解説書 Vol.1

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3.2.1 AX7800Rの収容条件【AX7800R】

以下に示す条件をすべて満たすようにご使用ください。

<この項の構成>
(1) PRUの最大テーブルエントリ数
(2) Tag-VLAN連携機能
(3) リンクアグリゲーション
(4) 基本制御機構(BCU)のメモリ量と収容経路エントリ数
(5) インタフェース数
(6) アドレス数
(7) 最大相手装置数
(8) ルーティングリソース
(9) BFD【OP-BFD】
(10) IPv4/IPv6マルチキャスト【OP-MLT】
(11) MPLS【OP-MPLS】
(12) フィルタリング・QoS
(13) ダイナミックエントリ,スタティックエントリの最大エントリ数
(14) DHCPv6サーバ(Prefix delegation)の収容条件
(15) DHCPサーバの収容条件
(16) LLDP機能の収容条件
(17) OADP機能の収容条件

(1) PRUの最大テーブルエントリ数

PRUは次に示すテーブルを保有します。

装置としての最大テーブルエントリ数は,「(4) 基本制御機構(BCU)のメモリ量と収容経路エントリ数」以降で示す値とPRU最大テーブルエントリ数の小さい方の値となります。また,同時に使用できるエントリ数も,「(4) 基本制御機構(BCU)のメモリ量と収容経路エントリ数」以降で示す値とPRU最大テーブルエントリ数の小さい方の値となります。

ソフトウェアのオプションライセンスとは,独立に収容条件を定めておりますので,必要なオプションライセンスを購入してください。例えば,IPv4/IPv6ユニキャスト経路を最大値まで使用する場合は,【OP-BGP】が必要です。

本装置では,利用形態に合わせ,各テーブルのエントリ数の配分パターンを用意しています。PRU-B2,PRU-B2B,PRU-C2,PRU-D2およびPRU-D2Bで用意している配分のパターンを次の表に示します。配分パターンはコンフィグレーションによって変更できます。初期時のパターンは「router-b1」です。

なお,表中の「k」の単位は1,024です。

表3-12 PRU-B2,PRU-B2B,PRU-C2,PRU-D2およびPRU-D2Bのテーブルエントリの配分パターン

想定する利用形態 パターン名
router-b1 router-b2 router-b3 vpnrouter-d1
ルータ
IPv4を主に使用
ルータ
IPv4特化
ルータ
IPv6を主に使用
ルータ
MPLSを使用
IPv4 ユニキャスト経路 393,216
(384k)
1,048,576
(1024k)
262,144
(256k)
131,072
(128k)
VPNユニキャスト経路 262,144
(256k)
マルチキャスト経路 8,192
(8k)
8,192
(8k)
ARP 131,072
(128k)
131,072
(128k)
65,536
(64k)
32,768
(32k)
IPv6 ユニキャスト経路 65,536
(64k)
131,072
(128k)
65,536
(64k)
VPNユニキャスト経路
マルチキャスト経路 8,192
(8k)
8,192
(8k)
NDP 32,768
(32k)
32,768
(32k)
32,768
(32k)

(凡例) −:エントリなし

注※ アクティブ経路


(2) Tag-VLAN連携機能

Tag-VLAN連携機能で使用するTag-VLAN数の最大数は,ポート当たり4,096(TagなしVLANを1個含む),装置当たり16,368です。

(3) リンクアグリゲーション

リンクアグリゲーショングループ当たりの最大ポート数は16です。

装置当たりのリンクアグリゲーショングループ数は,128です。

(4) 基本制御機構(BCU)のメモリ量と収容経路エントリ数

基本制御機構のメモリ量に関する基本方針は,最小メモリ量で最小のエントリ数・インタフェース数で動作可能とし,メモリを増設すると使用可能なエントリ数・インタフェース数が増加するようにしています。

基本制御機構のメモリ量と,それに応じて収容できるIPユニキャストの経路エントリ数,IPマルチキャストの経路エントリ数,IPインタフェース数,およびフィルタ/QoSエントリ数を「表3-13 基本制御機構のメモリ量と収容経路エントリ数(IPv4だけを使用し,BGP4は使用しない)」〜「表3-25 基本制御機構のメモリ量と収容経路エントリ数(IPv4/IPv6を使用し,BGP4/BGP4+を使用する)(2/2)」に示します。

基本制御機構を二重化している場合は,運用系BCUと待機系BCUの両方に最小所要メモリ量になるようメモリ増設が必要です。

経路エントリ数と隣接ルータ数/隣接ピア数の関係については,「(8) ルーティングリソース」の収容条件も参照願います。

[表の見方]
表の項目に記載の経路エントリ数は,「基本制御機構のメモリ量に応じた収容可能な」IPユニキャストの経路エントリ数,IPマルチキャストの経路エントリ数,IPインタフェース数,およびフィルタ/QoSエントリ数を示します。
インタフェース数でIPv4/IPv6インタフェース数と記載のある場合,IPv4とIPv6は独立に数え,値が4,096であれば,IPv4のアドレスを設定したインタフェースの最大値が4,096,IPv6のアドレスを設定したインタフェースの最大値が4,096を意味します。
また,インタフェース数はIPv4とIPv6のインタフェース数の合計値の最大値を示します。
なお,「表3-13 基本制御機構のメモリ量と収容経路エントリ数(IPv4だけを使用し,BGP4は使用しない)」〜「表3-25 基本制御機構のメモリ量と収容経路エントリ数(IPv4/IPv6を使用し,BGP4/BGP4+を使用する)(2/2)」の注意事項は,「表3-25 基本制御機構のメモリ量と収容経路エントリ数(IPv4/IPv6を使用し,BGP4/BGP4+を使用する)(2/2)」の後ろにまとめて記述しています。

(a) PRU-B2,PRU-B2B,PRU-C2,PRU-D2およびPRU-D2Bのテーブルエントリ数の配分パターン router-b1の場合

●BGP4/BGP4+【OP-BGP】を使用しない場合

表3-13 基本制御機構のメモリ量と収容経路エントリ数(IPv4だけを使用し,BGP4は使用しない)

BCU
最小所要メモリ量
IPv4ユニキャスト IPv4マルチキャスト IPv4
インタフェース数
フィルタ/QoS
エントリ数※12
最大経路エントリ数 プロトコル別
最大経路エントリ数
ARPエントリ数 PIM-SM/SSM
またはPIM-DM※6
アクティブ/非アクティブの合計 アクティブ RIP
+OSPF
+IS-IS
スタティック (S,G)エントリ数 インタフェース数※7 フロー検出条件モードの指定なし フロー検出条件モード2を指定
256MB
※13
16,144 16,144 10,000 2,048 65,536 1,000 32 2,048 10,000 10,000
512MB 42,288 42,288 30,000 4,096 ※8 4,096 20,000 20,000
768MB 54,576 54,576 8,192 131,072 8,192
※11
50,000
※1
50,000
※1
1024MB 79,152 79,152 16,384 16,368
※11
100,000
※1
256,000
※1

基本制御機構のメモリ量と収容経路エントリ数(IPv4/IPv6を使用し,BGP4/BGP4+は使用しない)の表の(1/2)と(2/2)を次に示します。

表3-14 基本制御機構のメモリ量と収容経路エントリ数(IPv4/IPv6を使用し,BGP4/BGP4+は使用しない)(1/2)

BCU
最小所要メモリ量
IPv4ユニキャスト IPv4マルチキャスト
最大経路エントリ数 プロトコル別
最大経路エントリ数
ARPエントリ数 PIM-SM/SSM
または
PIM-DM※6
アクティブ/非アクティブの合計 アクティブ RIP
+OSPF
+IS-IS
スタティック (S,G)エントリ数 インタフェース数※7
256MB
※13
5,768 5,768 5,000 256 65,536 1,000 32
512MB 42,288 42,288 30,000 4,096 65,536 ※8
20,000 20,000 10,000 1,000 64
3,000 32
768MB 54,576 54,576 30,000 8,192 131,072 ※8
34,576 34,576 10,000 1,000 64
3,000 32
1024MB 79,152 79,152 30,000 16,384 131,072 ※8
59,120 59,120 10,000 1,000 64
3,000 32

表3-15 基本制御機構のメモリ量と収容経路エントリ数(IPv4/IPv6を使用し,BGP4/BGP4+は使用しない)(2/2)

BCU最小所要メモリ量 IPv6ユニキャスト IPv6マルチキャスト IPv4/
IPv6
インタフェース数
フィルタ/QoS
エントリ数※12
最大経路エントリ数 プロトコル別
最大経路エントリ数
NDPエントリ数 PIM-SM/SSM
アクティブ/非アクティブの合計 アクティブ RIPng
+OSPFv3
+IS-IS
スタティック (S,G)エントリ数 インタフェース数※7 フロー検出条件モードの指定なし フロー検出条件モード2を指定
256MB
※13
1,768 1,768 1,000 256 32,768 1,000 32 256 10,000 10,000
512MB 22,288 22,288 10,000 4,096 ※8 4,096 20,000 20,000
22,288 22,288 500 4,096
500 4,096
768MB 34,576 34,576 8,192 ※8 8,192
※11
50,000
※1
50,000
※1
34,576 34,576 500 4,096
500 4,096
1024MB 59,152 59,152 16,384 ※8 16,368
※2※11
100,000
※1
256,000
※1
59,152 59,152 500 4,096
500 4,096

●BGP4/BGP4+【OP-BGP】を使用する場合

表3-16 基本制御機構のメモリ量と収容経路エントリ数(IPv4だけを使用し,BGP4を使用する)

BCU最小所要メモリ量 IPv4ユニキャスト IPv4マルチキャスト IPv4
インタフェース数
フィルタ/QoS
エントリ数※12
最大経路エントリ数 プロトコル別
最大経路エントリ数
ARPエントリ数 PIM-SM/SSM
アクティブ/非アクティブの合計 アクティブ RIP
+OSPF
+IS-IS
BGP4 スタティック (S,G)エントリ数 インタフェース数※7 フロー検出条件モードの指定なし フロー検出条件モード2を指定
256MB
※13
20,000 20,000 5,000 20,000 2,048 65,536 1,000 32 2,048 10,000 10,000
512MB 250,000 163,840 30,000 250,000 4,096 ※3 4,096 20,000 20,000
768MB 450,000 262,144 450,000 8,192 131,072 8,192
※11
50,000
※1
50,000
※1
1024MB 650,000 393,216 650,000 16,384 16,368
※11
100,000
※1
256,000
※1

基本制御機構のメモリ量と収容経路エントリ数(IPv4/IPv6を使用し,BGP4/BGP4+を使用する)の表の(1/2)と(2/2)を次に示します。

表3-17 基本制御機構のメモリ量と収容経路エントリ数(IPv4/IPv6を使用し,BGP4/BGP4+を使用する)(1/2)

