解説書 Vol.2
GSRPを使用する場合の基本的なネットワーク構成を次の図に示します。
GSRPの機能を動作させるスイッチをGSRPスイッチと呼びます。GSRPスイッチは2台のペアでGSRPグループを構成し,通常運用では片側がマスタ状態,もう一方がバックアップ状態として稼働します。GSRPではこの2台のGSRPスイッチと周囲のスイッチとで三角形の構成を組むことを基本とします。
GSRPスイッチ同士の間は必ず回線を直接接続する必要があります。このGSRPスイッチ間の回線をダイレクトリンクと呼びます。
ダイレクトリンク上ではGSRP Advertiseフレームと呼ぶ状態確認用の制御フレームを送受信します。デフォルトの状態ではその他のデータフレームはブロッキングします。GSRP制御対象外ポート設定するとデータフレームも送受信します。レイヤ3冗長切替機能を使用する場合,GSRPスイッチ間の通常データ中継のためにダイレクトリンクを使用する場合があり,その際にダイレクトリンクをGSRP対象外ポートに設定します。詳細は「5.4 レイヤ3冗長切替機能」および「コンフィグレーションガイド 16.1.4 GSRPのレイヤ3冗長切替構成(RIPとの組み合わせ)」を参照してください。
GSRPスイッチはGSRP Advertiseフレームの送受信によって,互いの状態を確認し,マスタ状態,バックアップ状態の切り替え制御を行います。マスタ状態とバックアップ状態の切り替えは,VLANグループと呼ぶ複数のVLANをまとめた一つの論理的なグループ単位で行います。
マスタ状態のGSRPスイッチは指定されたVLANグループのフレームをフォワーディングしますが,バックアップ状態のGSRPスイッチではブロッキングします。
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