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8.4.7 POS回線の接続ができない

通信障害の原因がPOS回線にあると考えられる場合は,NIF,Line,PPPの各状態を以下に従い確認してください。

<この項の構成>
(1) NIFの状態確認
(2) Lineの状態確認
(3) PPP状態の確認

(1) NIFの状態確認

show interfacesコマンドによりNIF状態を確認してください。NIF状態に対する対応を次の表に示します。

表8-14 NIF状態の確認および対応

項番 NIF状態 原因 対応
1 active 当該NIFは正常に動作中です。 表8-15 Line状態の確認および対応」によりLine状態を確認してください。
2 mismatch 実装されているNIFとLineコンフィグレーションが不一致です。 実装しているNIFが間違っていないか,またはLineコンフィグレーションが間違っていないか確認してください。
3 unused 当該NIFが実装されていません。 NIFボードを実装し,freeコマンドにより当該NIFを運用状態にしてください。
4 closed 当該NIFが閉塞されています。 使用するNIFボードが実装され,本ソフトウェアバージョンでサポートされていることを確認のうえ,freeコマンドにより当該NIFを運用状態にしてください。
5 fault 当該NIFが障害となっています。 show loggingコマンドにより表示される当該Lineのログより,「メッセージ・ログレファレンス 3. 装置関連の障害およびイベント情報」の該当個所を参照し,記載されている[対応]に従って対応してください。
6 initialize 当該NIFが障害検出後の再起動中です。 同上
7 locked コンフィグレーションにより当該NIFが閉塞されています。 使用するNIFボードが実装されていることを確認のうえ,コンフィグレーションを設定して当該NIFを運用状態にしてください。

(2) Lineの状態確認

show interfacesコマンドによりLine状態を確認してください。Line状態に対する対応を次の表に示します。

表8-15 Line状態の確認および対応

項番 Line状態 原因 対応
1 active up 当該回線は正常に動作中です。 なし
2 active down 当該回線に回線障害が発生しています。 show loggingコマンドにより表示される当該Lineのログより,「メッセージ・ログレファレンス 3. 装置関連の障害およびイベント情報」の該当個所を参照し,記載されている[対応]に従って対応してください。
3 unused 当該回線にLineコンフィグレーションが設定されていません。 使用する回線のLineコンフィグレーションを設定してください。
4 closed 当該Lineが閉塞されています。 使用するLineにケーブルが接続されていることを確認のうえ,freeコマンドにより当該Lineを運用状態にしてください。
5 test test interfacesコマンドにより,当該Lineは回線テスト中です。 通信を再開する場合は,no test interfacesコマンドにより回線テストを停止してください。
6 fault 当該Lineの回線部分のハードウェアが障害となっています。 show loggingコマンドにより表示される当該Lineのログより,「メッセージ・ログレファレンス 3. 装置関連の障害およびイベント情報」の該当個所を参照し,記載されている[対応]に従って対応してください。
7 initialize 当該Lineが障害検出後の再起動中です。 同上
8 locked コンフィグレーションにより当該Lineが閉塞されています。 使用するLineにケーブルが接続されていることを確認のうえ,コンフィグレーションを設定して当該Lineを運用状態にしてください。

(3) PPP状態の確認

show interfacesコマンドによりPPPのLCP,各NCPの状態を確認してください。PPP状態に対する対応を次の表に示します。

表8-16 PPP状態の確認および対応

項番 PPP状態 原因 対応
1 LCP状態がupである 相手装置との間でLCPが確立しています。 対象のNCP状態を確認してください。
2 LCP状態がdownである 相手装置との間でLCPが確立していません。 show loggingコマンドにより表示される該当Lineのログより,「メッセージ・ログレファレンス 3. 装置関連の障害およびイベント情報」の該当個所を参照し,記載されている[対応]に従って対応してください。
3 IPCP状態がupである 相手装置との間でIPCPが確立しています。 8.5 IPv4ネットワークの通信障害」を参照してください。
4 IPCP状態がdownである 相手装置との間でIPCPが確立していません。 IPアドレスコンフィグレーションが設定されているか確認してください。上記以外の場合はshow loggingコマンドにより表示される該当Lineのログより,「メッセージ・ログレファレンス 3. 装置関連の障害およびイベント情報」の該当個所を参照し,記載されている[対応]に従って対応してください。
5 IPV6CP状態がupである 相手装置との間でIPV6CPが確立しています。 8.8 IPv6ネットワークの通信障害」を参照してください。
6 IPV6CP状態がdownである 相手装置との間でIPV6CPが確立していません。 IPv6アドレスコンフィグレーションが設定されているか確認してください。上記以外の場合はshow loggingコマンドにより表示される該当Lineのログより,「メッセージ・ログレファレンス 3. 装置関連の障害およびイベント情報」の該当個所を参照し,記載されている[対応]に従って対応してください。
7 OSINLCP状態がupである 相手装置との間で対象のOSINLCPが確立しています。 8.5 IPv4ネットワークの通信障害」,または「8.8 IPv6ネットワークの通信障害」を参照してください。
8 OSINLCP状態がdownである 相手装置との間で対象のNCPが確立していません。 以下の条件に該当していないか確認してください。
  • isisコンフィグレーションが設定されていない。
  • IPアドレスコンフィグレーションが設定されていない。
上記以外の場合はshow loggingコマンドにより表示される該当Lineのログより,「メッセージ・ログレファレンス 3. 装置関連の障害およびイベント情報」の該当個所を参照し,記載されている[対応]に従って対応してください。
9 MPLSCP状態がupである 相手装置との間で対象のMPLSCPが確立しています。 8.11 MPLSの通信障害【OP-MPLS】」を参照してください。
10 MPLSCP状態がdownである 相手装置との間で対象のNCPが確立していません。 mplsコンフィグレーションが設定されているか確認してください。上記以外の場合は,show loggingコマンドにより表示される該当Lineのログより「メッセージ・ログレファレンス 3. 装置関連の障害およびイベント情報」の該当個所を参照し,記載されている[対応]に従ってください。

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