MIBレファレンス
snmpVacmMIBグループの関連ドキュメントを次に示します。
- RFC3415 (December 2002)
- <この項の構成>
- (1) 識別子
- (2) 実装仕様
(1) 識別子
snmpVacmMIB MODULE-IDENTITY ::= {snmpModules 16} vacmMIBObjects OBJECT IDENTIFIER ::= {snmpVacmMIB 1} オブジェクトID値 1.3.6.1.6.3.16.1 vacmMIBViews OBJECT IDENTIFIER ::= {vacmMIBObjects 5} オブジェクトID値 1.3.6.1.6.3.16.1.5
(2) 実装仕様
snmpVacmMIBグループの実装仕様を次の表に示します。
表2-108 snmpVacmMIBの実装仕様
項番 オブジェクト識別子 アク
セス実装仕様 実装
有無1 vacmContextTable
{vacmMIBObjects 1}NA [規格]ローカルに利用可能なコンテキストテーブル。
[実装]規格に同じ。● 2 vacmContextEntry
{vacmContextTable 1}NA [規格]ローカルに利用可能なコンテキストテーブルのエントリ。
INDEX { vacmContextName }
[実装]規格に同じ。● 3 vacmContextName
{vacmContextEntry 1}R/O [規格]特定のSNMPエンティティの特定のコンテキストを示す読解可能な名前。空のcontextName は,デフォルトコンテキストを示します。
[実装]デフォルトコンテキスト固定。● 4 vacmSecurityToGroupTable
{vacmMIBObjects 2}NA [規格]操作者グループへのアクセス・コントロールポリシーを定義するために使われるテーブル。
[実装]規格に同じ。● 5 vacmSecurityToGroupEntry
{vacmSecurityToGroupTable 1}NA [規格]操作者グループへのアクセス・コントロールポリシーを定義するために使われるエントリ。securityModel とsecurityName をペアにしたgroupNameを示します。
INDEX { vacmSecurityModel, vacmSecurityName }
[実装]規格に同じ。● 6 vacmSecurityModel
{vacmSecurityToGroupEntry 1}NA [規格]本エントリで参照されるvacmSecurityNameのセキュリティモデル。0は指定不可。
1〜255はIANAで管理されます。
0:特定のモデルなし
1:SNMPv1
2:SNMPv2c
3:User-Based Security Model(USM)
256以上は企業独自。
[実装]USM(3)固定。● 7 vacmSecurityName
{vacmSecurityToGroupEntry 2}NA [規格]securityName主に,セキュリティモデルから独立した形式での表示,本エントリからgroupNameへマップされます。
[実装]規格に同じ。● 8 vacmGroupName
{vacmSecurityToGroupEntry 3}R/C [規格]本エントリが所属するグループ名。
[実装]規格に同じ。コンフィグレーションコマンドsnmp-groupの<Group Name>に対応します。● 9 vacmSecurityToGroupStorageType
{vacmSecurityToGroupEntry 4}R/NW [規格]本エントリの保存形式。デフォルト値=nonVolatile。
[実装]コンフィグレーションに保存されている場合はnonVolatile(3),コンフィグレーションに保存されてない場合はVolatile(2)。ただし,Read_Onlyです。● 10 vacmSecurityToGroupStatus
{vacmSecurityToGroupEntry 5}R/C [規格]本エントリの状態。新たにエントリを追加した場合,vacmGroupNameが設定されるまでnotReady(3)が設定されます。
[実装]規格に同じ。ただし,本オブジェクトがactive(1)の場合,本エントリは対応するコンフィグレーションコマンドsnmp-groupのuserパラメータに保存されます。また,本オブジェクトがactive(1)以外に設定された場合,本エントリに対応するコンフィグレーションコマンドsnmp-groupのuserパラメータが削除されます。本テーブルで設定可能な最大エントリ数は50エントリ,同一のvacmGroupNameを持つエントリの最大エントリ数は10エントリです。また,コンフィグレーションコマンドsnmp-groupでuserパラメータが追加された際にこの最大エントリ数を超える場合,vacmSecurityToGroupStatusがnotReady(3)またはnotInService(2)のエントリのうち,辞書順で先頭のインデックスを持つエントリが削除されます。● 11 vacmAccessTable
