解説書 Vol.2

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5.5.1 VLANグループ単位のロードバランス構成

GSRPでは,VLANグループ単位にマスタ状態,バックアップ状態の状態管理を行います。1台のGSRPスイッチで最大128個のVLANグループまで設定が可能です。複数のVLANグループを同居させることで,VLANグループ単位のロードバランス構成をとり,トラフィックの負荷分散を図ることが可能です。ロードバランス構成の概要を次の図に示します。

この図では,本装置AがVLANグループ1に対してマスタ状態,VLANグループ2に対してバックアップ状態で動作,また本装置BがVLANグループ1に対してバックアップ状態,VLANグループ2に対してマスタ状態で動作している例を示しています。

図5-12 ロードバランス構成

[図データ]

レイヤ3冗長切替機能でロードバランス構成をとると,異なる装置がマスタ状態のVLAN間で通信するためにはGSRPスイッチ間で通信経路を確保する必要があります。この通信は,「5.4.2 上流ネットワーク障害時の切り替え」で示したダイレクトリンク上のVLANで行います。レイヤ3冗長切替を使用する場合のロードバランス構成の概要を次の図に示します。

この図では,本装置AがVLAN 10に対してマスタ状態,本装置BがVLAN 20に対してマスタ状態で動作しています。上流IPネットワークへの通信はそれぞれマスタ状態の装置を経由します。VLAN10とVLAN20の間での通信はダイレクトリンク上のVLANを経由します。

図5-13 レイヤ3冗長切替機能使用時のロードバランス構成

[図データ]

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