解説書 Vol.2

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12.1 ポートミラーリング概説

ポートミラーリングは,送受信するフレームのコピーを指定した物理ポートへ送信する機能です。フレームをコピーすることをミラーリングと呼びます。この機能を利用して,ミラーリングしたフレームをアナライザなどで受信することによって,トラフィックの監視や解析を行うことができます。

受信フレーム,および送信フレームに対するミラーリングのそれぞれの動作を次の図に示します。

図12-1 受信フレームのミラーリング

[図データ]

図12-2 送信フレームのミラーリング

[図データ]

これらの図で示すとおり,トラフィックを監視する物理ポートをモニターポートと呼び,ミラーリングしたフレームの送信先となる物理ポートをミラーポートと呼びます。

通常,ミラーポートからはミラーリングされたフレームだけ送信されます。それ以外の自発,自宛,中継フレームは廃棄されます。コンフィグレーションの設定によって,ミラーポートでも通常フレーム(ミラーリングによってコピーされたミラーフレーム以外のフレーム)の受信および送信ができます。なおミラーリングしたフレームは,TTL(IPv4)またはホップリミット(IPv6)を減算しないで送信されます。

また,モニターポートとミラーポートは「多対一」の設定ができ,複数のモニターポートから受信したフレームのコピーを,一つのミラーポートへ送信できます。ただし,モニターポートでコピーしたフレームを複数のミラーポートへ送信することはできません。

なお,本節での自発フレームとは,ARPなど本装置から送信する中継フレーム以外のフレームを指します。具体的には,次に示すフレームです。

また,自宛フレームとは,次に示すフレームを指します。

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