{vacmMIBObjects 4}NA [規格]グループのアクセス権のテーブル。
[実装]規格に同じ。● 12 vacmAccessEntry
{vacmAccessTable 1}NA [規格]グループのアクセス権のエントリ。
INDEX { vacmGroupName,
vacmAccessContextPrefix,
vacmAccessSecurityModel,
vacmAccessSecurityLevel }
[実装]規格に同じ。● 13 vacmAccessContextPrefix
{vacmAccessEntry 1}NA [規格]本エントリでアクセス権を取得するために比較する値。
[実装]規格に同じ。● 14 vacmAccessSecurityModel
{vacmAccessEntry 2}NA [規格]本エントリのアクセス権を取得するために必要なsecurityModel。
1〜255はIANAで管理されます。
0:特定のモデルなし
1:SNMPv1
2:SNMPv2c
3:User-Based Security Model(USM)
256以上は企業独自。
[実装]USM(3)固定。● 15 vacmAccessSecurityLevel
{vacmAccessEntry 3}NA [規格]本エントリのアクセス権を取得するために必要なセキュリティレベル。
{ noAuthNoPriv(1) -- 認証無,プライバシー無,
authNoPriv(2) -- 認証有,プライバシー無,
authPriv(3) -- 認証有,プライバシー有 }
[実装]規格に同じ。● 16 vacmAccessContextMatch
{vacmAccessEntry 4}R/C [規格]exact(1):contextName がvacmAccessContextPrefixに正確にマッチするすべての行エントリが選択されます。
prefix(2):contextNameの先頭文字がvacmAccessContextPrefixに正確にマッチするすべての行エントリが選択されます。
デフォルト値=exact。
{ exact(1),
prefix(2) }
[実装]規格に同じ。コンフィグレーションコマンドsnmp-groupのaccessパラメータの{exact | prefix}の選択に対応します。● 17 vacmAccessReadViewName
{vacmAccessEntry 5}R/C [規格]本エントリが読み込みアクセスを認証するMIBビューのvacmViewTreeFamilyViewName。デフォルト値=''H。
[実装]規格に同じ。コンフィグレーションコマンドsnmp-groupのaccessパラメータのreadパラメータの<View Name>に対応します。● 18 vacmAccessWriteViewName
{vacmAccessEntry 6}R/C [規格]本エントリが書き込みアクセスを認証するMIBビューのvacmViewTreeFamilyViewName。デフォルト値=''H。
[実装]規格に同じ。コンフィグレーションコマンドsnmp-groupのaccessパラメータのwriteパラメータの<View Name>に対応します。● 19 vacmAccessNotifyViewName
{vacmAccessEntry 7}R/C [規格]本エントリがnotificationsアクセスを認証するMIBビューのvacmViewTreeFamilyViewName。デフォルト値=''H。
[実装]規格に同じ。コンフィグレーションコマンドsnmp-groupのaccessパラメータのnotifyパラメータの<View Name>に対応します。● 20 vacmAccessStorageType
{vacmAccessEntry 8}R/NW [規格]本エントリの保存形式。デフォルト値=nonVolatile。
[実装]コンフィグレーションに保存されている場合はnonVolatile(3),コンフィグレーションに保存されてない場合はVolatile(2)。ただし,Read_Onlyです。● 21 vacmAccessStatus
{vacmAccessEntry 9}R/C [規格]本エントリの状態。
[実装]規格に同じ。ただし,本オブジェクトがactive(1)の場合,本エントリは対応するコンフィグレーションコマンドsnmp-groupのaccessパラメータに保存されます。また,本オブジェクトがactive(1)以外に設定された場合,本エントリに対応するコンフィグレーションコマンドsnmp-groupのaccessパラメータが削除されます。本テーブルで設定可能な最大エントリ数は50エントリ,同一のvacmGroupNameを持つエントリの最大エントリ数は10エントリです。また,コンフィグレーションコマンドsnmp-groupでaccessパラメータが追加された際にこの最大エントリ数を超える場合,vacmAccessStatusがnotReady(3)またはnotInService(2)のエントリのうち,辞書順で先頭のインデックスを持つエントリが削除されます。● 22 vacmViewSpinLock