BCU最小所要メモリ量 IPv4ユニキャスト IPv4マルチキャスト
最大経路エントリ数 プロトコル別
最大経路エントリ数
ARPエントリ数 PIM-SM/SSM
アクティブ/非アクティブの合計 アクティブ RIP
+OSPF
+IS-IS
BGP4 スタティック (S,G)エントリ数 インタフェース数※7
256MB
※13
※10
5,000 5,000 1,000 5,000 256 65,536
512MB 300,000 153,600 30,000 300,000 2,048 65,536
150,000 150,000 ※9
130,000 130,000 130,000
100,000 100,000 100,000 ※8
768MB 520,000 262,144 520,000 4,096 131,072 ※9
500,000 240,000 500,000
470,000 210,000 470,000 ※8
1024MB 1,000,000 393,216 1,000,000 8,192 8,192 ※9
600,000 393,216 600,000 131,072 ※9
580,000 370,000 580,000
550,000 340,000 550,000 ※8
1,000,000 393,216 1,000,000 ※9
980,000 370,000 980,000
950,000 340,000 950,000 ※8

(凡例) −:該当なし


表3-18 基本制御機構のメモリ量と収容経路エントリ数(IPv4/IPv6を使用し,BGP4/BGP4+を使用する)(2/2)

BCU最小所要メモリ量 IPv6ユニキャスト IPv6マルチキャスト IPv4/
IPv6
インタフェース数
フィルタ/QoS
エントリ数※12
備考
最大経路エントリ数 プロトコル別
最大経路エントリ数
NDPエントリ数 PIM-SM/SSM
アクティブ/非アクティブの合計 アクティブ RIPng
+OSPFv3
+IS-IS
BGP4+ スタティック (S,G)エントリ数 インタフェース数※7 フロー検出条件モードの指定なし フロー検出条件モード2を指定
256MB
※13
※10
3,000 3,000 1,000 3,000 256 32,768 256 10,000 10,000
512MB 48,000 24,576 10,000 48,000 2,048 4,096
※4
20,000 20,000 ※5
48,000 24,576
24,000 24,576 24,000 ※9 ※5
24,000 24,576 500 4,096
768MB 86,000 43,000 86,000 4,096 ※9 8,192
※4※11
50,000
※1
50,000
※1
※5
86,000 43,000 500 4,096
86,000 43,000 500 4,096
1024MB 65,000 16,000 65,000 8,192 8,192 ※9 8,192
※4※11
100,000
※1
256,000
※1
※5
150,000 65,536 150,000 32,768 ※9 16,368
※4※11
150,000 65,536 500 4,096
150,000 65,536 500 4,096
200,000 65,536 200,000 ※9 ※3
200,000 65,536 500 4,096
200,000 65,536 500 4,096

(凡例) −:該当なし


(b) PRU-B2,PRU-B2B,PRU-C2,PRU-D2およびPRU-D2Bのテーブルエントリ数の配分パターン router-b2の場合

BGP4をご使用ください。

表3-19 基本制御機構のメモリ量と収容経路エントリ数(IPv4だけを使用し,BGP4を使用する)

BCU最小所要メモリ量 IPv4ユニキャスト IPv4
インタフェース数
フィルタ/QoS
エントリ数※12
備考
最大経路エントリ数 プロトコル別
最大経路エントリ数
ARPエントリ数
アクティブ/非アクティブの合計 アクティブ RIP
+OSPF
+IS-IS
BGP4 スタティック フロー検出条件モードの指定なし フロー検出条件モード2を指定
256MB
※13
20,000 20,000 5,000 20,000 2,048 65,536 2,048 10,000 10,000
512MB 250,000 163,840 30,000 250,000 4,096 4,096 20,000 20,000
768MB 450,000 262,144 450,000 8,192 131,072 8,192 50,000
※1
50,000
※1
1024MB 650,000 393,216 650,000 16,384 16,383 100,000
※1
256,000
※1
1,000,000 524,288 1,000,000 ※5

(凡例) −:該当なし


(c) PRU-B2,PRU-B2B,PRU-C2,PRU-D2およびPRU-D2Bのテーブルエントリ数の配分パターン router-b3の場合

●BGP4/BGP4+【OP-BGP】を使用しない場合

表3-20 基本制御機構のメモリ量と収容経路エントリ数(IPv4だけを使用し,BGP4は使用しない)

BCU最小所要メモリ量 IPv4ユニキャスト IPv4マルチキャスト IPv4
インタフェース数
フィルタ/QoS
エントリ数※12
最大経路エントリ数 プロトコル別
最大経路エントリ数
ARPエントリ数 PIM-SM/SSMまたはPIM-DM※6
アクティブ/非アクティブの合計 アクティブ RIP
+OSPF
+IS-IS
スタティック (S,G)エントリ数 インタフェース数※7 フロー検出条件モードの指定なし フロー検出条件モード2を指定
256MB
※13
16,144 16,144 10,000 2,048 65,536 1,000 32 2,048 10,000 10,000
512MB 42,288 42,288 30,000 4,096 ※8 4,096 20,000 20,000
768MB 54,576 54,576 8,192 8,192
※11
50,000
※1
50,000
※1
1024MB 79,152 79,152 16,384 16,368
※11
100,000
※1
256,000
※1

基本制御機構のメモリ量と収容経路エントリ数(IPv4/IPv6を使用し,BGP4/BGP4+は使用しない)の表の(1/2)と(2/2)を次に示します。

表3-21 基本制御機構のメモリ量と収容経路エントリ数(IPv4/IPv6を使用し,BGP4/BGP4+は使用しない)(1/2)

BCU最小所要メモリ量 IPv4ユニキャスト IPv4マルチキャスト
最大経路エントリ数 プロトコル別
最大経路エントリ数
ARPエントリ数 PIM-SM/SSMまたはPIM-DM※6
アクティブ/非アクティブの合計 アクティブ RIP
+OSPF
+IS-IS
スタティック (S,G)エントリ数 インタフェース数※7
256MB
※13
5,768 5,768 5,000 256 65,536 1,000 32
512MB 42,288 42,288 30,000 4,096 65,536 ※8
22,288 22,288 10,000
768MB 54,576 54,576 30,000 8,192
34,576 34,576 10,000
1024MB 79,152 79,152 30,000 16,384
77,000 77,000 10,000

表3-22 基本制御機構のメモリ量と収容経路エントリ数(IPv4/IPv6を使用し,BGP4/BGP4+は使用しない)(2/2)

BCU最小所要メモリ量 IPv6ユニキャスト IPv6マルチキャスト IPv4/IPv6インタフェース数 フィルタ/QoS
エントリ数※12
最大経路エントリ数 プロトコル別
最大経路エントリ数
NDPエントリ数 PIM-SM/SSM
アクティブ/非アクティブの合計 アクティブ RIPng
+OSPFv3
+IS-IS
スタティック (S,G)エントリ数 インタフェース数※7 フロー検出条件モードの指定なし フロー検出条件モード2を指定
256MB
※13
1,768 1,768 1,000 256 32,768 1,000 32 256 10,000 10,000
512MB 22,288 22,288 10,000 4,096 ※8 4,096 20,000 20,000
500 4,096
768MB 34,576 34,576 8,192 ※8 8,192
※11
50,000
※1
50,000
※1
500 4,096
1024MB 59,152 59,152 16,384 ※8 16,368
※11
100,000
※1
256,000
※1
500 4,096

●BGP4/BGP4+【OP-BGP】を使用する場合

表3-23 基本制御機構のメモリ量と収容経路エントリ数(IPv4だけを使用し,BGP4を使用する)

BCU最小所要メモリ量 IPv4ユニキャスト IPv4マルチキャスト IPv4インタフェース数 フィルタ/QoS
エントリ数※12
最大経路エントリ数 プロトコル別
最大経路エントリ数
ARPエントリ数 PIM-SM/SSM
アクティブ/非アクティブの合計 アクティブ RIP
+OSPF
+IS-IS
BGP4 スタティック (S,G)エントリ数 インタフェース数※7 フロー検出条件モードの指定なし フロー検出条件モード2を指定
256MB
※13
20,000 20,000 5,000 20,000 2,048 65,536 1,000 32 2,048 10,000 10,000
512MB 250,000 163,840 30,000 250,000 4,096 ※8 4,096 20,000 20,000
768MB 450,000 262,144 450,000 8,192 8,192
※11
50,000
※1
50,000
※1
1024MB 16,384 16,368
※11
100,000
※1
256,000
※1

(凡例) −:該当なし


基本制御機構のメモリ量と収容経路エントリ数(IPv4/IPv6を使用し,BGP4/BGP4+を使用する)の表の(1/2)と(2/2)を次に示します。

表3-24 基本制御機構のメモリ量と収容経路エントリ数(IPv4/IPv6を使用し,BGP4/BGP4+を使用する)(1/2)

BCU最小所要メモリ量 IPv4ユニキャスト IPv4マルチキャスト
最大経路エントリ数 プロトコル別
最大経路エントリ数
ARPエントリ数 PIM-SM/SSM
アクティブ/非アクティブの合計 アクティブ RIP
+OSPF
+IS-IS
BGP4 スタティック (S,G)エントリ数 インタフェース数※7
256MB
※13
※10
5,000 5,000 1,000 5,000 256 65,536
512MB 300,000 153,600 30,000 300,000 2,048 65,536
150,000 150,000 ※9
130,000 130,000 130,000
100,000 100,000 100,000 ※8
768MB 520,000 262,144 520,000 4,096 ※9
500,000 240,000 500,000
470,000 210,000 470,000 ※8
1024MB 520,000 262,144 520,000 8,192 ※9
500,000 240,000 500,000
470,000 210,000 470,000 ※8
1,000,000 262,144 1,000,000 ※9
980,000 240,000 980,000
950,000 210,000 950,000 ※8

(凡例) −:該当なし


表3-25 基本制御機構のメモリ量と収容経路エントリ数(IPv4/IPv6を使用し,BGP4/BGP4+を使用する)(2/2)

BCU最小所要メモリ量 IPv6ユニキャスト IPv6マルチキャスト IPv4/IPv6インタフェース数 フィルタ/QoS
エントリ数※12
備考
最大経路エントリ数 プロトコル別
最大経路エントリ数
NDPエントリ数 PIM-SM/SSM
アクティブ/非アクティブの合計 アクティブ RIPng
+OSPFv3
+IS-IS
BGP4+ スタティック (S,G)エントリ数 インタフェース数※7 フロー検出条件モードの指定なし フロー検出条件モード2を指定
256MB※13 ※10
3,000 3,000 1,000 3,000 256 32,768 256 10,000 10,000
512MB 48,000 24,576 10,000 48,000 2,048 4,096
※4
20,000 20,000 ※5
48,000 24,576
24,000 24,576 24,000 ※9 ※5
24,000 24,576 500 4,096
768MB 86,000 43,000 86,000 4,096 ※9 8,192
※4※11
50,000
※1
50,000
※1
※5
86,000 43,000 500 4,096
86,000 43,000 500 4,096
1024MB 200,000 131,072 200,000 8,192 ※9 16,368
※4※11
100,000
※1
256,000
※1
※5
200,000 131,072 500 4,096
200,000 131,072 500 4,096
200,000 131,072 ※9 ※3
200,000 131,072 500 4,096
200,000 131,072 500 4,096

