ハードウェア取扱説明書
パケットルーティング機構の増設および交換方法は,AX7700RシリーズおよびAX7800Rシリーズで共通となっています。
なお,パケットルーティング機構の増設,交換は,装置の電源を入れたままで行なうことができます。装置の電源を入れたままでパケットルーティング機構の増設,交換を行なう場合,運用端末からコマンドの入力が必要になります。入力するコマンドについては「AX7800R・AX7700Rソフトウェアマニュアル 運用ガイド」を参照してください。
- パケットルーティング機構の増設,交換作業は,教育を受けた技術者または保守員が行なってください。
- 上記以外の方が作業して誤った取り扱いをした場合,けが・装置故障の原因となります。
- パケットルーティング機構の搭載部品やはんだ面には手を触れないでください。また,保管する場合は静電防止袋の中に入れて保管してください。
- 増設する場合はブランクパネルを取り外してください。なお,取り外したブランクパネルは大切に保管してください。
- 装置の電源を入れたままでパケットルーティング機構の増設,交換を行なう場合,運用端末からコマンドを入力する代わりに,システム操作パネルを使用することができます。システム操作パネルの操作方法については,「AX7800R・AX7700Rソフトウェアマニュアル 運用ガイド 4章 システム操作パネルの操作」 を参照してください。
- <この節の構成>
- (1) 取り外し方
- (2) 取り付け方
(1) 取り外し方
パケットルーティング機構の取り外しは,以下の手順で行ないます。
- 【ステップ1】
- 交換するパケットルーティング機構から,すべてのネットワークインタフェース機構を取り外します。(ネットワークインタフェース機構の取り外しについては「5.7 ネットワークインタフェース機構の増設および交換」を参照してください。)
- 【ステップ2】
- パケットルーティング機構のネジを緩めます。
図5-55 パケットルーティング機構のネジの取り外し
- 【ステップ3】
- レバーを矢印の方向に開きます。(パケットルーティング機構が15mmほど手前に出ます。)
図5-56 パケットルーティング機構のロックの外し方
- パケットルーティング機構を取り外すときには,コネクタ部の取り外しが正しく行なわれるよう,必ずレバーを使用してください。なお,レバーを動かすときには,無理な力を加えずにゆっくりと動かしてください。
- 【ステップ4】
- パケットルーティング機構の下面中央を支えながら手前に引いて取り出します。
図5-57 パケットルーティング機構の取り出し
- パケットルーティング機構にネットワークインタフェース機構が搭載されている場合の質量は5kgです。落とさないように取り扱ってください。落とすとけがの原因となることがあります。
- パケットルーティング機構の取り付け,取り外しを行なう場合は,図の
で示す部分を持たないでください。外枠が変形するおそれがあります。外枠が変形した状態でネットワークインタフェース機構を取り付けると,ネットワークインタフェース機構を破損するおそれがあります。
- オプション機構を取り外して本装置を使用する場合,必ずブランクパネルを取り付けてください。ブランクパネルを取り付けずにそのまま使用すると,装置のエアフローが確保できなくなります。エアフローが確保できなくなると,装置内部の温度上昇により,障害発生の原因となります。
- また,本装置が発生する妨害電波が他の機器へ影響を与えたり,他の機器が発生する妨害電波が本装置に影響を与え,誤動作の原因となることがあります。
(2) 取り付け方
パケットルーティング機構の取り付けは,以下の手順で行ないます。
- 【ステップ1】
- パケットルーティング機構の両側面の中央を両手で持ち,パケットルーティング機構用スロットに半分まで挿入します。
図5-58 パケットルーティング機構の挿入
- パケットルーティング機構の取り付け,取り外しを行なう場合は,図の
で示す部分を持たないでください。外枠が変形するおそれがあります。外枠が変形した状態でネットワークインタフェース機構を取り付けると,ネットワークインタフェース機構を破損するおそれがあります。
- パケットルーティング機構を取り付けるときには,レバーを図のように開いてください。レバーを閉じていたり,開き過ぎたりしていると,挿入時にレバーを破損することがあります。
- 【ステップ2】
- 次に,レバーを持ちながら,レバーが装置に接触するところまでゆっくりと押し込みます。このときレバーは,挿入する方向と平行になるように開いておきます。
図5-59 パケットルーティング機構の挿入(レバーが装置に接触した状態)
- パケットルーティング機構を押し込むときは,必ずレバーを持ちながら,レバーが装置に接触するところまでゆっくりと押し込んでください。
- 上記の手順にしたがわないと,障害発生や装置故障の原因となることがあります。
- 【ステップ3】
- 左右両方のレバーが装置に接触したら,無理な力を加えずに,ゆっくり(1秒以上)内側にレバーを閉じます。
図5-60 パケットルーティング機構のロック
- パケットルーティング機構を取り付けるときには,必ずレバーを使用してください。
- また,レバーを動かすときには,無理な力を加えずにゆっくりと(1秒以上)動かしてください。
- 上記の手順にしたがわないと,障害発生や装置故障の原因となることがあります。
- 【ステップ4】
- パケットルーティング機構のネジを締めます。
- ネジを締めるときにはドライバを使用してください。また,しっかり固定されたことを確認してください。
- 【ステップ5】
- パケットルーティング機構にネットワークインタフェース機構を取り付けます。(ネットワークインタフェース機構の取り付けについては「5.7 ネットワークインタフェース機構の増設および交換」を参照してください。)
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