ハードウェア取扱説明書
- <この項の構成>
- (1) DC電源ケーブル
- (2) 分電盤
- (3) 分電盤への給電条件
(1) DC電源ケーブル
AX7804R−DCに使用する電源ケーブルの仕様を「表2-11 AX7804R−DC用電源ケーブルの仕様」に示します。
電源ケーブルには,「図2-11 AX7804R−DC用電源ケーブル端子の許容寸法」で示す端子を使用してください。
なお,電源ケーブルは,ケーブルクランパから端子盤までの距離を考慮して準備してください。
電源機構の端子盤の形状を「図2-12 AX7804R−DC用電源機構の端子盤」に示します。
表2-11 AX7804R−DC用電源ケーブルの仕様
電源機構 ケーブルの仕様 芯線数 AWG No. ケーブル外径 POW-HSDCE 3芯より合わせ 8 22〜24mm POW-HSDCE2 図2-11 AX7804R−DC用電源ケーブル端子の許容寸法
- 0V端子および−48V端子には絶縁カバーを取り付けてください。絶縁カバーを取り付けずに使用すると,火災・感電の原因となります。なお,絶縁カバーは,端子の穴の中心から絶縁カバーまでの距離が15mm (電源機構の端子盤の幅の半分) 以下になるように取り付け,ケーブルの露出部分が電源機構の端子盤の外側に出ないようにしてください。
図2-12 AX7804R−DC用電源機構の端子盤
- DC電源ケーブルの取り扱いは教育を受けた技術者または保守員が行なってください。DC電源ケーブルでは端子接続を行ないます。そのため,DC電源ケーブルの取り扱いを誤ると,火災・感電の原因となります。
- 電源ケーブルの工事,接続は専門の工事会社に依頼することをお奨めします。
(2) 分電盤
本装置に給電する分岐回路にはブレーカを付けてください。ブレーカの定格と必要数は下表を参照してください。
表2-12 ブレーカの定格と必要数
モデル ブレーカの定格 電源の冗長化 ブレーカの必要数 AX7804R−DC 60(A) なし 1 あり(注1) 2 (注1) 電源機構に異なる電源系統から給電することで,電源設備系統を2系統化することができます。
- 分電盤は操作が容易に行なえるように,本装置の設置場所と同じ部屋か,近接する部屋に設置することをお奨めします。
(3) 分電盤への給電条件
分電盤へ供給される電流の容量は「(2) 分電盤」で示すブレーカの動作電流より大きくなるようにしてください。
- 分電盤へ給電される電流容量は,ブレーカの動作電流より大きくなるようにしてください。分電盤への電流容量がブレーカの動作電流より小さいと,異常時にブレーカが動作せず,火災の原因となることがあります。
- 一般に,ブレーカの動作電流は定格電流より大きくなっています。使用するブレーカの仕様をご確認ください。
また,本装置の電源を投入すると,「表2-13 突入電流」で示す突入電流が流れます。突入電流により,電源設備の電圧低下が起こらないようご検討ください。なお,UPSやCVCFなどをご使用の際には,上記について特にご考慮ください。
表2-13 突入電流
モデル 電流 時間 AX7804R−DC 40(A) 40ms
- 本装置の電源を投入すると突入電流が流れます。突入電流により,電源設備の電圧低下が起きないように考慮してください。電圧低下が起きると,本装置だけでなく,同じ電源設備に接続された他の機器にも影響をおよぼします。
- 上記の突入電流は,電源機構1個当りの値です。
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