MIBレファレンス

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2.24.3 snmpTargetMIBグループ(SNMP-TARGET-MIB)

snmpTargetMIBグループの関連ドキュメントを次に示します。

<この項の構成>
(1) 識別子
(2) 実装仕様

(1) 識別子

 
snmpTargetMIB      MODULE-IDENTITY   ::= {snmpModules 12}
 
snmpTargetObjects       OBJECT IDENTIFIER ::= {snmpTargetMIB 1}
オブジェクトID値 1.3.6.1.6.3.12.1
 

(2) 実装仕様

snmpTargetMIBグループの実装仕様を次の表に示します。

表2-104 snmpTargetMIBグループの実装仕様

項番 オブジェクト識別子 アク
セス
実装仕様 実装
有無
1 snmpTargetSpinLock
{snmpTargetObjects 1}
R/W [規格]複数のマネージャからSNMP-TARGET-MIBモジュールのテーブルエントリが変更要求を受けた場合のロック操作に使用されます。
[実装]規格に同じ。
2 snmpTargetAddrTable
{snmpTargetObjects 2}
NA [規格]SNMPメッセージ生成時に使われる伝送アドレステーブル。
[実装]規格に同じ。
3 snmpTargetAddrEntry
{snmpTargetAddrTable 1}
NA [規格]SNMPメッセージ生成時に使われる伝送アドレスエントリ。
INDEX { IMPLIED snmpTargetAddrName }
[実装]規格に同じ。
4 snmpTargetAddrName
{snmpTargetAddrEntry 1}
NA [規格]snmpTargetAddEntryの名前。
[実装]規格に同じ。コンフィグレーションコマンドsnmp-notifyのtargetパラメータの<Target Name>に対応します。
5 snmpTargetAddrTDomain
{snmpTargetAddrEntry 2}
R/C [規格]snmpTargetAddrTAddressオブジェクトのアドレスの伝送タイプ。
[実装]snmpUDPDomain,transportDomainUdpIpv6だけ設定可能。コンフィグレーションコマンドsnmp-notifyのtargetパラメータの{<IPv4 Address>|<IPv6 Address>}の選択に対応します。
6 snmpTargetAddrTAddress
{snmpTargetAddrEntry 3}
R/C [規格]伝送アドレス。本アドレスのフォーマットは,snmpTargetAddrTDomainで示されます。
[実装]規格に同じ。コンフィグレーションコマンドsnmp-notifyのtargetパラメータの<IPv4 Address>または<IPv6 Address>に対応します。
7 snmpTargetAddrTimeout
{snmpTargetAddrEntry 4}
R/NW [規格]本エントリで定義される伝送アドレスと通信したときのタイムアウト値(10ミリ秒)。デフォルト値=1500。
[実装]0固定。ただし,Read_Onlyです。
8 snmpTargetAddrRetryCount
{snmpTargetAddrEntry 5}
R/NW [規格]送信メッセージのレスポンスが届かなかったときのデフォルトのリトライ回数。デフォルト値=3。
[実装]0固定。ただし,Read_Onlyです。
9 snmpTargetAddrTagList
{snmpTargetAddrEntry 6}
R/NW [規格]snmpNotifyTagのリスト。デフォルト値=""
[実装]"TRAP"固定。ただし,Read_Onlyです。
10 snmpTargetAddrParams
{snmpTargetAddrEntry 7}
R/C [規格]snmpTargetParamsTableのエントリ。
[実装]規格に同じ。ただし,本エントリのsnmpTargetAddrRowStatusがactive(1)の場合,変更前の本エントリに対応するコンフィグレーションコマンドsnmp-notifyのtargetパラメータは削除され,変更後の本エントリに対応するコンフィグレーションコマンドsnmp-notifyのtargetパラメータが追加されます。
11 snmpTargetAddrStorageType
{snmpTargetAddrEntry 8}
R/NW [規格]本エントリの保存形式。デフォルト=nonVolatile。
[実装]コンフィグレーションに保存されている場合はnonVolatile(3),コンフィグレーションに保存されてない場合はVolatile(2)。ただし,Read_Onlyです。
12 snmpTargetAddrRowStatus
{snmpTargetAddrEntry 9}
R/C [規格]本エントリの状態。新たにエントリを追加した場合,snmpTargetAddrTDomain, snmpTargetAddrTAddress, snmpTargetAddrParamsが設定されるまでnotReady(3)が設定されます。本オブジェクトがactive(1)の場合,snmpTargetAddrTDomain, snmpTargetAddrTAddressを変更してはならない。
[実装]規格に同じ。ただし,本オブジェクトがactive(1)の場合,本エントリは対応するコンフィグレーションコマンドsnmp-notifyのtargetパラメータに保存されます。また,本オブジェクトがactive(1)以外に設定された場合,本エントリに対応するコンフィグレーションコマンドsnmp-notifyのtargetパラメータが削除されます。本テーブルで設定可能な最大エントリ数は50エントリです。また,コンフィグレーションコマンドsnmp-notifyでtargetパラメータが追加された際に50エントリを超える場合,snmpTargetAddrRowStatusがnotReady(3)またはnotInService(2)のエントリのうち,辞書順で先頭のインデックスを持つエントリが削除されます。本エントリをコンフィグレーションコマンドsnmp-notifyのtargetパラメータに保存する際,以下のチェックを行います。チェック条件を満たさない場合はエラーとなります。
  • snmpTargetAddrTDomainがsnmpUDPDomainもしくはtransportDomainUdpIpv6であること。
  • snmpTargetAddrTDomainがsnmpUDPDomainの場合
    snmpTargetAddrTAddressが6バイトであること。snmpTargetAddrTAddressのポート番号部(5オクテット目,6オクテット目)が162であること。
  • snmpTargetAddrTDomainがtransportDomainUdpIpv6の場合
    snmpTargetAddrTAddressが18バイトであること。snmpTargetAddrTAddressのIPアドレス部(1〜16オクテット目)がグローバルIPv6アドレスであること。snmpTargetAddrTAddressのポート番号部(17オクテット目,18オクテット目)が162であること。
13 snmpTargetParamsTable
{snmpTargetObjects 3}
NA [規格]SNMPメッセージ作成時に使われるSNMP対象の情報テーブル。
[実装]規格に同じ。
14 snmpTargetParamsEntry
{snmpTargetParamsTable 1}
NA [規格]SNMPメッセージ作成時に使われるSNMP対象の情報エントリ。
INDEX { IMPLIED snmpTargetParamsName }
[実装]規格に同じ。
15 snmpTargetParamsName
{snmpTargetParamsEntry 1}
NA [規格]snmpTargetParamsEntryの名前。
[実装]規格に同じ。コンフィグレーションコマンドsnmp-notifyの<Notify Name>に対応します。
16 snmpTargetParamsMPModel
{snmpTargetParamsEntry 2}
R/NW [規格]SNMPメッセージを生成するときに用いるメッセージ処理モデル。
0〜255はIANAで管理されます。
0:SNMPv1
1:SNMPv2c
2:SNMPv2u,SNMPv2*
3:SNMPv3
256以上は企業独自。
[実装]SNMPv3(3)固定。ただし,Read_Onlyです。
17 snmpTargetParamsSecurityModel
{snmpTargetParamsEntry 3}
R/NW [規格] SNMPメッセージを生成するときのセキュリティモデル。
1〜255はIANAで管理されます。
0:特定のモデルなし
1:SNMPv1
2:SNMPv2c
3:User-Based Security Model(USM)
256以上は企業独自。
[実装]USM(3)固定。ただし,Read_Onlyです。
18 snmpTargetParamsSecurityName
{snmpTargetParamsEntry 4}
R/C [規格]SNMPメッセージが生成されるときに用いられた手法を示すsecurityName。
[実装]1〜32文字の文字列。コンフィグレーションコマンドsnmp-notifyのuserパラメータの<User Name>に対応します。
19 snmpTargetParamsSecurityLevel
{snmpTargetParamsEntry 5}
R/C [規格]SNMPメッセージ生成時のセキュリティレベル。
{ noAuthNoPriv(1) -- 認証無,プライバシー無,
authNoPriv(2) -- 認証有,プライバシー無,
authPriv(3) -- 認証有,プライバシー有 }
[実装] 規格に同じ。コンフィグレーションコマンドsnmp-notifyのuserパラメータの{noauth|auth|priv}の選択に対応します。
20 snmpTargetParamsStorageType
{snmpTargetParamsEntry 6}
R/NW [規格]本エントリの保存形式。
[実装]コンフィグレーションに保存されている場合はnonVolatile(3),コンフィグレーションに保存されてない場合はVolatile(2)。ただし,Read_Onlyです。
21 snmpTargetParamsRowStatus
{snmpTargetParamsEntry 7}
R/C [規格]本エントリの状態。

