解説書 Vol.2

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4.1.1 電源機構(PS)

AX7800SシリーズおよびAX5400Sシリーズは複数個のPSから構成され,装置ごとに必要な電源個数が異なります。装置と電源数の対応について次の表に示します。PSの実装数が基本構成時の電源数を超えPS冗長時の電源数に満たない場合は,冗長電源部の異常として取り扱います。PSを冗長して運用する場合は表で示す電源数が必要となります。

表4-2 必要電源数

装置モデルとPSU内蔵型
高密度ポートNIFの搭載有無
PS基本構成時 PS冗長時
AX7804S-AC 搭載なし 1 2または3
搭載あり 2 3
AX7808S-AC 搭載なし 2 4
搭載あり 3 4
AX7816S 搭載なし 2 4
搭載あり 2 4
AX7804S-DC 搭載なし 1 2
搭載あり 1 2
AX7808S-DC 搭載なし 1 2
搭載あり 1 2
AX5402S 1 2
AX5404S 2 4

(凡例)−:該当なし

注※ 電源を2個実装することで冗長構成になりますが,POW2を実装した場合は電源を3個実装することで冗長構成になります。


電源に障害が発生し電力供給が停止した場合は,自動的に残りの電源で負荷バランスを行い,電源を安定して供給できます。また,障害となった電源は装置を運用したまま交換できます。

本装置には電源機構の実装状態を監視する電源機構の運用モードがあり,運用モードには‘auto’と‘redundancy’の二つのモードがあります。何も設定していない状態(デフォルト)である‘auto’モードは,電源の実装状態に合わせて運用したい場合に使用します。本装置の立ち上げに必要な電源数(基本構成)のまま運用を行う場合や,基本構成から冗長構成に変更する場合,冗長構成から基本構成に変更する場合など,電源数の増減に自動的に対応します。

電源の冗長構成で運用を継続したい場合には‘redundancy’モードを使用することをお勧めします。‘redundancy’に設定した場合,電源機構が冗長構成でなくなったときに(立ち上げ時に未実装の電源があった場合または運用中に電源を抜去した場合)‘E8 POW 00000102 2200:000000000000 Power unit isn't redundantly mounted. (電源が冗長実装ではありません。)’のログを出力し,冗長構成でなくなったことを警告します。AX5400Sの場合,‘E8 POW 00000102・・・’の 'POW' の部分は 'PS' になります。

電源機構の運用モードについては,運用コマンドset modeの記述を参照してください。

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