンプトを待ってから次のコマンドを入力するなど,一度に4000文字の制限を超えないように送信してください。
4000文字以上のコンフィグレーションを設定する場合は次のどれかの方法で行ってください。
- 4000文字未満でペーストし,その全コマンドが完了するのを待ってから,複数回にわけてコピー&ペーストを行う。
- コンフィグレーション操作コマンドload merge,またはcopy merge-configコマンドによってコンフィグレーションを部分的にマージする。
- copy backup-configコマンドでコンフィグレーションファイルを入れ替える。
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