(凡例) −:該当なし

注※1 
装置モデルごとに異なります。詳細は,「(12) フィルタリング・QoS (a) フィルタ/QoSエントリ数」を参照してください。

注※2 
IPv6だけ使用する場合,IPv6インタフェースは16,368まで設定できますが,実質使用可能なインタフェース数は1インタフェースに1スタティックエントリを設定して使用する最小構成で,9,362までです。IPv6インタフェースは,最大9,362でご使用ください。

注※3 
マルチパス未使用の時の値です。

注※4 
IPv4インタフェース数とIPv6インタフェース数はそれぞれIPv4/IPv6インタフェース数の半分で計算。例えば,IPv4/IPv6インタフェース数が4,096であれば,IPv4インタフェース数を2,048,IPv6インタフェース数を2,048で計算しています。IPv4/IPv6インタフェース数が16,368であれば,IPv4インタフェース数を8,184,IPv6インタフェース数を8,184で計算しています。

注※5 
マルチパス数4のときの値です。

注※6 
PIM-SM/SSMとPIM-DMは,同時に動作できません。(注※8)に示す(S,G)エントリ数とインタフェース数の組み合わせで使用するメモリ量はPIM-SM/SSMとPIM-DMは同じです。

注※7 
PIM-SM/SSMの場合,使用可能なインタフェース数は,表中の(数値−1)です。32であれば31までです。また,このインタフェース数はコンフィグレーションコマンド(pimコマンドのmax-interfacesサブコマンド,pim6コマンドのmax-interfacesサブコマンド)によって指定してください。指定しない場合,デフォルト値は256です。

注※8 
(S,G)エントリ数とインタフェース数の組み合わせは,以下のどれかの組み合わせでご使用ください。

表3-26 (S,G)エントリ数とインタフェース数の組み合わせ

(S,G)エントリ数 インタフェース数
8,000 32
5,000 64
3,000 128
1,000 256
250 4,096

注※9 
IPv4とIPv6のマルチキャストに関し,(S,G)エントリ数とインタフェース数はIPv4とIPv6の合計値が(注※8)のエントリ数以内となるようにご使用ください。

注※10 
IPv4ユニキャスト(RIP,OSPF,IS-IS),IPv4ユニキャスト(スタティック),IPv4ユニキャスト(BGP4),IPv4マルチキャスト,IPv6ユニキャスト(RIPng,OSPFv3,IS-IS),IPv6ユニキャスト(スタティック),IPv6ユニキャスト(BGP4+),IPv6マルチキャスト,ARP,NDP,フィルタ/QoS,インタフェース数およびPVST+数がすべて最小値であれば,同時に動作可能です。それぞれの最小値は次のとおりです。
  1. IPv4ユニキャストのRIP,OSPFまたはIS-ISのどれか1エントリ
  2. IPv4ユニキャストのスタティックは1エントリ
  3. IPv4ユニキャストのBGP4は1エントリ
  4. ARPは2エントリ
  5. IPv4マルチキャストは(S,G)エントリが1エントリ,およびマルチキャストが動作するインタフェース数が2
  6. IPv6ユニキャストのRIPng,OSPFv3またはIS-ISのどれか1エントリ
  7. IPv6ユニキャストのスタティックは1エントリ
  8. IPv6ユニキャストのBGP4+は1エントリ
  9. NDPは2エントリ
  10. IPv6マルチキャストは(S,G)エントリが1エントリ,およびマルチキャストが動作するインタフェース数が2
  11. IPv4インタフェース数は2(IPv4ユニキャストとIPv4マルチキャストが動作するインタフェースの合計)
  12. IPv6インタフェース数は2(IPv6ユニキャストとIPv6マルチキャストが動作するインタフェースの合計)
  13. フィルタ/QoSエントリ数は1
  14. PVST+数は2

注※11 
以下のNIF搭載時は,IPv4,IPv6インタフェース数は8,176となります。
  • NE1G-48T

注※12 
NetFlow統計はQoSとエントリを共用します。したがって,NetFlow統計で使用しているエントリ数とQoSで使用しているエントリ数の合計が,QoSエントリの最大数を超えた設定はできません。

注※13 
256MBを搭載する場合は「基本制御機構のメモリを256MBで運用する場合の注意事項」を参照してください。

●基本制御機構のメモリを256MBで運用する場合の注意事項

上表に記載されている収容経路エントリ数の条件に加えて,装置上でコンフィグレーション操作コマンドおよびコンフィグレーションコマンドを使用してコンフィグレーションを編集(追加/削除/変更)する場合は,原則として搭載メモリを512MB以上で運用してください。

ただし,BCU搭載メモリ量が256MBの装置でも次に示す条件のどちらかを満たした場合には,下記に示す[注意点]を考慮することによって運用できます。どちらの条件も満たさない場合には,512MB以上への増設を検討してください。

[条件1]コンフィグレーションを編集しない場合
BCU起動後に一度もコンフィグレーションを編集しなければ,256MBで運用できます。

[条件2]コンフィグレーションを編集する場合
コンフィグレーションコマンドを実行する前と,運用コマンドを実行する前に,運用コマンドshow memoryをsummaryパラメータを指定して実行し,free memoryに表示される空きメモリ量を調べます。その結果に応じて,次に示す運用ができます。なお,空きメモリ量が不足する場合には,[注意点](ii)に示す手順でBCUを再起動してください。

[注意点]
BCUに256MBのメモリを搭載している状態で運用を継続する場合には,次の点に注意してください。

(i) 空きメモリ量に注意しながら運用する
空きメモリ量が少ない状態で運用した場合,運用方法によってはメモリ不足によってBCUの再起動(BCU冗長化構成の場合はBCU系切替)が発生することがあります。運用時は次の点に注意してください。
  • ログイン時
    複数ユーザによる同時ログインはしないで,1ユーザでログインしてください。
  • コンフィグレーションコマンド実行時
    コマンド実行前に,空きメモリ量が必要量あることを確認してください。確認方法については,「[条件2]コンフィグレーションを編集する場合」に示したとおりです。
  • 運用コマンド実行時
    コマンド実行前に,空きメモリ量が10MB以上あることを確認してください。また,ページング機能はオフ(運用コマンドset terminal pagerでdisableパラメータ指定)にしてください。
  • ファイル操作時
    ファイルサイズが1MB以上のファイル(ダンプファイル,コンフィグレーションファイル,統計情報やログ情報などをファイルにしたものなど)を装置内で扱う場合は,次の点に注意してください。
    ・/tmpディレクトリにファイルを保存しないでください。
    ・運用コマンドdiff,synchronize(diffパラメータ指定)でファイルの差分を確認する場合は,事前にファイルサイズの2倍の空きメモリ量があることを確認してください。
    ・運用コマンドvi,less,およびmoreを使用してファイルの編集や内容を確認する場合は,事前にファイルサイズ+約1MBの以上の空きメモリ量があることを確認してください。

(ii) コンフィグレーションを編集する前後に装置を再起動する
コンフィグレーションを編集(追加/削除/変更)すると,メモリを大幅に消費した状態が継続します。この状態を解消するためにはBCUを再起動する必要があります。コマンドを実行するためのメモリ量が足りなくなってきた場合にもBCUを再起動する必要があります。
BCU冗長化構成で運用している場合は,次の手順で再起動することで通信断の時間を最小に抑えられます。なお,この手順は両系BCUのコンフィグレーションが一致していて,かつMCに格納済みという前提です。
  1. 待機系BCUを再起動
  2. 運用コマンドswap bcuでBCU系切替の実施
  3. 新待機系BCUを再起動
  4. 運用コマンドswap bcuでBCU系切替の実施(手順の実施前に運用系だったBCUを,実施後も運用系にする場合だけ)

(d) PRU-D2およびPRU-D2Bのテーブルエントリ数の配分パターン vpnrouter-d1の場合【OP-MPLS】

MPLS機能を動作させるためには,基本制御機構のメモリ量を1024MBにする必要があります。収容経路エントリ数(IPv4/IPv6を使用し,BGP4/BGP4+を使用する)を次の表に示します。なお,MPLS機能を動作させる場合,マルチキャスト機能は使用できません。

表3-27 基本制御機構のメモリ量と収容経路エントリ数(IPv4/IPv6を使用し,BGP4/BGP4+を使用する)(1/2)

BCU最小所要メモリ量 IPv4ユニキャスト/IPv4 VPNユニキャスト
最大経路エントリ数 プロトコル別最大経路エントリ数 ARPエントリ数
アクティブ/非アクティブの合計 アクティブ RIP
+OSPF
+IS-IS
BGP4 スタティック
1024MB 800,000 125,000 30,000 800,000 8,192 32,768

表3-28 基本制御機構のメモリ量と収容経路エントリ数(IPv4/IPv6を使用し,BGP4/BGP4+を使用する)(2/2)

BCU最小所要メモリ量 IPv6ユニキャスト IPv4/IPv6インタフェース数 フィルタ/QoSエントリ数
最大経路
エントリ数
プロトコル別最大経路
エントリ数
NDPエントリ数
アクティブ/非アクティブの合計 アクティブ RIPng
+OSPFv3
+IS-IS
BGP4+ スタティック フロー検出条件モードの指定なし フロー検出条件モード2を指定
1024MB 100,000 64,000 3,000 100,000 8,192 32,768 16,368※1 ※2 32,000※3 64,000※3

注※1 
IPv6だけ使用する場合,IPv6インタフェースは16,368まで設定できますが,実質使用可能なインタフェース数は1インタフェースに1スタティックエントリを設定して使用する最小構成で,9,362までです。IPv6インタフェースは,最大9,362でご使用ください。

注※2 
IPv4インタフェース数とIPv6インタフェース数はそれぞれIPv4/IPv6インタフェース数の半分で計算しています。例えば,IPv4/IPv6インタフェース数が4,096であれば,IPv4インタフェース数を2,048,IPv6インタフェース数を2,048で計算しています。IPv4/IPv6インタフェース数が16,368であれば,IPv4インタフェース数を8,184,IPv6インタフェース数を8,184で計算しています。

注※3 
装置モデルごとに異なります。詳細は,「(12) フィルタリング・QoS (a) フィルタ/QoSエントリ数」を参照してください。

(5) インタフェース数

IPv4アドレス,およびIPv6アドレスを付与する単位をインタフェースと呼びます。そのインタフェース数の最大値は,装置当たり16,368です。IPv4とIPv6インタフェース数は独立して数え,IPv4とIPv6のインタフェース数の合計値が最大インタフェース数を超えないように使用してください。本値に含むインタフェースは,Tag-VLAN連携を含む通信用のNIFのインタフェース,Nullインタフェース,トンネルインタフェースを含みます。RMイーサネット通信インタフェース,AUX通信インタフェースの数は含みません。また,最大インタフェース数での動作はスタティックルートを前提にしています。RIP,OSPFなどのダイナミックルーティングの場合は,ルーティングプロトコルが動作するインタフェース数が最大隣接ルータ数の制限内になるように使用してください。詳細は「表3-33 最大隣接ルータ数」を参照してください。

