運用コマンドレファレンス Vol.1

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ftprestore

[機能]

ftpbackupコマンド(「ftpbackup」参照)でリモートサーバに保存したファイルを予備MCにリストアします。

[入力モード]

装置管理者モード

[入力形式]

ftprestore <hostname> <user-id> <file-name>

[パラメータ]

<hostname>
ftpサーバのホスト名を指定します。

<user-id>
ftpサーバのログインユーザIDを指定します。

<file-name>
ftpサーバ上の格納元ファイルパス名を指定します。
パス名は保存したファイルをフルパス名で示すか,保存したファイルのディレクトリ名を指定します。ディレクトリ名指定の場合(パス名の最後が”/”である場合)はファイル名として”MCbackup.tgz”を仮定します。

[実行例]

ファイル名を指定して予備MCにバックアップ情報をリストアします。

図6-5 ファイル名指定でのリストア

> enable [Enter]キー押下
# ftprestore ftpserver guest /var/tmp/MCbackup.tgz [Enter]キー押下
Password:
Executing......................
コマンド実行中は約1メガバイト転送するごとに’.’を表示します。
#
 

ディレクトリ名を指定して予備MCにバックアップ情報をリストアします。

図6-6 ディレクトリ名指定でのリストア

> enable [Enter]キー押下
# ftprestore ftpserver guest /var/tmp/ [Enter]キー押下
Password:
Executing......................
コマンド実行中は約1メガバイト転送するごとに’.’を表示します。
#
 

[表示説明]

なし

[ユーザ通信への影響]

あり

[応答メッセージ]

ftprestoreコマンドで表示する応答メッセージを「表6-8 ftprestoreコマンドの応答メッセージ一覧」に示します。なお,接続相手先ftpサーバの判断によってコマンドの実行が失敗した場合に,相手先から返されるメッセージの一例を「表6-9 接続相手先ftpサーバからの応答メッセージ例」に示します。本メッセージは接続相手先ftpサーバの仕様によって異なる場合があるので,詳細はそちらの仕様を確認してください。

表6-8 ftprestoreコマンドの応答メッセージ一覧

メッセージ 内容
ftprestore:No secondary mc is mounted. 予備MCが未実装です。
ftprestore:Exec failed. コマンドの実行に失敗しました。
/secondaryMC: write failed, file system is full ソフトウェアの転送に失敗しました。転送先の空き容量を確認してください。
<host-name>: Unknown host <host-name>で指定したホスト名は無効です。
Login incorrect.
Login failed.
指定したホストへのログインが認められません。ログインは失敗しました。
connection Time out. ftpサーバとの通信に失敗しました。ftpサーバとの通信を確認してください。

表6-9 接続相手先ftpサーバからの応答メッセージ例

メッセージ 内容
550 <path>: No such file or directory. <path>で指定したディレクトリまたはファイルは存在しません。
550 <path>: Not a plain file. <path>で指定した名前はファイルではありません。
550 <path>: Permission denied. <path>で指定したディレクトリまたはファイルへのアクセス許可がありません。

[注意事項]

  1. 指定したホストとの接続に失敗した場合は,”Exec failed.”だけが表示されることがあります。この場合は指定したhost名が正しいことおよびホストとのコネクションが確立できることを確認してください。
  2. 本コマンド実行時にはあらかじめMCをフォーマットする必要があります。
  3. 転送元ファイルとして不当なファイルを指定した場合またはコマンドの実行が正常に終了しなかった場合,MC上に不当なデータが残ることがあります。この場合はMCを再フォーマットしてから本コマンドを再実行してください。
  4. ftpサーバとのファイル転送中に通信ができなくなった場合には,コマンドの応答が戻らないことがあります。この場合は[Ctrl+C]を入力してコマンドを終了させたあとに,ftpサーバとの通信を確認してください。
  5. コンフィグレーションのローカルアドレス情報(「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1 local-address」参照)で装置自体にIPアドレスが設定されている場合,ftpサーバとの通信時の送信元IPアドレスとしてそのIPアドレスを使用します。

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