運用コマンドレファレンス Vol.1

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test interfaces(POS)

[機能]

POS回線を利用した通信に異常が発生した場合の障害発生部位切り分けと,障害部品(ケーブルなど)交換後のフレーム単位の動作確認(回線テスト)をします。なお,回線テストを実行するには,当該回線を設定しておく必要があります。

回線テストは,closeコマンドで回線を閉塞してから実行してください。なお,回線テストの詳細は,「運用ガイド 9.7 回線をテストする」を参照してください。

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[入力形式]

test interfaces nif <NIF No.> line <Line No.> {internal | connector} [interval <Interval Time>] [pattern <Test Pattern No.>] [length <Data Length>]
test interfaces nif <NIF No.> line <Line No.> network-line

[パラメータ]

nif <NIF No.>
NIF番号を指定します。指定できるNIF番号の値の範囲は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

line <Line No.>
Line番号を指定します。指定できるLine番号の値の範囲は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

internal
モジュール内部ループバックテストを指定します。
モジュール内部ループバックテスト実行中はトランシーバの抜き差しを行わないでください。

connector
ループコネクタループバックテストを指定します。
ループコネクタループバックテストを実行する場合は,ループコネクタの接続または接続相手側でネットワークラインループバックテストを実施してください。
後述の[注意事項]3.を参照してください。

network-line
ネットワークラインループバックテストを指定します。
受信データの折り返し指定だけをするためテスト結果表示はありません。接続相手側でループコネクタループバックテストを実行すると,回線テストが開始されます。

interval <Interval Time>
指定した秒数だけ送信間隔を空けます。指定値の範囲は1〜30の10進数です。省略時の送信間隔は1秒です。

pattern <Test Pattern No.>
テストのパターン番号を指定します。省略時のテストパターン番号は3です。指定値の範囲は0〜4です。

0:テストパターン1から4までを順に繰り返す。

1:all 0xff

2:all 0x00

3:
”** THE QUICK BROWN FOX JUMPS OVER THE LAZY DOG.0123456789 **”パターン繰り返し

4:NIFデータ化け検出パターン

length <Data Length>
テストで使用するフレーム(フラグ,PPPヘッダ(Address,Control,Protocol),FCSを除いたデータ部)のデータ長をオクテットで指定します。指定値の範囲は2〜9216です。省略時は500です。

[実行例]

POSのNIFボードでの回線テストの開始画面を次の図に示します。NIF番号0,Line番号0に,テストパターンがオール0xffでデータ長が100オクテットのフレームを5秒間隔で送信するモジュール内部ループバックテストを開始します。

図19-11 回線テスト開始画面

> test interfaces nif 0 line 0 internal interval 5 pattern 1 length 100
 

[応答メッセージ]

表19-16 test interfacesコマンドのメッセージ一覧

メッセージ 内容・対策
Can't execute this command in standby BCU. このコマンドは待機系BCU上では実行できません。
Illegal NIF -- <NIF No.>. NIF番号が範囲外です。<NIF No.> Nif番号
Illegal Line -- <Line No.>. Line番号が範囲外です。<Line No.> Line番号
Illegal data length -- <DataLength>. テストデータ長が範囲外です。<DataLength> テストデータ長
Test already executing. 回線テスト中です。
Not start condition. テストを開始できる状態ではありません。
Not operational NIF <NIF No.>. 指定NIFは運用状態ではありません。<NIF No.> NIF番号
Disconnected NIF <NIF No.>. 指定NIFは実装されていません。<NIF No.> NIF番号
Disconnected or no configuration Line <Line No.>. 指定Lineは未実装か未設定です。<Line No.> Line番号
Not operational Line <Line No.>. 指定Lineは運用状態ではありません。<Line No.> Line番号
Socket open error. ソケット生成に失敗しました。
Can't execute. コマンドを実行できません。

[注意事項]

  1. ループコネクタの抜き差しは回線の閉塞中に行ってください。
  2. 回線テストスタート後は,回線テストストップが発行されるまで回線テストを繰返し実行します。
  3. 以下の回線種別でループコネクタループバックテストを行う場合には,光アッテネータ(光減衰器)が必要です。光アッテネータを使用するときの光の減衰値については「表19-17 光の減衰」を参照してください。
    • OC-48c/STM-16 POS(40km)
    • OC-192c/STM-64 POS(40km)

      表19-17 光の減衰

      No 回線種別 減衰値(db)
      1 OC-48c/STM-16 POS(40km) 15〜18
      2 OC-192c/STM-64 POS(40km) 5〜11
  4. network-lineパラメータを指定した場合は,以下のパラメータは指定できません。
    ・interval
    ・pattern
    ・length

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