(a) 最大インタフェース定義数

最大インタフェース定義数とはコンフィグレーションで定義できるインタフェースの最大数です。本装置でサポートする最大インタフェース数は「(5) インタフェース数」に示す最大数となりますが,最大インタフェース定義数としては「表3-29 最大インタフェース定義数」に示す数値をコンフィグレーションのインタフェースモードによって指定することが可能です。インタフェースモードのコンフィグレーションについては,「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1 3. 装置管理情報 」のコンフィグレーションコマンドsystemを参照してください。

表3-29 最大インタフェース定義数


モード種別
インタフェース数
PRU-B2,PRU-B2B,PRU-C2,PRU-D2,PRU-D2B
PRU当たり 装置当たり
8kインタフェースモード 8,176 8,176
16kインタフェースモード 16,368 16,368

(b) 最大トンネルインタフェース数

IPv6 over IPv4トンネルインタフェース数は,装置当たり最大256です。IPv4 over IPv6トンネルインタフェース数は,装置当たり最大256です。6to4トンネルインタフェース数は,装置当たり最大1です。また,IPv6 over IPv4トンネル,IPv4 over IPv6トンネル,および6to4トンネルのインタフェース数の合計値は,装置当たり最大256です。

(6) アドレス数

コンフィグレーションで設定できるIPv4アドレスの最大数は,16,368です。この値は,マルチホーム,Tag-VLAN連携を含む通信用のNIFのインタフェースおよびトンネルインタフェースに設定できるIPv4アドレス数です。RMイーサネット通信インタフェース,およびAUX通信インタフェースに設定できるIPv4アドレス数は含みません。

また,コンフィグレーションで設定できるIPv6アドレスの最大数は,16,368です。この値は,マルチホーム,Tag-VLAN連携を含む通信用のNIFのインタフェースおよびトンネルインタフェースに設定できるIPv6アドレス数です。

(a) マルチホームの最大アドレス数

LANのマルチホーム接続では一つのインタフェースに対して,複数のIPv4アドレス,またはIPv6アドレスを設定できます。

マルチホーム接続においてコンフィグレーションで設定できるIPv4最大アドレス数は,インタフェース当たり最大256,IPv6最大アドレス数は,インタフェース当たり最大7です。

なお,IPv6の場合,一つのインタフェースには必ず一つのリンクローカルアドレスが設定されるため,マルチホーム接続でインタフェースにIPv6グローバルアドレスだけ定義した場合,実際に装置に設定されるIPv6アドレス数は,自動生成されるIPv6リンクローカルアドレス数1を加算した8となります。

(7) 最大相手装置数

本装置が直接収容するLANを介してIP通信できる最大相手装置数を示します。この場合の相手装置はルータに限らず端末も含みます。

(a) ARPエントリ数,NDPエントリ数

イーサネットでは,ARP,NDPなどのアドレス解決によって,送信しようとするパケットの宛先IPアドレスに対応するハードウェアアドレスを決定します。したがって,ARPエントリ数,NDPエントリ数によって最大相手装置数が決まります。ARPエントリ数,NDPエントリ数を次の表に示します。

表3-31 ARPエントリ数,NDPエントリ数

項目 最大エントリ数(装置当たり)
ARP 131,072
NDP 32,768

注1 
ダイナミックエントリとスタティックエントリの最大エントリ数については,「表3-74 ダイナミック・スタティック最大エントリ数」を参照してください。

注2 
全エントリを1インタフェースで使用することもできます。

注3 
ARPとNDPは独立動作です。それぞれ最大エントリ数を使用できます。

(b) RAの最大相手端末数

RAではルータから通知されるIPv6アドレス情報を基に端末でアドレスを生成します。本装置での最大相手端末数を次の表に示します。

表3-32 RAの相手端末数

項目 最大相手端末数
RA 8,192

注 
相手端末数に応じてRAの送信間隔は制限されます。詳細は,「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1 10. RA情報」のコンフィグレーションコマンドraを参照してください。

(8) ルーティングリソース

(a) 最大隣接ルータ数

最大隣接ルータ数を「表3-33 最大隣接ルータ数」に示します。

表3-33 最大隣接ルータ数

ルーティングプロトコル 最大隣接ルータ数
スタティックルーティング(IPv4,IPv6の合計) 16,368※1
OSPF 200
OSPFv3 100
IS-IS 50
RIP,OSPF,BGP4,RIPng,OSPFv3,BGP4+,IS-ISの合計 256
BFD 256※2

注※1 
動的監視機能を使用する隣接ルータは,ポーリング間隔によって数が制限されます。詳細は,「表3-34 スタティックの動的監視機能を使用できる最大隣接ルータ数」を参照してください。

注※2 
1PRU当たりの最大数かつ1装置当たりの最大数です。

表3-34 スタティックの動的監視機能を使用できる最大隣接ルータ数

ポーリング周期 動的監視機能を使用できる最大隣接ルータ数
1秒 60
5秒 300
10秒 600
20秒 1200

最大隣接ルータ数の定義はルーティングプロトコルによって異なります。各プロトコルの最大隣接ルータ数の定義を「表3-35 最大隣接ルータ数の定義」に示します。

表3-35 最大隣接ルータ数の定義

ルーティングプロトコル 定義
スタティックルーティング ネクストホップ・アドレスの数
RIP RIPが動作するインタフェース数
RIPng RIPngが動作するインタフェース数
OSPF OSPFが動作する各インタフェースにおける下記の総計
  1. 該当するインタフェースが指定ルータまたはバックアップ指定ルータになる場合
    該当するインタフェースと接続されるほかのOSPFルータの数
  2. 該当するインタフェースが指定ルータまたはバックアップ指定ルータにならない場合
    該当するインタフェースと接続される指定ルータおよびバックアップ指定ルータの数
上記は,運用コマンドのshow ip ospf neighborコマンドで表示される隣接ルータの状態(State)が「Full」となる隣接ルータの数と同じ意味になります。
OSPFv3 OSPFv3が動作する各インタフェースにおける下記の総計
  1. 該当するインタフェースが指定ルータまたはバックアップ指定ルータになる場合
    該当するインタフェースと接続されるほかのOSPFv3ルータの数
  2. 該当するインタフェースが指定ルータまたはバックアップ指定ルータにならない場合
    該当するインタフェースと接続される指定ルータおよびバックアップ指定ルータの数
上記は,運用コマンドのshow ipv6 ospf neighborコマンドで表示される隣接ルータの状態(State)が「Full」となる隣接ルータの数と同じ意味になります。
BGP4 BGP4ピア数
BGP4+ BGP4+ピア数
IS-IS 本装置と接続されるほかのIS-ISルータの数

注※ 
コンフィグレーションのインタフェースパラメータを省略した場合はすべてのインタフェースが対象になります。

(b) 経路エントリ数と最大隣接ルータ数の関係

経路エントリ数と最大隣接ルータ数(RIP/RIPng,OSPF/OSPFv3,IS-IS),経路エントリ数と最大ピア数(BGP,BGP4+)の関係を「表3-36 経路エントリ数と最大隣接ルータ数の関係」〜「表3-38 経路エントリ数と最大ピア数の関係(IPv4,IPv6混在)【OP-BGP】」に示します。

なお,最大隣接ルータ数は本装置より経路広告を行うルータ数となります。

表3-36 経路エントリ数と最大隣接ルータ数の関係

ルーティング
プロトコル
最大経路
エントリ数※1
最大隣接ルータ数 備考
RIP 1,000 100 2
RIPng 1,000 100
OSPF3 1,000 200
2,000 100
5,000 40
10,000 20
20,000 10
30,000 6
OSPFv33 1,000 100
2,000 50
5,000 20
10,000 10
IS-IS4 1,000 50
2,000 25
5,000 10
10,000 5

注※1 
最大経路エントリ数は代替経路を含みます。

注※2 
各ルーティングプロトコル(RIP,RIPng,OSPF,OSPFv3,IS-IS,BGP4,BGP4+)を併用して使用する場合の最大隣接ルータ数は,各々1/n(n:使用ルーティングプロトコル数)となります。例えば,BGP4,BGP4+を使用せず,OSPF(5,000経路)とOSPFv3(5,000経路)を併用して使用する場合の最大隣接ルータ数は,1/2である,OSPFでは20,OSPFv3では10となります。

注※3 
OSPF/OSPFv3の最大経路エントリ数はLSA数を意味します。

注※4 
IS-ISの最大経路エントリ数はIPv4経路数とIPv6経路数の合計とします。

表3-37 経路エントリ数と最大ピア数の関係(IPv4だけ)【OP-BGP】

ルーティングプロトコル 上位ピア数※1 BCUの実装メモリ 最大経路エントリ 最大隣接ピア数
※2※3※4※5
BGP4 2 512MB 120,000 256
160,000 256
200,000 0
320,000 ×
768MB 120,000 256
160,000 256
200,000 256
320,000 0
1024MB 120,000 256
160,000 256
200,000 256
320,000 256
3 512MB 120,000 256
160,000 32
200,000 ×
320,000 ×
768MB 120,000 256
160,000 256
200,000 256
320,000 ×
1024MB 120,000 256
160,000 256
200,000 256
320,000 256
4 512MB 120,000 256
160,000 ×
200,000 ×
250,000 ×
768MB 120,000 256
160,000 256
200,000 256
250,000 ×
1024MB 120,000 256
160,000 256
200,000 256
250,000 256

表3-38 経路エントリ数と最大ピア数の関係(IPv4,IPv6混在)OP-BGP

ルーティングプロトコル 上位ピア数※1 BCUの実装メモリ 最大経路エントリ 最大隣接ピア数
※2※3※4※5
IPv4 IPv6
BGP4
BGP4+
2 512MB 120,000 12,000 64
160,000 16,000 ×
200,000 20,000 ×
320,000 32,000 ×
768MB 120,000 18,000 128
160,000 24,000 128
200,000 30,000 128
320,000 48,000 0
1024MB 120,000 24,000 128
160,000 32,000 128
200,000 40,000 128
320,000 64,000 128
3 512MB 120,000 12,000 0
160,000 16,000 ×
200,000 20,000 ×
320,000 32,000 ×
768MB 120,000 18,000 128
160,000 24,000 128
200,000 30,000 64
320,000 48,000 ×
1024MB 120,000 24,000 128
160,000 32,000 128
200,000 40,000 128
320,000 64,000 128
4 512MB 120,000 12,000 ×
160,000 16,000 ×
200,000 20,000 ×
250,000 25,000 ×
768MB 120,000 18,000 128
160,000 24,000 128
200,000 30,000 0
250,000 37,500 ×
1024MB 120,000 24,000 128
160,000 32,000 128
200,000 40,000 128
250,000 50,000 128

注※1 
上位ピア数とは,最大経路エントリ数を広告してくるピアの数を示します。

注※2 
最大隣接ピア数とは,上位ピアから受信した経路を広告するピアの数を示します。表に示す値はマルチキャスト未使用で,かつマルチパス数が4,送受信フィルタリングによる属性変更なしの場合の値です。

