運用コマンドレファレンス Vol.2
[機能]
LDPセッションの状態を表示します。
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[入力形式]
show mpls ldp [{ targeted | basic }] [<IPv4 Address>] [detail]
[パラメータ]
- 省略時
- 全LDPの情報を表示します。
- detail
- 詳細情報を表示します。省略した場合はsummary情報を表示します。
- targeted
- Targeted LDPの情報を表示します。Basic LDPの情報は表示しません。
- basic
- Basic LDPの情報を表示します。Targeted LDPの情報は表示しません。
- <IPv4 Address>
- Basic LDPの情報を表示する場合は該当するLDPセッションのLocal側のアドレスを,Targeted LDPの情報を表示する場合は該当するLDPセッションのPeer側のアドレスを指定します。
[実行例]
LDPセッションの状態を表示します。
図8-1 LDPセッション状態の表示
> show mpls ldp Total:5 Interface Name Local Remote Status Sent Received - --------------- --------------- --------------- ------ ---------- ---------- pos_to96 30.0.0.98 30.0.0.96 up 6165 152 eth3/11_to99 60.0.0.98 - down 0 0 T (localhost) 98.98.98.98 94.94.94.94 up 55 55 T (localhost) 98.98.98.98 95.95.95.95 down 41 0 vlan-g3000 100.100.100.98 - down 184 0LDPセッションの状態を詳細表示します。
図8-2 セッション状態の詳細表示
> show mpls ldp detail Total:2 Interface Name : pos_to96 Local:30.0.0.98 Remote:30.0.0.96 Status: up Time-since-last-LDP-status-change: 00:11:10 Last down reason: - Hold time: 15sec Hello interval: 5sec Message Send count Last sent Receive count Last received Notification 0 00:00:00 0 00:00:00 Hello 150 09:36:53 129 09:36:53 Initialization 1 09:25:44 1 09:25:44 KeepAlive 11 09:36:24 11 09:36:05 Address 1 09:25:44 1 09:25:45 Address Withdraw 0 00:00:00 0 00:00:00 Label Mapping 6003 09:26:04 11 09:25:45 Label Request 0 00:00:00 0 00:00:00 Label Withdraw 0 00:00:00 0 00:00:00 Label Release 0 00:00:00 0 00:00:00 Label Abort Request 0 00:00:00 0 00:00:00 Others 0 00:00:00 0 00:00:00 Interface Name : (localhost) targeted Local:98.98.98.98 Remote:94.94.94.94 Status: up Time-since-last-LDP-status-change: 00:10:33 Last down reason: - Hold time: 45sec Hello interval: 15sec Message Send count Last sent Receive count Last received Notification 0 00:00:00 0 00:00:00 Hello 41 09:36:40 43 09:36:51 Initialization 3 09:26:21 1 09:26:21 KeepAlive 11 09:36:42 11 09:36:43 Address 0 00:00:00 0 00:00:00 Address Withdraw 0 00:00:00 0 00:00:00 Label Mapping 0 00:00:00 0 00:00:00 Label Request 0 00:00:00 0 00:00:00 Label Withdraw 0 00:00:00 0 00:00:00 Label Release 0 00:00:00 0 00:00:00 Label Abort Request 0 00:00:00 0 00:00:00 Others 0 00:00:00 0 00:00:00
[表示説明]
表8-1 show mpls ldpコマンドの表示内容
表示項目 意味 表示詳細情報 Interface Name インタフェース名称 IPアドレス未定義のコンフィグレーション時に”(invalid)”を表示します。
Targeted LDPの場合は(localhost)を名称として表示し,先頭に’T’を付加します。Local LDPセッションを張る自ルータのIPアドレス − Remote LDPセッションを張る対向側ルータのIPアドレス セッション未確立の状態では’-’を表示します。
ただしTargeted LDPの場合は常にピアのIPアドレスを表示します。Status LDPセッションの状態 up/down Sent 送信LDPメッセージ数 − Received 受信LDPメッセージ数 − Time-since-last-LDP-status-change LDPの状態が変化してからの経過時間 hh:mm:ss(24時間以内の場合)