{vacmMIBViews 1}R/W [規格]ビュー作成もしくは変更のSET操作を行うため,共同するSNMPコマンドジェネレータアプリケーションに協調を許すための勧告ロック。
これは,勧告ロックであるので,使用は強制でない。
[実装]規格に同じ。● 23 vacmViewTreeFamilyTable
{vacmMIBViews 2}NA [規格]MIBビューのサブツリーファミリの情報のローカル保存テーブル。すべてのビューサブツリーは,包含も除外も,このテーブルで定義されます。
[実装]規格に同じ。● 24 vacmViewTreeFamilyEntry
{vacmViewTreeFamilyTable 1}NA [規格]MIBビューのサブツリーファミリの情報のローカル保存エントリ。
INDEX { vacmViewTreeFamilyViewName,
vacmViewTreeFamilySubtree }
[実装]規格に同じ。● 25 vacmViewTreeFamilyViewName
{vacmViewTreeFamilyEntry 1}NA [規格]人間に判読可能なビューサブツリーファミリの名前。
[実装]規格に同じ。● 26 vacmViewTreeFamilySubtree
{vacmViewTreeFamilyEntry 2}NA [規格]ビューサブツリーファミリを定義するMIBサブツリー。
[実装]規格に同じ。● 27 vacmViewTreeFamilyMask
{vacmViewTreeFamilyEntry 3}R/C [規格]vacmViewTreeFamilySubtreeのマスク値。
'1':正確な一致が発生しなければならない。
'0':'wild card'を示す。
このオブジェクトの長さが0の場合,すべて'1'のマスクが使用されます。
[実装]規格に同じ。ただし,最大32ビットで,vacmViewTreeFamilyStatusがactive(1)の場合に32ビットに満たないと'1'で32ビットに拡張されます。また,デフォルトはすべて'1'として扱われます。コンフィグレーションコマンドsnmp-viewのmaskパラメータの<Mask>に対応します。● 28 vacmViewTreeFamilyType
{vacmViewTreeFamilyEntry 4}R/C [規格]MIBビューの包含/除外を示します。デフォルト値=included。
{ included(1),
excluded(2) }
[実装]規格に同じ。コンフィグレーションコマンドsnmp-viewの{include | exclude}の選択に対応します。● 29 vacmViewTreeFamilyStorageType
{vacmViewTreeFamilyEntry 5}R/NW [規格]このエントリの保存形式。デフォルト値=nonVolatile。
[実装]コンフィグレーションに保存されている場合はnonVolatile(3),コンフィグレーションに保存されてない場合はVolatile(2)。ただし,Read_Onlyです。● 30 vacmViewTreeFamilyStatus
{vacmViewTreeFamilyEntry 6}R/C [規格]本エントリの状態。
[実装]規格に同じ。本オブジェクトがactive(1)の場合,本エントリはコンフィグレーションコマンドsnmp-viewに保存されます。また,本オブジェクトがactive(1)以外に設定された場合,本エントリはコンフィグレーションコマンドsnmp-viewから削除されます。本テーブルで設定可能な最大エントリ数は500エントリ,同一のvacmViewTreeFamilyViewNameを持つエントリの最大エントリ数は30エントリです。また,コンフィグレーションコマンドsnmp-viewで<SubTree>が追加された際にこの最大エントリ数を超える場合,vacmViewTreeFamilyStatusがnotReady(3)またはnotInService(2)のエントリのうち,辞書順で先頭のインデックスを持つエントリが削除されます。●
- 注1
- R/NWは,規格ドキュメント上のMIBアクセスがRead_Write,Read_Createですが本装置ではRead_Onlyとなっていることを示します。規格ドキュメント上のMIBアクセスがRead_CreateのMIBはRowStatusを使用してエントリの追加は行えますが,エントリ追加後にRead_Onlyとなります。
- 注2
- R/Cは,規格ドキュメント上のMIB アクセスがRead_Createであることを示します。
Copyright (c)2005, 2011, ALAXALA Networks Corporation. All rights reserved.