注※3 
BGP4とBGP4+は独立動作です。BGP4とBGP4+それぞれでこの表に示す最大隣接ピア数を使用できます。

注※4 
「最大隣接ピア数=0」は「上位ピアからのBGP経路を受け取ることはできるが,隣接ピアに広告することはできない」ことを意味します。

注※5 
「最大隣接ピア数=×」は「上位ピアからのBGP経路を受け取ることができない」ことを意味します。

(9) BFD【OP-BFD】

(a) ハードウェア・ソフトウェア条件

BFD機能が動作するハードウェアおよびソフトウェアを次の表に示します。

表3-39 BFDサポートハードウェア・ソフトウェア一覧

装置モデル BCU PRU NIF ソフトウェア オプションライセンス
AX7804R BCU-RM1GS3 PRU-C2
PRU-D2
PRU-D2B
NE10G-1RX
NE10G-1RXA
NE1G-12SA
NE1G-12TA
NP48-4S
Ver. 10.8以降 OP-BFD
AX7808R BCU-RM1GS3
AX7816R BCU-RL1GS3

(b) オプションライセンスOP-BFD適用時の注意事項

(c) サポートインタフェース種別

BFD機能が動作するインタフェース種別を次の表に示します。

表3-40 BFDサポートインタフェース種別

インタフェース種別 サポート
10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T
1000BASE-X
10GBASE-R
10GBASE-W ×
OC-48c/STM-16 POS
RMイーサネット ×
LA(Link Aggregation)インタフェース ×
Tag-VLAN連携
LA Tag-VLAN連携 ×
IPv6 over IPv4トンネルインタフェース ×
IPv4 over IPv6トンネルインタフェース ×
Nullインタフェース ×
MPLS LSP終端(ingress_lsp) ×

(凡例)○:サポートする ×:サポートしない


(d) BFDの収容条件

PRU当たりのセッション最大数は256,装置当たりでのセッション最大数は256です。

PRU当たりのBFDセッション数に応じて,障害監視時間(BFDパケットの最小送信間隔または最小受信間隔で表されます)を設定してください。セッション数ごとの障害監視時間を次の表に示します。

表3-41 BFDセッション数ごとの障害監視時間

セッション数 障害監視時間(最小送信間隔/最小受信間隔)
1〜4 50ミリ秒以上
5〜15 200ミリ秒以上
16〜31 300ミリ秒以上
32〜63 400ミリ秒以上
64〜127 800ミリ秒以上
128〜256 1,000ミリ秒以上

なお,障害監視時間×障害検出乗数が,各BFDセッションの障害検出時間になります。障害検出乗数に3未満の値を設定した場合,装置の運用状況や伝送路の状況によっては障害を検知しやすくなるため,経路状態が不安定になるおそれがあります。

(10) IPv4/IPv6マルチキャスト【OP-MLT】

IPv4/IPv6マルチキャスト定義できるインタフェース数およびマルチキャスト経路情報のエントリ数を次の表に示します。マルチキャスト経路情報のエントリ数とインタフェース数によって必要となる搭載メモリ量が異なります。

BCU-RH8MS,BCU-RM8MS,BCU-RL8MS,またはPRU-B2,PRU-B2B使用時,MLDを4,096インタフェース以上に定義した場合の動作は未サポートです。

本装置はIPv4マルチキャストルーティングプロトコルとしてPIM-SM,PIM-SSM,PIM-DMおよびDVMRPをサポートします。ただし,PIM-SMとPIM-SSM以外のプロトコルは同時には動作しません。IPv6マルチキャストルーティングプロトコルとしてPIM-SM,およびPIM-SSMをサポートします。

IPv4マルチキャストとIPv6マルチキャストは同時に動作でき,かつPIM-SMとPIM-SSMは同時に動作できます。

表3-42 IPv4/IPv6マルチキャストの最大数

項目 IPv4最大数 IPv6最大数
PIM-SM/SSMマルチキャストインタフェース数 255/装置 255/装置
IGMP/MLD動作インタフェース数 4,095/装置※1※2※3 8,015/装置※2※3
1グループ当たりの送信元数 256/グループ 256/グループ
PIM-SM/SSMマルチキャスト経路情報のエントリ((S,G)エントリ,(*,G)エントリ,およびネガティブキャッシュ)数
S:送信元IPアドレス G:グループアドレス
8,000/装置※4 8,000/装置※4
PIM-DM/DVMRPマルチキャスト経路情報のエントリ((S,G)エントリおよびネガティブキャッシュ)数
S:送信元IPアドレス G:グループアドレス
8,000/装置
IGMPv2/IGMPv3(EXCLUDEモード) /MLDv1/MLDv2(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連携動作させる設定数 1,024/装置※5 1,024/装置※6
IGMPv3/MLDv2におけるReport内に格納できるグループ情報 32 record/メッセージ※7
32 ソース/record
32 record/メッセージ※8
32 ソース/record
IGMP/ MLD加入グループ数※9 IGMP
256/装置※10
MLD
256/装置※10
マルチキャストルータ隣接数 256/装置 256/装置
ランデブーポイント数 1/グループ 1/グループ
1装置当たりランデブーポイントで設定できるグループ数 128/装置 128/装置
1システム当たりランデブーポイントで設定できる延べグループ数 128/システム 128/システム
BSR候補数 1/システム 1/システム
1インタフェース当たりの静的加入グループ数 256/インタフェース 1,024/インタフェース
静的加入グループ数※11 8,192/装置※12 8,192/装置
静的ランデブーポイントルータアドレス数 16/装置 16/装置
IGMP/ MLDグループ当たりのソース数 256/グループ 256/グループ
PIM-DMマルチキャストインタフェース数 256/装置
DVMRPマルチキャストインタフェース数 32/装置※13

(凡例) −:該当なし

注※1 
使用するマルチキャストルーティングプロトコルによって異なります。
  • PIM-SM/PIM-SSM:4,095
  • PIM-DM:256
  • DVMRP:32

注※2 
256インタフェース以上を使用する場合は,動作できるPIM-SM/PIM-SSMマルチキャストインタフェース数は31までとなります。

注※3 
256インタフェース以上で使用する場合,BCUの搭載メモリ量は1024MB必要となります。

注※4 
256インタフェース以上を使用する場合は,登録できるエントリ数は1,000までとなります。

注※5 
マルチキャストで使用するインタフェース数および加入グループ数によって設定できる数が変わります。「表3-43 使用インタフェース数に対するIGMPv1/IGMPv2/IGMPv3(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連動させる設定可能数」および「表3-44 加入グループ数に対するIGMPv1/IGMPv2/IGMPv3(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連動させる設定可能数」に示す範囲内で使用してください。

表3-43 使用インタフェース数に対するIGMPv1/IGMPv2/IGMPv3(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連動させる設定可能数

使用インタフェース数 IGMPv1/IGMPv2/IGMPv3(EXCLUDEモード)で
PIM-SSMを連動させる設定数
31 1,024
63 512
127 512
255 256
4,095 64

表3-44 加入グループ数に対するIGMPv1/IGMPv2/IGMPv3(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連動させる設定可能数

加入グループ数(のべ数) IGMPv1/IGMPv2/IGMPv3(EXCLUDEモード)で
PIM-SSMを連動させる設定数
16 1,024
32 512
64 256
128 128
256 64
512 32
1,024 16
2,048 8
4,096 3
8,192 1
加入グループ数は,動的および静的加入グループ数の総計です。同一グループアドレスが異なるインタフェースに加入している場合,加入グループ数は一つでなく,加入したインタフェースの数になります。

注※6 
マルチキャストで使用するインタフェース数および加入グループ数によって設定できる数が変わります。「表3-45 使用インタフェース数に対するMLDv1/MLDv2(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連動させる設定可能数」および「表3-46 加入グループ数に対するMLDv1/MLDv2(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連動させる設定可能数」に示す範囲内で使用してください。

表3-45 使用インタフェース数に対するMLDv1/MLDv2(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連動させる設定可能数

使用インタフェース数 MLDv1/MLDv2(EXCLUDEモード)で
PIM-SSMを連動させる設定数
31 1,024
63 512
127 512
255 256
4,095 64
8,015 32

表3-46 加入グループ数に対するMLDv1/MLDv2(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連動させる設定可能数

加入グループ数(のべ数) MLDv1/MLDv2(EXCLUDEモード)で
PIM-SSMを連動させる設定数
16 1,024
32 512
64 256
128 128
256 64
512 32
1,024 16
2,048 8
4,096 4
8,192 2
加入グループ数は,動的および静的加入グループ数の総計です。同一グループアドレスが異なるインタフェースに加入している場合,加入グループ数は一つでなく,加入したインタフェースの数になります。

注※7 
一つのReportメッセージで処理できるソース数は延べ256ソースまでです。ソース情報のないrecordも1ソースとして数えます。
IGMPv3(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連携動作させる設定をした場合,その設定に一致したEXCLUDE recordで定義されているソース数を数えます。受信するReportメッセージが,連携動作させる設定に一致するEXCLUDE recordを含む場合,Reportメッセージで定義されているソース数の合計が1,024を超えないようにしてください。

注※8 
一つのReportメッセージで処理できるソース数は延べ1,024ソースまでです。ソース情報のないrecordも1ソースとして数えます。
MLDv2(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連携動作させる設定をした場合,その設定に一致したEXCLUDE recordで定義されているソース数を数えます。また,受信したReportメッセージ内にEXCLUDE recordが複数存在し,MLDv2(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連携動作させる設定で追加したソース数が延べ1,024を超えた場合,以降のそのメッセージ内のEXCLUDE recordで,連携動作の対象となるEXCLUDE recordについてマルチキャスト中継情報は作成しません。

注※9 
本装置に直接接続しているグループの数です。IGMPv3/MLDv2使用時に送信元を指定する場合のグループ数は,送信元とグループの組み合わせの数となります。
次に示す図の(1)の例では3です。(2)の例では(送信元A,グループ1)および(送信元B,グループ1)の組み合わせになるため,グループ数は2になります。

図3-1 マルチキャストグループ数の例

[図データ]

注※10 
IPv4におけるインタフェース当たりの加入可能グループ数を次の表に示します。

表3-47 IPv4におけるインタフェース当たりの加入グループ数

マルチキャスト
動作インタフェース数
インタフェース当たりの加入可能グループ数
(グループ+ソース数)
31 256
63 128
127 64
255 32
4,095 2
IPv6におけるインタフェース当たりの加入可能グループ数を次の表に示します。

表3-48 IPv6におけるインタフェース当たりの加入可能グループ数

マルチキャスト
動作インタフェース数
インタフェース当たりの加入可能グループ数
(グループ+ソース数)
31
(MLD動作インタフェース数は8まで)
1,024
(動的加入グループ数は256まで)
31 256
63 128
127 64
255 32
4,095 2
8,015 1

注※11 
静的加入グループ数とは,各マルチキャストインタフェースで静的加入するグループアドレスの総計です。同一グループアドレスを複数の異なるインタフェースに静的加入設定した場合,静的加入グループ数は一つではなく,静的加入設定したインタフェースの数となります。