新たにエントリを追加した場合
snmpTargetParamsMPModel, snmpTargetParamsSecurityModel, snmpTargetParamsSecurityName, snmpTargetParamsSecurityLevelが設定されるまでnotReady(3)が設定されます。

本オブジェクトがactive(1)の場合
snmpTargetParamsMPModel, snmpTargetParamsSecurityModel, snmpTargetParamsSecurityName, snmpTargetParamsSecurityLevelを変更してはならない。
[実装]規格に同じ。ただし,本オブジェクトがactive(1)の場合,本エントリは対応するコンフィグレーションコマンドsnmp-notifyのuserパラメータに保存されます。また,本オブジェクトがactive(1)以外に設定された場合,本エントリに対応するコンフィグレーションコマンドsnmp-notifyのuserパラメータが削除されます。本テーブルで設定可能な最大エントリ数は50エントリです。また,コンフィグレーションコマンドsnmp-notifyでuserパラメータが追加された際に50エントリを超える場合,snmpTargetAddrRowStatusがnotReady(3)またはnotInService(2)のエントリのうち,辞書順で先頭のインデックスを持つエントリが削除されます。
22 snmpUnavailableContexts
{snmpTargetObjects 4}
R/O [規格]メッセージ中のコンテキストが利用不可のため破棄された受信パケットの総数。
[実装]規格に同じ。
23 snmpUnknownContexts
{snmpTargetObjects 5}
R/O [規格]メッセージ中のコンテキストが理解不可のため破棄された受信パケットの総数。
[実装]規格に同じ。

注1 
R/NWは,規格ドキュメント上のMIBアクセスがRead_Write,Read_Createですが本装置ではRead_Onlyとなっていることを示します。規格ドキュメント上のMIBアクセスがRead_CreateのMIBはRowStatusを使用してエントリの追加は行えますが,エントリ追加後にRead_Onlyとなります。

注2 
R/Cは,規格ドキュメント上のMIB アクセスがRead_Createであることを示します。

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