解説書 Vol.2

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1.11.4 IPv6パケットをレイヤ4ヘッダ検出条件でフロー検出する場合の注意事項

  1. 暗号ペイロードオプションまたは認証オプションが付加されているパケットを受信した場合,ポート番号などのレイヤ4ヘッダ条件で検出することはできません。
  2. 暗号ペイロードオプションまたは認証オプション以外の拡張ヘッダ付きパケットや,拡張ヘッダがないパケットを受信し,フィルタリングのフロー検出条件としてポート番号などのレイヤ4ヘッダ検出条件を設定している場合:

    1. パケットのレイヤ4ヘッダが見えるとき (次の表を参照してください)
    ハードウェア処理によってQoS制御を実行します。

    2. パケットのレイヤ4ヘッダが見えないとき (次の表を参照してください)
    レイヤ3中継の場合は,ソフトウェア処理によってフィルタリングを実行します。レイヤ2スイッチ中継の場合は,フィルタリングで指定した動作を行わず,受信パケットを中継します。

    表1-47 受信側でのレイヤ4ヘッダ判別可否パターン

    受信パケット レイヤ4ヘッダ内のフィールド
    レイヤ3ヘッダ レイヤ2ヘッダ TCP/UDP※1
    ICMP/IGMP※2
    TCP
    CODEBIT
    IPv6拡張ヘッダなし POS【AX7800S】
    Ethernet V2 Tagなし
    Tag付き (Tag数1)
    Tag付き (Tag数2)
    IEEE802.3 Tagなし
    Tag付き (Tag数1)
    Tag付き (Tag数2)
    IPv6拡張ヘッダあり
    (拡張ヘッダ8byte以下)
    POS【AX7800S】
    Ethernet V2 Tagなし
    Tag付き (Tag数1)
    Tag付き (Tag数2)
    IEEE802.3 Tagなし
    Tag付き (Tag数1)
    Tag付き (Tag数2)
    IPv6拡張ヘッダあり
    (拡張ヘッダ9byte以上)
    POS【AX7800S】 × ×
    Ethernet V2 Tagなし × ×
    Tag付き (Tag数1) × ×
    Tag付き (Tag数2) × ×
    IEEE802.3 Tagなし × ×
    Tag付き (Tag数1) × ×
    Tag付き (Tag数2) × ×

    (凡例) ○:該当フィールドの検出可 ×:該当フィールドの検出不可

    注※1 :送信元ポート番号,宛先ポート番号

    注※2 :Type,Code


    表1-48 送信側でのレイヤ4ヘッダ判別可否パターン

    送信パケット レイヤ4ヘッダ内のフィールド
    レイヤ3ヘッダ レイヤ2ヘッダ TCP/UDP※1
    ICMP/IGMP※2
    TCP
    CODEBIT
    IPv6拡張ヘッダなし POS【AX7800S】
    Ethernet V2 Tagなし
    Tag付き (Tag数1)
    Tag付き (Tag数2)
    IEEE802.3 Tagなし
    Tag付き (Tag数1)
    Tag付き (Tag数2) ×
    IPv6拡張ヘッダあり
    (拡張ヘッダ8byte以下)
    POS【AX7800S】
    Ethernet V2 Tagなし
    Tag付き (Tag数1)
    Tag付き (Tag数2) ×
    IEEE802.3 Tagなし ×
    Tag付き (Tag数1) ×
    Tag付き (Tag数2) × ×
    IPv6拡張ヘッダあり
    (拡張ヘッダ9byte以上)
    POS【AX7800S】 × ×
    Ethernet V2 Tagなし × ×
    Tag付き (Tag数1) × ×
    Tag付き (Tag数2) × ×
    IEEE802.3 Tagなし × ×
    Tag付き (Tag数1) × ×
    Tag付き (Tag数2) × ×

    (凡例) ○:該当フィールドの検出可 ×:該当フィールドの検出不可

    注※1 :送信元ポート番号,宛先ポート番号

    注※2 :Type,Code


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