注※12 
PIM-DM または DVMRPは128/装置です。

注※13 
DVMRPを使用する場合は,本装置の全インタフェース数を500以下の環境で使用してください。

(a) PIM-SM/PIM-SSM/PIM-DM使用時の注意

マルチキャストデータの送信元に対して到達できるすべてのインタフェースにPIMの設定が必要です。

(b) マルチキャストデータの送信元サーバに関する注意

マルチキャストデータの送信元となるサーバの中には,マルチキャストパケットをバーストトラフィックとして送信する特性を持つものがあります。この特性を持つサーバから受信したマルチキャストデータを,マルチキャスト配信する場合には注意が必要です。マルチキャスト配信先の回線を収容するネットワークインタフェース機構(NIF)の種類によって,マルチキャスト動作可能なインタフェース数が異なります。マルチキャスト動作可能なインタフェース数を次の表に示します。

表3-49 マルチキャスト動作可能なインタフェース数(ポート当たり,NIF当たり)

NIF略称 マルチキャスト動作可能なインタフェース数(推奨値1
NE1GSHP-4S NIF当たり1024インタフェース
NE1GSHP-8S NIF当たり2048インタフェース2
NE10G-1ER ポート当たり8インタフェース
NE10G-1LW ポート当たり8インタフェース
NE10G-1EW ポート当たり8インタフェース
NE10G-1RX ポート当たり8インタフェース
NE10G-1RXA ポート当たり8インタフェース
NE1G-12TA ポート当たり8インタフェース
NE1G-48T 8ポート当たり8インタフェース
NE1G-12SA ポート当たり8インタフェース
NE1G-6GA ポート当たり8インタフェース
NEMX-12 ポート当たり8インタフェース
NP192-1S ポート当たり8インタフェース
NP192-1S4 ポート当たり8インタフェース
NP48-4S ポート当たり8インタフェース
RB2-10G4RX ポート当たり8インタフェース

注※1 
推奨値は,送信元サーバが,マルチキャストパケットを8バーストで送信する特性(サーバで8パケット分のマルチキャストデータをいったん蓄積した後に,ネットワークに対して連続的に送信する特性)を持っていることを想定しています。バースト数が大きくなると,パケットを一部廃棄することがあるので,マルチキャスト定義するインタフェース数を少なくする必要があります。

注※2 
キュー長指定機能で,マルチキャストパケットを送信するNIF側送信キューのキュー長を拡張する必要があります。拡張しない場合,NIF当たり1024インタフェースとなります。キュー長指定機能については,「解説書 Vol.2 1.8.2(4) キュー長指定機能」を参照してください。

(11) MPLS【OP-MPLS】

IP-VPN機能を使う場合は,オプションライセンス【OP-MPLS】に加えて【OP-BGP】が必要です。

(a) ハードウェア条件

MPLS機能が動作する装置を次に示します。

表3-50 サポート装置一覧

装置モデル サポート
AX7804R
AX7808R
AX7816R

(凡例)○:サポートする


MPLS機能が動作する基本制御機構(BCU)を次に示します。

表3-51 サポートBCU一覧

BCU サポート
BCU ×
BCU-2
BCU-3 ×

(凡例)○:サポートする ×:サポートしない


MPLS機能が動作するための基本制御機構(BCU)のメモリ量を次に示します。

表3-52 基本制御機構(BCU)のメモリ量

メモリ量 サポート
256MB ×
512MB ×
768MB ×
1024MB

(凡例)○:サポートする ×:サポートしない


MPLS機能が動作するパケット処理機構(PRU)を次に示します。

表3-53 サポートPRU一覧

PRU サポート
PRU-B2 ×
PRU-B2B ×
PRU-C2 ×
PRU-D2
PRU-D2B

(凡例)○:サポートする ×:サポートしない

注 MPLS機能を使用する場合は,すべてのPRUがMPLS機能をサポートしている必要があります。


MPLS機能が動作するネットワークインタフェース機構(NIF)を次に示します。

表3-54 サポートNIF一覧

NIF MPLSサポート対象
バックボーン回線 アクセス回線
IP-VPN
アクセス回線
L2-VPN
NE1GSHP-4S ×
NE1GSHP-8S ×
NE10G-1ER
NE10G-1RX
NE10G-1RXA
NE10G-1LW
NE10G-1EW
NE1G-12TA
NE1G-12SA
NE1G-6GA
NEMX-12
NE1G-48T × × ×
RB2-10G4RX × × ×
NP192-1S × ×
NP192-1S4 × ×
NP48-4S × ×

(凡例)○:サポートする ×:サポートしない


(b) MPLSバックボーン回線とMPLSアクセス回線の位置づけ

MPLSバックボーン回線とMPLSアクセス回線の位置づけを次の図に示します。

[図データ]

(c) MPLS機能に関する収容条件

MPLS機能を使用する場合の,MPLS特有機能に関する収容条件を次の表に示します。

表3-55 MPLS特有機能に関する収容条件

機能項目 詳細項目 サポート
装置当たりの収容LSP数 スタティックLSP※1 最大10,000
LDPによるLSP※2 最大30,000
スタティックLSPとLDPによるLSPの合計 最大30,000
エッジルータ当たりの収容VPN数※3 最大16,367
VC収容数 MPLS網当たり 制限なし
エッジルータ当たり 最大16,367
PRU当たり 最大16,367
Basic LDPセッション数 装置当たりのLDPセッション数(隣接MPLSルータ数) 表3-56 Basic LDPセッション数と経路数に関する収容条件
Targeted LDPセッション数 装置当たり 最大256※4
VPN経路数 装置当たり 最大262,144
VPN ID 数値指定 1〜1,000,000
名称(文字列)指定 先頭が英数字の14文字以内の英数字またはハイフン,アンダースコアによる文字列
L2-VPNのVC ID 数値指定 1〜2^32 -1

(凡例) −:該当しない

注※1
Ingress,Coreの合算。運用LSPと予備LSPを合わせて1と数えます。また,Coreでは受信ラベル一つに対して1と数えます。

注※2
IGP経路(スタティック/RIP/OSPF/IS-IS)の数とダイレクト経路の数の和と,LDPセッション数の積となります。

注※3
装置当たりの収容VPN数は,IP-VPNに使用するVPN数とL2-VPNに使用するVPN数の合計値となります。

注※4
最大数を超えて定義した場合,コンフィグレーションエラーやTargeted LDPの障害が発生しやすくなります。

表3-56 Basic LDPセッション数と経路数に関する収容条件

Basic LDPセッション数 非VPNのスタティック/RIP/OSPF/IS-ISの経路数
5 5,000以下
10 3,000以下
15 2,000以下
20 1,000以下

(12) フィルタリング・QoS

ここでのエントリ数とは,コンフィグレーションで設定した内容を装置内部で使用する形式(エントリ)に変換した後の数です。

(a) フィルタ/QoSエントリ数

モデル,BCU搭載メモリ量,使用するBCU,PRUの種別,ならびにフロー検出条件モード2およびフロー検出エントリ分配の使用有無によって,フィルタおよびQoSのエントリ数は異なります。

フィルタおよびQoSのエントリ数を次に示します。

注意
フロー検出条件モード2およびフロー検出エントリ分配を使用するためには,別途対応するオプションライセンス【OP-F64K】が必要です。フロー検出条件モード2およびフロー検出エントリ分配に関しては,「7.6.3 フィルタリングの運用について」,または「13.6.3 フィルタリングの運用について」,「解説書 Vol.2 1.3.1 フロー検出機能の運用について」を参照してください。

 

表3-57 AX7804RでBCU-RH8MS※1/BCU-RH8MS2/BCU-RM1GS3搭載時の収容条件(1/2)

BCU搭載
メモリ量
フロー検出条件
モード2※2
フロー検出
エントリ分配※3
装置当たり
PRU-B2
PRU-B2B※4
PRU-C2
PRU-D2
PRU-D2B
256MB 未使用 10,000 10,000
使用 10,000
512MB 未使用 20,000 20,000
使用 20,000
768MB 未使用 50,000 50,000
使用 未使用 50,000
使用 50,000
1024MB 未使用 64,000 64,000
使用 未使用 128,000
使用 128,000

表3-58 AX7804RでBCU-RH8MS※1/BCU-RH8MS2/BCU-RM1GS3搭載時の収容条件(2/2)

BCU
搭載
メモリ量
フロー
検出条件
モード2※2
フロー
検出
エントリ
分配※3
PRU当たり
フィルタの
最大エントリ数
QoSの
最大エントリ数
フィルタ・QoS
同時使用時の
最大エントリ数
PRU-B2
PRU-B2B
※4
PRU-C2
PRU-D2
PRU-D2B
PRU-B2
PRU-B2B
※4
PRU-C2
PRU-D2
PRU-D2B
PRU-B2
PRU-B2B
※4
PRU-C2
PRU-D2
PRU-D2B
256MB 未使用 10,000 10,000 10,000 10,000 10,000 10,000
使用 10,000 10,000 10,000
512MB 未使用 16,000 16,000 16,000 16,000 20,000 20,000
使用 20,000 20,000 20,000
768MB 未使用 16,000 16,000 16,000 16,000 32,000 32,000
使用 未使用 32,000 32,000 50,000
使用 48,000 16,000 50,000
1024MB 未使用 16,000 16,000 16,000 16,000 32,000 32,000
使用 未使用 32,000 32,000 64,000
使用 48,000 16,000 64,000

(凡例)−:該当なし

注※1
BCU-RH8MSはフロー検出条件モード2の未使用と同じです。

注※2
フロー検出条件モード2を使用するためには,オプションライセンスOP-F64Kが必要です。

注※3
次に示す三つの条件をすべて満たす場合に有効です。
  • BCU搭載メモリ量768MB以上を搭載したBCU(BCU-RH8MS2,BCU-RM1GS3)を実装
  • フロー検出条件モード2をサポートしているPRU(PRU-C2,PRU-D2,PRU-D2B)を実装
  • 指定PRUにフロー検出条件モード2を設定済み
    ただし,フロー検出エントリ分配をサポートしていないPRUに対してフロー検出エントリ分配を設定した場合,該当PRUでのフローフィルタ機能およびフローQoS機能は動作しません。

注※4
PRU-B2およびPRU-B2Bでは,フロー検出条件モード2を使用できません。

 

表3-59 AX7808RでBCU-RM8MS※1/BCU-RM8MS2/BCU-RM1GS3搭載時の収容条件(1/2)

BCU搭載
メモリ量
フロー検出条件
モード2※2
フロー検出
エントリ分配※3
装置当たり
PRU-B2
PRU-B2B※4
PRU-C2
PRU-D2
PRU-D2B
256MB 未使用 10,000 10,000
使用 10,000
512MB 未使用 20,000 20,000
使用 20,000
768MB 未使用 50,000 50,000
使用 未使用 50,000
使用 50,000
1024MB 未使用 100,000 100,000
使用 未使用 256,000
使用 256,000

表3-60 AX7808RでBCU-RM8MS※1/BCU-RM8MS2/BCU-RM1GS3搭載時の収容条件(2/2)