dd.hh:mm:ss(24時間を超えた場合)
Over 100 days(100日以上経過している場合)
本装置の時刻が戻された場合,表示される時間は戻された時間分ずれて表示されます。表示すべき時間がマイナスになる場合は0と表示されます。
本装置の時刻が進められた場合,表示される時間は進められた時間分ずれて表示されます。Hold time Helloパケットのホールド時間 相手とネゴシエートして決定した運用上の時間です。未ネゴシエート時はコンフィグレーションLDP情報に定義されている値を表示します。
IPアドレス未定義のコンフィグレーション時は’-’を表示します。Hello interval Helloパケット送信周期 相手とネゴシエートして決定した運用上の時間です。未ネゴシエート時はコンフィグレーションLDP情報に定義されている値を表示します。
IPアドレス未定義のコンフィグレーション時は’-’を表示します。Last down reason 最後にLDPセッションがUpからDownに変化した理由 表示内容の意味は「表8-2 Last down reason表示内容一覧(1)」を参照してください。括弧の中には,Notificationのステータスコードを16進数で表示します。
Notification message receivedの場合は受信コード,Notification message received以外の場合は送信コードを表示します。
各ステータスコードの意味は「表8-3 Last down reason表示内容一覧(2)」を参照してください。
表以外のステータスコードが出力されることがありますが,それらはRFCで定義されていません。
なお,LDPの定義がされてまだ一度もLDPセッションが確立していない状態では’-’が表示されます。
また,local-addressが削除・変更された場合およびstatic_label_rangeが削除・変更された場合は,Last down reasonはクリアされます。Message 送/受信メッセージ名 − Send count 送信メッセージパケット数 − Last sent 最新メッセージパケット送信時間 − Receive count 受信メッセージパケット数 − Last received 最新メッセージパケット受信時間 − 表8-2 Last down reason表示内容一覧(1)
表示内容 意味 Configuration changed or unsupported hardware コンフィグレーションが変更されたか,MPLS未対応のハードウェアを使用しています。 Hello expired Helloタイマのタイムアウト Keepalive expired Keepaliveのタイムアウト Illegal message received 不正なメッセージ受信 Notification message received LDP Notification受信 Unknown その他 表8-3 Last down reason表示内容一覧(2)
表示ステータスコード 意味 0x80000001 LDP ID不正 0x80000002 LDPのプロトコルバージョン不正 0x80000003 PDU長不正 0x80000005 メッセージ長不正 0x80000007 TLV長不正 0x80000008 TLVの値不正 0x80000009 Helloタイマのタイムアウト 0x8000000a シャットダウン要求 0x80000010 LDP設定時に接続先とのパラメータ不整合発生 (Hello) 0x80000011 LDP設定時に接続先とのパラメータ不整合発生(ラベル広告モード) 0x80000012 LDP設定時に接続先とのパラメータ不整合発生(最大PDU長) 0x80000013 LDP設定時に接続先とのパラメータ不整合発生(ラベル範囲外) 0x80000014 Keepaliveタイマのタイムアウト 0x80000018 Keepaliveのタイマ不正 0x80000019 内部エラー
[ユーザ通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
表8-4 show mpls ldpコマンド応答メッセージ
メッセージ内容 意味 No corresponding ldp. LDPセッション情報が存在しません。 Connection failed to MPLS. MPLSプログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再投入してください。頻発する場合は,restart mplsコマンド(「restart mpls【OP-MPLS】」参照)でMPLSプログラムを再起動してください。 No enough memory. コマンドを実行するための十分なメモリがありません。しばらくして再投入してください。 Can't execute MPLS LDP program is initializing. MPLS LDPプログラムが初期設定処理中のためコマンドを受け付けられません。しばらくして再投入してください。 Can't execute MPLS program is initializing. MPLSプログラムが初期設定処理中のためコマンドを受け付けられません。しばらくして再投入してください。 MPLS is not active. MPLSプログラムが動作していません。MPLSの動作条件およびコンフィグレーションを確認してください。 MPLS is configured to be disabled. コンフィグレーションでnoが設定されています。コンフィグレーションを確認してください。 MPLS is suppressing. MPLSが終了処理中です。コンフィグレーションを確認してください。 Can't execute this command in standby BCU. 待機系BCUでこのコマンドは実行できません。
[注意事項]
下記コマンド実行中は本コマンドを実行しないでください。
- copy mc
- synchronize
- cp
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