運用コマンドレファレンス Vol.2
[機能]
障害通知の送受信や,切り替え/切り戻し実施発生時に採取した情報を,最新の情報から表示します。
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[入力形式]
show mpls logging [{failure | warning | notice}]
[パラメータ]
- 省略時
- すべてのイベントレベルの表示を行います。
- failure
- イベントレベルがfailure以上のログだけ表示を行います。
- warning
- イベントレベルがwarning以上のログだけ表示を行います。
- notice
- イベントレベルがnotice以上のログだけ表示を行います。
[実行例]
図8-18 ログ情報の表示
> show mpls logging Time Evnt Sub Lvl Send Recv Interface/LSP IP Address ------------------- ---- ---- ---- ----- ----- ---------------- --------------- 2005/11/22 21:10:06 51 2 WARN - - 10000 - 2005/11/22 21:09:57 32 2 WARN - 1000 - - 2005/11/22 21:09:55 34 1 WARN - 100 - - 2005/11/22 21:09:55 53 1 NOTI - - 2 - 2005/11/22 21:09:55 53 1 NOTI - - 1 - 2005/11/22 21:09:55 32 2 WARN - 100 - - 2005/11/22 20:49:48 55 2 WARN - - 3 - 2005/11/22 20:48:51 57 2 WARN - - 3 - 2005/11/22 20:47:05 11 - WARN 1024 - Ether-1 150.100.0.1 2005/11/22 20:47:05 13 2 WARN 1024 - - - 2005/11/22 20:43:52 55 1 WARN - - 10000 -
[表示説明]
表8-22 ログ情報の表示内容
表示項目 表示内容 表示詳細情報 Time YYYY/MM/DD hh:mm:ss イベント発生時間 Evnt : Event ID イベントID イベントの種類を表すコードです。 Sub : Sub Event ID サブイベントID 詳細は「表8-23 イベント一覧」を参照してください。
表示データに含まれない場合は’-’を表示します。Lvl : Level イベントレベル 詳細は「表8-25 イベントレベル一覧」を参照してください。 Send : Global Repair send ID 障害通知情報番号 表示データに含まれない場合は’-’を表示します。 Recv : Global Repair receive Group ID 障害受信グループ番号 表示データに含まれない場合は’-’を表示します。 Interface/LSP
: Interface name
: LSP ID以下のどちらかが表示されます
・監視インタフェース名称
・LSP IDインタフェース名称の場合,切り替え前の情報を表示します。
表示データに含まれない場合は’-’を表示します。IP Address IPv4アドレスが表示されます 表示データに含まれない場合は’-’を表示します。 表8-23 イベント一覧
分類 イベントID イベントレベル 意味 サブイベントID 表示データ Global Repair send関連 11 WARN Global Repair障害検出および障害通知パケット送信 −
- 日時
- イベントID
- 障害通知情報番号
- 監視インタフェース名
- 障害通知送信先IPアドレス
12 WARN Global Repair障害復旧 −
- 日時
- イベントID
- 障害通知情報番号
- 監視インタフェース名
- 障害通知送信先IPアドレス
13 WARN Global Repair sendコンフィグレーション変更 コンフィグレーションの変更により
1:disable状態です
2:enable状態です
- 日時
- イベントID
- 障害通知情報番号
- サブイベントID
Global Repair receive関連 31 WARN Global Repairメッセージ受信 −
- 日時
- イベントID
- 障害通知情報番号
- 障害通知送信元IPアドレス
32 WARN Global Repair切り替え発生 1:secondaryへ切り替え(自動)
2:primaryへ切り替え(手動)
3:secondaryへ切り替え(手動)
- 日時
- イベントID
- 障害通知情報番号(自動のときだけ)
- グループ番号
- サブイベントID
33 − 予約 − − 34 WARN Global Repair Group状態切り替え成功 1:primaryへの切り替え成功
2:secondaryへの切り替え成功
- 日時
- イベントID
- 障害通知情報番号
- グループ番号
- 障害通知送信元IPアドレス
- サブイベントID
35 FAIL Global Repair Group状態切り替え失敗 1:全LSPのprimaryへの切り替え失敗
2:全LSPのsecondaryへの切り替え失敗
3:Groupがdisable状態のため切り替え失敗
- 日時
- イベントID
- 障害通知情報番号
- グループ番号
- 障害通知送信元IPアドレス
- サブイベントID
36 WARN Global Repair receiveコンフィグレーション変更 コンフィグレーションの変更により
1:disable状態です
2:enable状態です
- 日時
- イベントID
- グループ番号
- サブイベントID
Local Repair/LSP関連 51 WARN Local Repair発生 1:自動切り替え発生
2:primaryへ手動切り替え
3:secondaryへ手動切り替え
- 日時
- イベントID
- インタフェース名(自動のときだけ)
- LSP ID(手動のときだけ)
- サブイベントID
52 − 予約 − − 53 NOTI LSP切り替え成功 1:primaryへ切り替え成功
2:secondaryへ切り替え成功
- 日時
- イベントID
- LSP ID
- サブイベントID
54 FAIL LSP経路切り替え失敗 1:primaryへ切り替え失敗
2:secondaryへ切り替え失敗
3:disable状態により切り替え失敗
- 日時
- イベントID
- LSP ID
- サブイベントID
55 WARN LSP Up状態 1:down状態からprimary up状態へ
2:down状態からsecondary up状態へ
- 日時
- イベントID
- LSP ID
- サブイベントID
56 WARN LSP Down状態 1:primary up状態からdown状態へ
2:secondary up状態からdown状態へ
- 日時
- イベントID
- LSP ID
- サブイベントID
57 WARN LSPコンフィグレーション変更 コンフィグレーションの変更により
1:disable状態です
2:enable状態です
- 日時
- イベントID
- LSP ID
- サブイベントID
表8-24 イベントID体系
イベントコードの範囲 意味 10〜29 Global Repair send関連 30〜49 Global Repair receive関連 50〜69 Local Repair/LSP関連 表8-25 イベントレベル一覧
Level 表示形式 意味 備考 failure FAIL 失敗 切り替え動作失敗・MPLS通信不可能関連の情報 warning WARN 警告 切り替えイベント関連の情報 notice NOTI 通知 動作成功関連の情報
[ユーザ通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
表8-26 show mpls loggingコマンド応答メッセージ
メッセージ内容 意味 No corresponding log-message. 表示するLOG情報がありません。 Connection failed to MPLS. MPLSプログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再投入してください。頻発する場合は,restart mplsコマンド(「restart mpls【OP-MPLS】」参照)でMPLSプログラムを再起動してください。 MPLS is suppressing. MPLSが終了処理中です。コンフィグレーションを確認してください。 No enough memory. コマンドを実行するための十分なメモリがありません。しばらくして再投入してください。 MPLS is not active. MPLSプログラムが動作していません。MPLSの動作条件およびコンフィグレーションを確認してください。 Can't execute MPLS program is initializing. MPLSプログラムが初期設定処理中のためコマンドを受け付けられません。しばらくして再投入してください。 Can't execute this command in standby BCU. 待機系BCUでこのコマンドは実行できません。
[注意事項]
- 収集したログ情報は,16kエントリを超えた場合,古いログから上書きされていきます。
- LSPの経路切り替えに失敗したログの出力要因には以下の三つがあります。
- 切り替え先Primary経路または切り替え先Secondary経路がdownしている場合
- disable状態のLSPを運用コマンドにより切り替えようとした場合
- Primary経路またはSecondary経路しか設定されていないLSPを切り替えようとした場合
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