BCU
搭載
メモリ量
フロー
検出条件
モード2※2
フロー
検出
エントリ
分配※3
PRU当たり
フィルタの
最大エントリ数
QoSの
最大エントリ数
フィルタ・QoS
同時使用時の
最大エントリ数
PRU-B2
PRU-B2B
※4
PRU-C2
PRU-D2
PRU-D2B
PRU-B2
PRU-B2B
※4
PRU-C2
PRU-D2
PRU-D2B
PRU-B2
PRU-B2B
※4
PRU-C2
PRU-D2
PRU-D2B
256MB 未使用 10,000 10,000 10,000 10,000 10,000 10,000
使用 10,000 10,000 10,000
512MB 未使用 16,000 16,000 16,000 16,000 20,000 20,000
使用 20,000 20,000 20,000
768MB 未使用 16,000 16,000 16,000 16,000 32,000 32,000
使用 未使用 32,000 32,000 50,000
使用 48,000 16,000 50,000
1024MB 未使用 16,000 16,000 16,000 16,000 32,000 32,000
使用 未使用 32,000 32,000 64,000
使用 48,000 16,000 64,000

(凡例)−:該当なし

注※1
BCU-RM8MSはフロー検出条件モード2の未使用と同じです。

注※2
フロー検出条件モード2を使用するためには,オプションライセンスOP-F64Kが必要です。

注※3
次に示す三つの条件をすべて満たす場合に有効です。
  • BCU搭載メモリ量768MB以上を搭載したBCU(BCU-RM8MS2,BCU-RM1GS3)を実装
  • フロー検出条件モード2をサポートしているPRU(PRU-C2,PRU-D2,PRU-D2B)を実装
  • 指定PRUにフロー検出条件モード2を設定済み
    ただし,フロー検出エントリ分配をサポートしていないPRUに対してフロー検出エントリ分配を設定した場合,該当PRUでのフローフィルタ機能およびフローQoS機能は動作しません。

注※4
PRU-B2およびPRU-B2Bでは,フロー検出条件モード2を使用できません。

 

表3-61 AX7816RでBCU-RL8MS※1/BCU-RL8MS2/BCU-RL1GS3搭載時の収容条件(1/2)

BCU搭載
メモリ量
フロー検出条件
モード2※2
フロー検出
エントリ分配※3
装置当たり
PRU-B2
PRU-B2B※4
PRU-C2
PRU-D2
PRU-D2B
256MB 未使用 10,000 10,000
使用 10,000
512MB 未使用 20,000 20,000
使用 20,000
768MB 未使用 50,000 50,000
使用 未使用 50,000
使用 50,000
1024MB 未使用 100,000 100,000
使用 未使用 256,000
使用 256,000

表3-62 AX7816RでBCU-RL8MS※1/BCU-RL8MS2/BCU-RL1GS3搭載時の収容条件(2/2)

BCU
搭載
メモリ量
フロー
検出条件
モード2※2
フロー
検出
エントリ
分配※3
PRU当たり
フィルタの
最大エントリ数
QoSの
最大エントリ数
フィルタ・QoS
同時使用時の
最大エントリ数
PRU-B2
PRU-B2B
※4
PRU-C2
PRU-D2
PRU-D2B
PRU-B2
PRU-B2B
※4
PRU-C2
PRU-D2
PRU-D2B
PRU-B2
PRU-B2B
※4
PRU-C2
PRU-D2
PRU-D2B
256MB 未使用 10,000 10,000 10,000 10,000 10,000 10,000
使用 10,000 10,000 10,000
512MB 未使用 16,000 16,000 16,000 16,000 20,000 20,000
使用 20,000 20,000 20,000
768MB 未使用 16,000 16,000 16,000 16,000 32,000 32,000
使用 未使用 32,000 32,000 50,000
使用 48,000 16,000 50,000
1024MB 未使用 16,000 16,000 16,000 16,000 32,000 32,000
使用 未使用 32,000 32,000 64,000
使用 48,000 16,000 64,000

(凡例)−:該当なし

注※1
BCU-RL8MSはフロー検出条件モード2の未使用と同じです。

注※2
フロー検出条件モード2を使用するためには,オプションライセンスOP-F64Kが必要です。

注※3
次に示す三つの条件をすべて満たす場合に有効です。
  • BCU搭載メモリ量768MB以上を搭載したBCU(BCU-RL8MS2,BCU-RL1GS3)を実装
  • フロー検出条件モード2をサポートしているPRU(PRU-C2,PRU-D2,PRU-D2B)を実装
  • 指定PRUにフロー検出条件モード2を設定済み
    ただし,フロー検出エントリ分配をサポートしていないPRUに対してフロー検出エントリ分配を設定した場合,該当PRUでのフローフィルタ機能およびフローQoS機能は動作しません。

注※4
PRU-B2およびPRU-B2Bでは,フロー検出条件モード2を使用できません。

フローフィルタ情報およびフローQoS情報はフローコンフィグレーションで定義しますが,リストに設定するフロー検出条件パラメータによって使用するエントリ数が異なります。

複数エントリを使用するフロー検出条件のパラメータを次の表に示します。

表3-63 複数エントリを使用するフロー検出条件

複数エントリを使用する
フロー検出条件の
パラメータの指定
使用エントリ数算出例
宛先IPv4アドレス,
送信元IPv4アドレス,
宛先IPv6アドレス,
送信元IPv6アドレス
を範囲指定
指定されたIPアドレスが幾つのサブネットに区切られるかによって使用エントリ数が決定します。
例えば,宛先IPv4アドレスに192.168.0.1−192.168.0.4と指定した場合,
  192.168.0.1/32, 192.168.0.2/31, 192.168.0.4/32
の三つのサブネットに区切られますので,使用エントリ数は3となります。
そのほかも同様です。
宛先IPv6アドレス,
送信元IPv6アドレスにpd_prefixを指定
IPv6 DHCPサーバ機能によって,指定したインタフェース名で配布可能なIPv6プレフィックス数が使用エントリ数となります。
例えば,pd_prefixを指定したインタフェース名に,コンフィグレーションdhcp6_serverで100個のプレフィックスが割り当てられていた場合,使用エントリ数は100となります。
宛先ポート番号を範囲指定,
送信元ポート番号を範囲指定,
IPユーザデータ長上限値,
IPユーザデータ長下限値
指定された値が最大16ビットのマスクで区切ったときに幾つに分けられるかによって使用エントリ数が決定します。
例えば,宛先ポート番号に135−140と指定した場合,
  135/16 = 0000 0000 1000 0111(2進表記)
  136/14 = 0000 0000 1000 10xx(2進表記)
  140/16 = 0000 0000 1000 1100(2進表記)
の三つの領域に区切られますので,使用エントリ数は3となります。
そのほかも同様です。
なお,IPユーザデータ長上限値指定時は,0〜(指定上限値+20バイト※1) ※2の範囲指定となります。また,IPユーザデータ長下限値指定時は,(指定下限値+20バイト※1)〜65,535までの範囲指定となります。

注※1 
IPヘッダ長20バイト分を指定値に足して計算を行います。

注※2 
「指定上限値+IPヘッダ長20バイト」が65,535より大きい場合は,0〜65,535の範囲指定となります。

(b) 帯域監視機能でのエントリ数

QoSでの帯域監視機能を指定可能なフローリストの最大エントリ数を次の表に示します。

表3-66 帯域監視機能のエントリ数

モデル BCU 入出力インタ
フェース当たり
PRU当たり 装置当たり
PRU-B2
PRU-B2B
PRU-C2
PRU-D2
PRU-D2B
PRU-B2
PRU-B2B
PRU-C2
PRU-D2
PRU-D2B
PRU-B2
PRU-B2B
PRU-C2
PRU-D2
PRU-D2B
AX7804R BCU-RH8MS 4,000 4,000 4,000 4,000 8,000 8,000
BCU-RH8MS2
BCU-RM1GS3
4,000 4,000
(8,000)
4,000 4,000
(8,000)
8,000 8,000
(16,000)
AX7808R BCU-RM8MS 4,000 4,000 4,000 4,000 16,000 16,000
BCU-RM8MS2
BCU-RM1GS3
4,000 4,000
(8,000)
4,000 4,000
(8,000)
16,000 16,000
(32,000)
AX7816R BCU-RL8MS 4,000 4,000 4,000 4,000 32,000 32,000
BCU-RL8MS2
BCU-RL1GS3
4,000 4,000
(8,000)
4,000 4,000
(8,000)
32,000 32,000
(64,000)

注※ 
( )内は,フロー検出条件モード2を使用した場合のエントリ数です。フロー検出条件モード2を使用するためには,別途対応するオプションライセンス【OP-F64K】が必要です。フロー検出条件モード2に関しては,「7.6.3 フィルタリングの運用について」,または「13.6.3 フィルタリングの運用について」,「解説書 Vol.2 1.3.1 フロー検出機能の運用について」を参照してください。

なお,フロー検出条件および指定した帯域監視機能によって,1リストで使用するエントリ数が異なります。1リストで使用する帯域監視機能のエントリ数を次の表に示します。

表3-67 1リストで使用する帯域監視機能のエントリ数


通常フロー検出条件 重要フロー
検出条件
帯域監視設定条件 使用
エントリ数
1 送信元IPv6アドレス,
宛先IPv6アドレスに
pd_prefixを指定しない
指定なし 最大帯域制限 1
最低帯域監視 1
最大帯域制限+最低帯域監視 2
2 指定あり 最大帯域制限 2
最低帯域監視 2
最大帯域制限+最低帯域監視 4
3 送信元IPv6アドレス,
宛先IPv6アドレスに
pd_prefixを指定
指定なし 最大帯域制限 N
最低帯域監視 N
最大帯域制限+最低帯域監視 2×N

注※
IPv6 DHCPサーバ機能によって,指定したインタフェース名で配布可能なIPv6プレフィックス数がNとなります。
例えば,pd_prefixを指定したインタフェース名に,コンフィグレーションdhcp6_serverで100個のプレフィックスが割り当てられていた場合,N=100となります。

(c) ポリシー機能のエントリ数

フィルタにおけるIPポリシー機能指定可能なフローリストの最大エントリ数は,装置当たり1,000エントリです。MPLSポリシー機能指定可能なフローリストの最大エントリ数は,装置当たり10,000エントリです。

なお,リンクアグリゲーションのインタフェースに対して,ポリシー機能を指定したリストを設定した場合,「指定インタフェースがわたるPRU枚数」分エントリを使用します。例えば,PRU 1,2,3にわたるリンクアグリゲーションのインタフェースにポリシー機能を指定したフローリストを設定した場合,3エントリを使用します。

リンクアグリゲーション以外のインタフェースに指定した場合は,常に1エントリとなります。

(d) NetFlow統計のエントリ数

NetFlow統計の最大エントリ数を次の表に示します。

NetFlow統計のエントリはQoSとエントリを共用します。したがって,NetFlow統計での使用エントリ数とQoSで使用しているエントリ数の合計が,最大エントリ数を超えた設定はできません。

表3-68 AX7804RでBCU-RH8MS/BCU-RH8MS2/BCU-RM1GS3の収容条件(1/2)

BCU搭載
メモリ量
フロー検出条件
モード2※1
フロー検出
エントリ分配※2
NetFlow統計単独使用時の
装置当たり最大エントリ数
PRU-B2
PRU-B2B※3
PRU-C2
PRU-D2
PRU-D2B
256MB 未使用 10,000 10,000
使用 4,000※4
512MB 未使用 20,000 20,000
使用 8,000※4
768MB 未使用 32,000 32,000
使用 未使用 24,000※4
使用 8,000※4
1024MB 未使用 32,000 32,000
使用 未使用 24,000※4
使用 8,000※4

