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8.2.1 コンソールからの入力,表示がうまくできない

コンソールとの接続トラブルが発生した場合は,「表8-2 コンソールとの接続トラブルおよび対応」に従い確認をしてください。

モデムとの接続トラブルが発生した場合には,「表8-3 モデムとの接続トラブルおよび対応」に従い確認をしてください。また,モデムに付属の取扱説明書を参照してください。

表8-2 コンソールとの接続トラブルおよび対応

項番 障害内容 確認内容
1 画面に何も表示されない 次の手順で確認してください。
  1. 装置のSTATUSランプが緑点灯になっているかを確認してください。緑点灯していない場合は,「8.1.2 STATUSランプが緑点灯以外の状態である」を参照してください。
  2. ケーブルの接続が正しいか確認してください。
  3. RS232Cクロスケーブルを用いていることを確認してください。
  4. ポート番号,通信速度,データ長,パリティビット,ストップビット,フロー制御などの通信ソフトウェアの設定が以下のとおりになっているか確認してください。
    通信速度:9600bps(変更している場合は設定値)
    データ長:8bit
    パリティビット:なし
    ストップビット:1bit
    フロー制御:なし
2 キー入力を受け付けない 次の手順で確認してください。
  1. XON/XOFFによるフロー制御でデータの送受信を中断している可能性があります。データ送受信の中断を解除してください([Ctrl]+[Q]をキー入力してください)。それでもキー入力ができない場合は2.以降の確認をしてください。
  2. 通信ソフトウェアの設定が正しいか確認してください。
  3. [Ctrl]+[S]により画面が停止している可能性があります。何かキーを入力してください。
3 異常な文字が表示される 通信ソフトウェアとのネゴシエーションが正しくできていない可能性があります。通信ソフトウェアの通信速度を次の手順で確認してください。
  1. コンフィグレーションコマンドsystemでCONSOLE(RS232C)の通信速度を設定していない場合は,通信ソフトウェアの通信速度が9600bpsに設定されているか確認してください。
  2. コンフィグレーションコマンドsystemでCONSOLE(RS232C)の通信速度を1200,2400,4800,9600,または19200bpsに設定している場合は,通信ソフトウェアの通信速度が正しく設定されているか確認してください。
  3. コンフィグレーションコマンドsystemでCONSOLE(RS232C)の通信速度をautoに設定している場合は,通信ソフトウェアの通信速度が1200,2400,4800,9600,または19200bpsに設定されているか確認してください。通信ソフトウェアからブレーク信号を発行しログイン画面が表示されるか確認してください。なお,通信ソフトウェアの通信速度により複数回ブレーク信号を発行しないとログイン画面が表示されない場合があります。ブレーク信号の発行方法については,通信ソフトウェアのマニュアルを参照してください。
  4. 運用端末をAUXポートに接続している場合は,通信ソフトウェアの通信速度が9600bpsに設定されているか確認してください。
4 ユーザ名入力中に異常な文字が表示された CONSOLE(RS232C)の通信速度を変更された可能性があります。項番3を参照してください。
5 ログインできない 次のことを確認してください。
  • 画面にログインプロンプトが出ていますか? 出ていなければ,装置を起動中なので,しばらくお待ちください。
6 ログイン後に通信ソフトウェアの通信速度を変更したら異常な文字が表示され,コマンド入力ができない ログイン後に通信ソフトウェアの通信速度を変更しても正常な表示はできません。通信ソフトウェアの通信速度を元に戻してください。
7 Microsoft Windows付属のハイパーターミナルで通信速度を変更したが通信速度が変わらない Microsoft Windows付属ハイパーターミナルでは,接続中に通信速度を変更しても実際の通信速度は変更されません(ステータスバーの表示は変更後の値になります)。ツールバーから切断,接続を行って通信速度を変更してください。
8 Microsoft Windows 3.1付属のターミナルで[Ctrl]+[C]によるコマンドの中断機能が使用できない Microsoft Windows 3.1付属のターミナルでは[Ctrl]+[C]による中断機能は使用できません。
9 Tera Term Proを使用してログインしたいがログイン時に異常な文字が表示される 通信ソフトウェアとのネゴシエーションが正しくできていない可能性があります。項番3を参照してください。[Alt]+[B]でブレーク信号を発行します。なお,Tera Term Proの通信速度により複数回ブレーク信号を発行しないとログイン画面が表示されない場合があります。
10 項目名と内容がずれて表示される 1行で表示可能な文字数を超える情報を表示している可能性があります。通信ソフトウェアの設定で画面サイズを変更し,1行で表示可能な文字数を多くしてください。

表8-3 モデムとの接続トラブルおよび対応

項番 障害内容 確認内容
1 モデムが自動着信しない 次のことを確認してください。
  • ケーブルの接続が正しいこと。
  • モデムの電源がONになっていること。
  • 電話番号が正しいこと。
  • モデムの設定内容が正しいこと。
  • 2台の端末にモデムを接続し,ダイアルすることで回線接続できること。
2 ログイン時に異常な文字が表示される 次の手順で確認してください。
  1. コンフィグレーションコマンドsystemでCONSOLE(RS232C)の通信速度を1200,2400,4800,または19200bpsに設定している場合は,9600bpsまたはautoに設定してください。
  2. 本装置とモデムとのネゴシエーションが正しくできていない可能性があります。コンフィグレーションでCONSOLE(RS232C)の通信速度をautoに設定している場合は,通信ソフトウェアからブレーク信号を発行しログイン画面が表示されるか確認してください。なお,複数回ブレーク信号を発行しないとログイン画面が表示されない場合があります。ブレーク信号の発行方法については,通信ソフトウェアのマニュアルを参照してください。
  3. モデムがV.90, K56flex, x2またはそれ以降の通信規格に対応している場合は,V.34通信方式以下で接続するように設定してください。
3 何度ブレーク信号を送信しても表示が正しく行われない ユーザがコンソールからログインしたままの状態では本装置側の接続速度を変更できません。ユーザのオートログアウトを待つか,運用端末からユーザをログアウトさせてください。
4 回線切断後,再ダイアルしても通話中でつながらない 回線切断が行われてから数秒間は着信しない場合があります。モデムのマニュアルを参照してください。

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