表3-69 AX7804RでBCU-RH8MS/BCU-RH8MS2/BCU-RM1GS3の収容条件(2/2)

BCU搭載
メモリ量
フロー
検出条件
モード2※1
フロー
検出
エントリ
分配※2
PRU当たり
NetFlow統計単独使用時の
最大エントリ数
NetFlow統計・QoSの
同時使用時の最大エントリ数
PRU-B2
PRU-B2B
※3
PRU-C2
PRU-D2
PRU-D2B
PRU-B2
PRU-B2B
※3
PRU-C2
PRU-D2
PRU-D2B
256MB 未使用 10,000 10,000 10,000 10,000
使用 4,000※4 4,000+2,000(QoS)※4
512MB 未使用 16,000 16,000 16,000 16,000
使用 8,000※4 8,000+4,000(QoS)※4
768MB 未使用 16,000 16,000 16,000 16,000
使用 未使用 12,000※4 12,000+8,000(QoS)※4
使用 4,000※4 4,000+8,000(QoS)※4
1024MB 未使用 16,000 16,000 16,000 16,000
使用 未使用 12,000※4 12,000+8,000(QoS)※4
使用 4,000※4 4,000+8,000(QoS)※4

(凡例)−:該当なし

BCU-RH8MSはフロー検出条件モード2の未使用と同じです。
BCU-RM1GS3の搭載メモリ量は1024MBだけです。

注※1
フロー検出条件モード2を使用するためには,オプションライセンスOP-F64Kが必要です。

注※2
次に示す三つの条件をすべて満たす場合に有効です。
  • BCU搭載メモリ量768MB以上を搭載したBCU(BCU-RH8MS2,BCU-RM1GS3)を実装
  • フロー検出条件モード2をサポートしているPRU(PRU-C2,PRU-D2,PRU-D2B)を実装
  • 指定PRUにフロー検出条件モード2を設定済み
    ただし,フロー検出エントリ分配をサポートしていないPRUに対してフロー検出エントリ分配を設定した場合,該当PRUでのフローフィルタ機能およびフローQoS機能は動作しません。

注※3
PRU-B2およびPRU-B2Bでは,フロー検出条件モード2を使用できません。

注※4
フロー検出条件モード2で動作している場合は,NetFlow統計は4,000エントリ単位/PRUの確保となります。したがって,エントリ数に4,001を設定した場合は,8,000エントリを利用していることになります。
本条件の場合,NetFlow統計とQoSのエントリ数の関係は次のとおりです。
(装置当たり/PRU当たり)QoSの最大エントリ数≧NetFlow統計のエントリ数×2+QoSのエントリ数

 

表3-70 AX7808RでBCU-RM8MS/BCU-RM8MS2/BCU-RM1GS3の収容条件(1/2)

BCU搭載
メモリ量
フロー
検出条件
モード2※1
フロー検出
エントリ分配※2
NetFlow統計単独使用時の
装置当たり最大エントリ数
PRU-B2
PRU-B2B※3
PRU-C2
PRU-D2
PRU-D2B
256MB 未使用 10,000 10,000
使用 4,000※4
512MB 未使用 20,000 20,000
使用 8,000※4
768MB 未使用 50,000 50,000
使用 未使用 48,000※4
使用 16,000※4
1024MB 未使用 64,000 64,000
使用 未使用 48,000※4
使用 16,000※4

表3-71 AX7808RでBCU-RM8MS/BCU-RM8MS2/BCU-RM1GS3の収容条件(2/2)

BCU搭載
メモリ量
フロー
検出条件
モード2※1
フロー
検出
エントリ
分配※2
PRU当たり
NetFlow統計単独使用時の
最大エントリ数
NetFlow統計・QoSの
同時使用時の最大エントリ数
PRU-B2
PRU-B2B
※3
PRU-C2
PRU-D2
PRU-D2B
PRU-B2
PRU-B2B
※3
PRU-C2
PRU-D2
PRU-D2B
256MB 未使用 10,000 10,000 10,000 10,000
使用 4,000※4 4,000+2,000(QoS)※4
512MB 未使用 16,000 16,000 16,000 16,000
使用 8,000※4 8,000+4,000(QoS)※4
768MB 未使用 16,000 16,000 16,000 16,000
使用 未使用 12,000※4 12,000+8,000(QoS)※4
使用 4,000※4 4,000+8,000(QoS)※4
1024MB 未使用 16,000 16,000 16,000 16,000
使用 未使用 12,000※4 12,000+8,000(QoS)※4
使用 4,000※4 4,000+8,000(QoS)※4

(凡例)−:該当なし

BCU-RM8MSはフロー検出条件モード2の未使用と同じです。
BCU-RM1GS3の搭載メモリ量は1024MBだけです。

注※1
フロー検出条件モード2を使用するためには,オプションライセンスOP-F64Kが必要です。

注※2
次に示す三つの条件をすべて満たす場合に有効です。
  • BCU搭載メモリ量768MB以上を搭載したBCU(BCU-RM8MS2,BCU-RM1GS3)を実装
  • フロー検出条件モード2をサポートしているPRU(PRU-C2,PRU-D2,PRU-D2B)を実装
  • 指定PRUにフロー検出条件モード2を設定済み
    ただし,フロー検出エントリ分配をサポートしていないPRUに対してフロー検出エントリ分配を設定した場合,該当PRUでのフローフィルタ機能およびフローQoS機能は動作しません。

注※3
PRU-B2およびPRU-B2Bでは,フロー検出条件モード2を使用できません。

注※4
フロー検出条件モード2で動作している場合は,NetFlow統計は4,000エントリ単位/PRUの確保となります。したがって,エントリ数に4,001を設定した場合は,8,000エントリを利用していることになります。
本条件の場合,NetFlow統計とQoSのエントリ数の関係は次のとおりです。
(装置当たり/PRU当たり)QoSの最大エントリ数≧NetFlow統計のエントリ数×2+QoSのエントリ数

 

表3-72 AX7816RでBCU-RL8MS/BCU-RL8MS2/BCU-RL1GS3の収容条件(1/2)

BCU搭載
メモリ量
フロー検出条件
モード2※1
フロー検出
エントリ分配※2
NetFlow統計単独使用時の
装置当たり最大エントリ数
PRU-B2
PRU-B2B※3
PRU-C2
PRU-D2
PRU-D2B
256MB 未使用 10,000 10,000
使用 4,000※4
512MB 未使用 20,000 20,000
使用 8,000※4
768MB 未使用 50,000 50,000
使用 未使用 48,000※4
使用 32,000※4
1024MB 未使用 100,000 100,000
使用 未使用 96,000※4
使用 32,000※4

表3-73 AX7816RでBCU-RL8MS/BCU-RL8MS2/BCU-RL1GS3の収容条件(2/2)

BCU搭載
メモリ量
フロー
検出条件
モード2※1
フロー
検出
エントリ
分配※2
PRU当たり
NetFlow統計単独使用時の
最大エントリ数
NetFlow統計・QoSの
同時使用時の最大エントリ数
PRU-B2
PRU-B2B
※3
PRU-C2
PRU-D2
PRU-D2B
PRU-B2
PRU-B2B
※3
PRU-C2
PRU-D2
PRU-D2B
256MB 未使用 10,000 10,000 10,000 10,000
使用 4,000※4 4,000+2,000(QoS)※4
512MB 未使用 16,000 16,000 16,000 16,000
使用 8,000※4 8,000+4,000(QoS)※4
768MB 未使用 16,000 16,000 16,000 16,000
使用 未使用 12,000※4 12,000+8,000(QoS)※4
使用 4,000※4 4,000+8,000(QoS)※4
1024MB 未使用 16,000 16,000 16,000 16,000
使用 未使用 12,000※4 12,000+8,000(QoS)※4
使用 4,000※4 4,000+8,000(QoS)※4

(凡例)−:該当なし

BCU-RL8MSはフロー検出条件モード2の未使用と同じです。
BCU-RL1GS3の搭載メモリ量は1024MBだけです。

注※1
フロー検出条件モード2を使用するためには,オプションライセンスOP-F64Kが必要です。

注※2
次に示す三つの条件をすべて満たす場合に有効です。
  • BCU搭載メモリ量768MB以上を搭載したBCU(BCU-RL8MS2,BCU-RL1GS3)を実装
  • フロー検出条件モード2をサポートしているPRU(PRU-C2,PRU-D2,PRU-D2B)を実装
  • 指定PRUにフロー検出条件モード2を設定済み
    ただし,フロー検出エントリ分配をサポートしていないPRUに対してフロー検出エントリ分配を設定した場合,該当PRUでのフローフィルタ機能およびフローQoS機能は動作しません。

注※3
PRU-B2およびPRU-B2Bでは,フロー検出条件モード2を使用できません。

注※4
フロー検出条件モード2を使用している場合は,NetFlow統計は12,000エントリ/PRUまで利用できます。
本条件の場合,NetFlow統計とQoSのエントリ数の関係は次のとおりです。
(装置当たり/PRU当たり)QoSの最大エントリ数≧NetFlow統計のエントリ数×2+QoSのエントリ数

(13) ダイナミックエントリ,スタティックエントリの最大エントリ数

ダイナミックエントリとスタティックエントリの最大エントリ数を次の表に示します。ダイナミックエントリとスタティックエントリの合計値が,最大装置エントリ数を超えないように使用してください。最大エントリ使用時は「(4) 基本制御機構(BCU)のメモリ量と収容経路エントリ数」に示す搭載メモリ量が必要です。

表3-74 ダイナミック・スタティック最大エントリ数

項目 最大装置
エントリ数
最大ダイナミック
エントリ数
最大スタティック
エントリ数
IPv4ユニキャスト経路エントリ 2,000,000/装置 2,000,000/装置 16,384/装置
IPv4マルチキャスト経路エントリ 8,000/装置 8,000/装置
IPv6ユニキャスト経路エントリ 200,000/装置 200,000/装置 16,384/装置
IPv6マルチキャスト経路エントリ 8,000/装置 8,000/装置
ARP 131,072/装置 131,072/装置 4,096/装置
NDP 32,768/装置 32,768/装置 1,024/装置

(凡例) −:該当しない


(14) DHCPv6サーバ(Prefix delegation)の収容条件

DHCPv6サーバ(Prefix delegation)の最大配布可能Prefix数とインタフェース数を次の表に示します。

表3-75 DHCPv6サーバ収容条件

項目 最大数
最大配布可能Prefix数 8,192個
インタフェース数 8,192/装置

(15) DHCPサーバの収容条件

DHCPサーバの収容条件を次の表に示します。

表3-76 DHCPサーバ収容条件

項目 最大数
最大配布可能IPアドレス数 8,192個
最大固定IPアドレス割り当て数 320個
最大インタフェース数 64/装置
最大管理サブネット数 64/装置

(16) LLDP機能の収容条件

LLDP機能では,隣接装置情報の最大収容数は装置当たり384です。

(17) OADP機能の収容条件

OADP機能では,隣接装置情報の最大収容数は装置当たり500です。

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